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ドラゴンズ&ドラゴン  作者: H氏
魔青島奇譚編
22/39

俺、この世の地獄を見る

翌日、悶悶《もんもん》している俺達三人はいよいよ『ゴールドウェイ家姉妹誘拐事件』?を解決する為に、『魔青島《マッサオトウ》』の東側中央にある『侵食魔の巣窟』に向かった。


『侵食魔の巣窟』に向かうと、『調査隊駐屯地』にいる神殿騎士に報告すると、


「彼処《あそこ》の魔物は何か変な病気に懸《か》かっているから、対策が必要なんだが、君達は病気対策の『抗侵薬』を持っているのか?」と聞かれ、


メリーさんが、「大丈夫だ、私達は『抗侵薬・上』を持っている。」


神殿騎士は驚いて、「えっ、上って完成していたのか?」


メリーさんは、「先日、父が新大陸《しんたいりく》の族長の娘さんに作って差し上げた、今、『組合』が量産しているからもうすぐ此方《こちら》にも届くと思う。」


もしかして、メリーさんて本当に偉い人の娘なの?


神殿騎士もその事に気が付いたのか、言葉が丁寧になり、


「はぁ、まぁ分かりました、ですが『抗侵薬』は病気に懸かりにくくする薬です、病気が発症したら助かりませんので我々も深遠には行ってません、十分気を付けて下さいね。」


俺はこの一言で行きたく無くなったが、マリーさんとメリーさんは、お互い見つめあって、


「困難が有れば有る程、私達の絆は深まる!」


もう止めて、『冒恋《ぼうこい》』




俺達は『侵食魔の巣窟』の深遠に向かって進んでいた、確かにゴブリンも怪鳥ハービーも出て来る魔物全てが怪しい病気に侵《おか》されていた、


皮膚は赤く爛《ただ》れ、爛《ただ》れが酷い場所は黒緑の瘡蓋《かさぶた》に覆《おお》われ、更に背中や頭には奇妙な白緑の結晶柱が出来ていて奴等《やつら》が動く度《たび》に怪しい粉が吹き上がった。


俺達は、出来るだけその粉を浴びないように遠隔攻撃に徹する事にした、


マリーさんはハンターにジョブチェンジして、渾身の力で弓を引きながら最大に気を為《ため》て高威力の矢を放つ『剛力射ち』で確実に一匹ずつ仕留め、数が多い場合は、多少の出費を覚悟して20本の矢を直上に放ち敵の頭上から一気に矢を降らせて敵を殲滅《せんめつ》する技『降らし射ち』を放ち、


錬金術師のメリーさんは『武装錬金』の射撃技、放射線状に錬成物質《アルケム》の粒を発射して敵を撃ち抜き更に付着した錬成物質《アルケム》を爆発させて敵を殲滅する『錬金砲爆《アルマ・セクタ》』で確実に仕留めていた。



俺はソーサラーにジョブチェンジしているので、侵食ゴブリンに向けて『魔法弾《マジックボール》』を放つのだが、詠唱が長く下手だから、


ボッ、ボッ、ボッ


スカ、スカ、スカ


と避《よ》けられて、


『魔法罠《マジックトラップ》』を発動するも同じ事で、


バチ、バチ、バチ


ピョン、ピョン、ピョン


メリーさんは呆れて、「御主人様は何でゴブリンと遊んでいるんですか?」


マリーさんは嬉しそうに、「その余裕こそが御主人様の良《い》いところ!」


遊んで無いから、真剣なんだから、余裕無いから、


二人同時に、「流石《さすが》、御主人様!」


俺は深く傷ついた、


そんな俺でも、沢山練習した『ブリザードアロー』は凄まじかった、洞窟の中層にある巨大な祠にいた中ボス、ブラックグリフィンには数十発の氷柱の槍が体を貫き、全長15メータの巨大なブラックグリフィンは一瞬で消し墨になった。


メリーさんは、「えっ、意外性が無いんですか?」


マリーさんは、「普通すぎて、面白く無いです、御主人様、」


此処《ここ》誉めるとこだよね!俺、殺《や》ったよね!俺頑張ったよね!俺、受け狙って無いから!


二人同時に、「まだまだですね、御主人様!」


俺は深く傷ついた、


俺達はそんなコント?をしながら、


いよいよ、『侵食魔の巣窟』の深遠に


更に、その奥底に、


たどり着き、




其処《そこ》にいたのは、



其処《そこ》にいたのは、



其処《そこ》にいたのは、




メドゥーサ、




・・・




では、無く巨大な二匹のツチノコだった!!!


ええええええええええええええええええ!!


更に、更に、更に、更に、


その其其《それぞれ》の腹は透明で盛り上がり、中には絶世の美女が二人!!!!


其《それ》も、裸体!!!何度も言う!!スッポンポン!!!ハッキリ言う!何も着て無い全て見える!!!


その美しさ神の如《ごと》し、そのプロポーションは黄金比!!!!


俺の疲れた体はみるみる元気になり、俺の下半身は大地より立ち上がり、天に届くが如《ごと》くそそり立ち、


バシュウッウウウウウウウウウ!!!!


飛び散る血渋き!!!


殺られた!!!恐るべき最終兵器!!!


俺の体力は出血でみるみると削られ!!


俺は盛大な鼻血吹雪を撒き散らしながら、顔面を押さえた瞬間、


俺に迫り来る豪速の拳《こぶし》


メリーさんの絶望した叫び声、


「姉さん達を見るなあぁぁぁぁぁぁ!!!」


ズドガァアアアアアアアアンンンン!!!


俺は3メータ近く跳《と》ばされ、


俺の頭は割れ、更に盛大な出血で俺の全身は血だらけとなったが、


見たい!もっと見たい!!


俺の本能が俺を立ち上がらせた瞬間、


俺の目の前に迫り来る二本の指!!!


「目潰し!!!!」


マリーさんの怒りの一撃が、


バシュツツツツツ!!!


ギャアアアアアアアアア!!!


俺の目は潰れた!


俺は激痛の為《ため》潰れた目を両手で押さえながら、


「見たい!もっと見せてくれ!!」


と叫んだ!だか見る事叶《ことかな》わず、


見たいが見えない、見たいが見えない、見たいが見えない、見たいが見えない、見たいが見えない、


それは正《まさ》しく地獄、この世の地獄!!


俺は、正《まさ》にこの世の地獄を見た!!!


その時、洞窟に響き渡るイケメン声、


「あはははははは、仲間割れですか、無様《ぶざま》ですねぇ!」


出たよ!定番の黒幕!!


さぁ、愈愈《いよいよ》『ゴールドウェイ家姉妹誘拐事件』?はクライマックス!


・・・


・・・


えっ、違うの?


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