俺、やっばり情けない
此のサイトの運営からいつの間にか未完で6ヶ月更新されて無いと記入されていた、評価設定に読者が作品に直ぐに評価出来る良いねボタンも無いくせに作者がサボル事に対する監視は厳しい。
だいたい此の作品を私が更新出来ないのは私の責任では無い、作者であるレイ氏から連絡メールが来ないからだ。
私は、此の作品はフィクションでは無いと思っている。
此の作品は、今は亡き友、死んだはずのレイ氏(生前はY氏)が私に時々送って来る、彼がオンラインゲームD&DONに似た世界で生きているであろう、彼の真偽不明の体験談を私が再構成して此のサイトに掲載している。
彼は死んだ、誰かのイタズラなら手が込みすぎているし、作品の主人公であるレイ氏の性格は生前の我が友その者だ。
だから私は、彼の手記はノンフィクションだと考えている。
勿論、彼はエロいから此のサイトに掲載出来ない部分は私が意図的にカットしている。
そんなレイ氏から久々にメールが来た。
其処にはあの有名な『ゲーム機PD4接続不可バグ事件』の真相と、
そして、彼の手記には、全てのD&DONユーザーとD&DONの開発と運営の方々に対しての感謝の言葉の記載があった。
これは、彼の遺言なのだろうか、それとも真実なのだろうか、その判断はこの手記を呼んだ方々にゆだねる事に、再び私は決心をした。
以下は、彼の手記となる。
よぉ、Hs氏(ちょっと分けあって改名)元気にしているかい、俺は相変わらず元気だ、まぁ、色々あって連絡が遅れたが、一段落したので君にメールを送る事にした。
其は今から二年前のあの『魔蒼島』の事件が終った一年後の事だ、君も知っているようにD&DONの最初の冒険の場所はラストニアのハイドル平原だ、その平原の南側には初心者が最初に挑戦するダンジョン、『ハイドル霊廟』がある。
でっ、此方の世界にもちゃんと同じように『ハイドル霊廟』は有った、俺とマリーのレベルがまだ45位の時はたまに暇潰しで其処に行ったりしたけど、俺達のレベルが50を越えたあたりからは、雑魚モンスターしかいないのでさっぱり行かなくなった。
君も知っているように俺は魔物や冒険者の強さをレベルの概念で知る事が出来る、だから『ハイドル霊廟』に出て来る魔物のレベルが18から30前後だと言う事も知っていた。
処が最近、『ハイドル霊廟』の最深部で新たなダンジョンが発見され、そのダンジョンは俺より若干強い冒険者なら攻略出来ると分かり、冒険者の間では大騒ぎになった。
当時の俺のレベルが50だったから、新しく『ハイドル霊廟』に出来たダンジョンの魔物のレベルはたぶん55前後だと思う。
そしてもっとも話題になったのが『ハイドル霊廟』の魔物から紅い魔石が取れるようになった事だ。
此の紅い魔石は『渦霊の宝石』と呼ばれ、魔石に含まれる僅かな霊力が防具や武器の強化に使えると分かり、ハイドルに居る初級や中堅の冒険者がこぞって『ハイドル霊廟』に行くようになった。
此が世に言うラストニアの『ハイドル霊廟祭り』だ。
その人気に肖り、俺もマリー、メリーも『ハイドル霊廟』に久し振りに行ってみようと言う事になった。
『ハイドル霊廟』は巨大な天井までの高さ六メータの地下洞窟を石で補強して両側に壁をくり貫いた、幅三メータ、高さ一メータ、奥行き一メータの石櫃が三層に配置されている回廊が長く続き、そして所々《ところどころ》に高さが二倍あり、壁には沢山の石櫃がある巨大なホールや、儀式に使われた祭壇の間がある。
照明は溢れかえる魔素を利用したランプが十メータ間隔で配置されているから完全な暗闇では無いが、此処を冒険するには薄暗いのでランプは必需品だった。
此処は今は失われたエルフの一族の墓所だったのだが、彼等が『白龍』様の加護を失った時、『ハイドル霊廟』はアンテッド、スケルトンが徘徊する死者の国になった。
最下層のモンスターは俺のレベルと同等か少し上と予想して、役割は、マリーが攻撃役のウォリア、メリーは引き付け役の錬金術師、俺は回復役のエレメントアーチャの構成で最下層に挑んだ。
処が、最下層のモンスターは予想よりレベルが高く60は越えていた、マリーさんやメリーさんは大丈夫だが、問題は最弱な俺、
俺が回復魔矢を使うと注目が俺に集まり、スケルトンソーサラの攻撃魔法が俺に集中して状態異常の嵐!
俺は燃やされたり、凍らされたり、感電したり、自分では自分の事が治せないので高価な万能薬を幾つも使い、
持ってきた薬も底付き、
こりゃ、無理だと俺が思った時、
奴が現れた!
ラスボス、『死せる大司祭、ワイト』
空中に漂うその姿はスケルトンになっても威風堂々としていて、もはやボロボロの法衣ですら、暗黒の神々しさを漂わせていた。
俺は見とれたね。
だってそうだろ、ゲームのスクリーンにしかいない架空のモンスターだぜ!
現実に俺の目の前にいる!
「気を付けて!レイ!」、マリーが怒鳴る!
えっ!しまった!俺の足元に奴が唱える魔法陣が浮かび上がり!
メリーの叫び声が聞こえた瞬間!
マリーがウォリアのカスタムスキル、『天衝刃』で奴を貫いて奴が消えた瞬間!
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
俺は巨大な氷柱に貫かれ!
グワッ!
俺の命のゲージは半分になり!
俺は氷漬けの状態異常になった!
二人が急いで俺の下に駆け寄って来る!
マリーが、「早く万能薬を!」と叫び、
メリーが、「無理!薬はもう無い!」と答え、
「じゃ!直ぐに転移で神殿にって、!」
マリー!そりゃ無理だ!ビショツプの彼女達では冒険者じゃないから転移は出来ない、
「・・・ちょっとメリー!貴方一体何をしているの?何でご主人様のパンツを下ろしてるの!」
えっ?俺のパンツ?俺は氷漬けで体が動かせないから、しゃがんでいるメリーが見えない。
「モゴモゴ・・ご主人様の・・ペロペロ・・Hパワーに賭ける!」
えええええええええっ!
俺にそんなパワーあんの?
あった!
俺の命のバーはレッドゾーン直前で止まり、状態異常も少しずつ回復に向かった。
マリーが羨ましそうに、「ねぇ、メリー、凍った彼処ってどんな味がするの?」
メリーは口に頬張りながら、「モゴモゴ、うん、アイスキャンディかな、結構、甘くて美味しいよ、ペロペロ。」
えええええええっ!俺のって甘いの?
「あのぅ、」、マリーがもじもじしながら、
「ちょっと味見させてくれないかなぁ。」とおねだり。
「うん、良いよ、一緒にペロペロしよ、マリー。」
うわあああああああああああああ!!!
マリーさんの超絶テクニック、神の舌使いが加わって、俺の命のバーがみるみる回復し、更に体力も満タン!
復活した俺は勢いに任せて二人に飛び付き、
俺達は十八禁の世界に入って行った!
何やってんだかなぁ、俺。