表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人の欲-  作者: 幹藤 あさ
20/121

1話

「いつだっけ?」


予想だにしなかった問いに祐斗は慌てた。パソコンの画面を見つめたままのむつの表情は、祐斗からは見えない。


「来週の土日です」


「祐ちゃん、何かやんの?」


「え?俺っすか?俺はサークルで喫茶店をやりますけど」


そう言うと、むつはようやく顔を上げた。ホワイトボードを見ているようだ。


「ん、まぁのぞきに行くくらいなら」


「え!まじで?」


「何よ?特に予定ないからね」


祐斗が愕然とした表情をしてるのにも気付かずむつは、さっさと視線をパソコンに戻した。そして、暢気にも何着てこうかなーなどと呟いている。


「これ、一応パンフです」


「ありがと。楽しみにしてるね」


パンフレットを手に取り眺めながら笑顔でむつにそう言われてしまうと、祐斗も罪悪感でいっぱいだった。


今からでも事の真相をと思った祐斗だったが、結局は口を開いただけで、何も言えなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ