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よろず屋-人の欲-  作者: 幹藤 あさ
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2話

むつは、意識せずに1歩下がった。


男はむつが下がった分、ドアの前が空いたので真っ直ぐに歩いてくる。そして鍵を開けるとむつに入るよう促した。


「失礼します」


「どうぞ、散らかってますが…適当におかけください」


むつは、頷くと資料や本が置いてある中、1つ空いていたパイプ椅子に座った。


「コーヒーでいいですか?」


「いえ、お構い無く。聞きたい事があるだけですので、長居はしませんので」


そう言ったものの、真壁は気にした様子もなく簡易キッチンの下小さな冷蔵庫から、市販のペットボトルに入ったコーヒーをグラスに注いだ。


まだ、封を開けていなかったようで、パキッと音がした。その音を聞いて、何故だかむつは安心していた。


「ミルクと砂糖は?」


「いえ…ありがとうございます」


氷の入ったグラスは冷たかった。そのヒンヤリとした感覚が、今のむつを不安にさせていくようだった。


「それで、ご用件は?」


「あの、ここにも飾られている紫陽花の事をお聞きしたいのですが」



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