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ドラゴンズ&ドラゴン  作者: H氏
魔青島奇譚編
20/39

俺、メリーさんの真実を知る

俺はメリーさんに言った、「護衛依頼ガードクエスト終了、早く必要な書類を探してくれ、俺達は一刻も早く転移で帰還したいんだ。」とちょっと冷たくね、


メリーさんは俺をニラミながら大声で、「まだ依頼は終わっていない!!!」


俺は首を振りながら、「嫌、終わりだ、早く残りのインゴット20本くれ、そうしたら、俺達は『ビショップの郷』に行って、あんたとの『ビショップ契約』を解除する!」


メリーは、更に大声で「止めろ!!!」


横でマリーさんがオロオロしてますが、俺は無視、


「入るんだよねぇ、いざとなったらイチャモン付けて金を払わないクレーマー、正直、俺達はあんたが怖い!今の俺達ではあんたには勝てないからなぁ!もし、あんたが少しでも何かしようとしたら、俺達は直ぐに転移して、神殿騎士団に訴える!」


これは半分ハッタリ、『ビショップ契約』には冒険者とビショップがお互いを傷つけてはいけない拘束力がある、しかし俺とマリーさんはその拘束力を試した事が無いので半分不安なのだ、


メリーさんは狼狽ろうばいして、「そっ、そんな事はしない!金は払う!そうだ!延長だ、依頼クエストの延長をお願いする!必要なら、私の体も付ける!知ってるぞ、君はずっと私の体を見ていたじゃないか!」


うん、ちょっと興味がいたけど横でマリーさんがすごい顔でにらんでる、


「駄目だ!俺はマリー嬢に満足している!」とマリーさんをフォロー、マリーさんは嬉しそう。


メリーさんはしばらく考えた後、「・・・レイ!君は今、自分が強く成らない事に悩んでいる筈だ!複数仕事人マルチジョブマンは皆そうだ!私なら!私ならその解決法を知っている、それでどうだ!」


横でマリーさんが話聞けって顔してるし、


俺はため息を付きながら、「分かった、ただし条件がある!」


メリーは、「条件?」


「俺達に隠している事を全て話す!それが第1の条件で、その内容に依っては断る、それが第2の条件だ!」


メリーさんはしばらく沈黙した後、「・・・分かったその条件でい」と言った。




そして俺達は自分達の拠点である、『自宅』に戻ってきた。


俺達は冒険者組合の共同住宅を借りている、家賃は月1500ゴールド連棟式の平屋で庭付きだ、部屋は20畳位で北側の玄関から入るとダイニングキッチンがあり、入った右側に『拠点のいしずえ』がある。


冒険者にとって、自宅に『拠点のいしずえ』を設置する事は一つのステータスだ。

冒険が終わると直接帰宅出来るからすごく便利で、『拠点のいしずえ』は高さが1メータ位だから場所も取らず、錬金術師に頼めば50万Gゴールドで設置して貰える。


その奥が南側でベッドとテーブルが有り、東側の壁には本棚とデスクがある、勿論もちろんベッドは天涯付きのキングサイズだ。


俺とマリーはダイニングテーブルに並んで座り、対面にメリーが座った。


メリーは、俺達に本当の事を話始めた、



それは長い話だったが、要約すると彼女の父親の話だった、


彼は錬金術師としても、有名で多くの研究と著作もあり、弟子も沢山いたが、


彼は最愛の妻を病で無くしてから寂しくて色々と思い詰めるようになってしまった、彼の三人の娘はなるべく外に出るように進めたが、もともと内気な彼は人と付き合うのも嫌がり、余計亡くなった妻が恋しくて仕方がなかった。


もちろん、彼は死者を蘇らせるような禁忌の技術に夢中になったのでは無く、ただ会話をしたいそれだけだった、


だから、三人の娘はその研究を許した、研究は三年頃から何とか霊界と繋がる事が可能になり、亡くなった奥さんと会話出来るようになるのももう少しだった時、二人の姉が消えた、


俺は、「つまり、その父親が突如狂って姉さん達をさらって何処どこかに消えたと!」


メリーさんは何言ってんのとゆう顔して、「いや、父親は今も元気で霊界にいる母と仲良く会話しているぞ。」


俺、ええええええええええっ、父親の話は一体何なの?関係無いの!


メリーさんは、「いやぁ、父の研究を盗むための誘拐かと思って、」


メリーさん!関係無い話ししなくていいから!尺伸ばしいいから!


マリーさんは、「でも、一般犯罪は神殿騎士団の仕事ですよねぇ。」


メリーさんは頭をかきながら、「姉さん達はイケメン探しに良く居なくなる、だから大の大人がイケメンと二、三日消えても誰も相手しなくて、」


なんだいそりゃ!イケメンと愛の逃避行ですか!


メリーさんは、ガツッポーズをしながら、「私はこれは事件だと思った!だからあこがれの冒険者になって、私が解決するしか無いと思った!」


俺は呆れながら、「じゃ、あの地下研究室は一体何なの?」


メリーさんは、ハッキリと、「私達の間では、彼処あそこは一番怪しい冒険スポットなんですよねぇ、」


ええええええええええっ、何にも関係無かったの!


メリーさんはただの探偵好きの、冒険者オタクだった。


マリーさんも目を輝かせながら、「御主人様!大変です!これは大事件です!」


めてマリーさん、あなた何処どこかの探偵助手じゃ無いんだから!


「御主人様!の事件は私達で解決するしか有りません!」


ええええっ!マリーさんも探偵ごっこが好きなんですか!


俺は眉間を押さえながら、「しかし、こんな冒険者ごっこで、体云云からだうんぬんは遣り過ぎじゃないのか、」


メリーさんは照れながら、「いやぁ、私の好きな女子向けの恋愛小説に、憧れの冒険者を説得するシーンであのセリフが有って、つい言ってみたくて、」


ええええええええええええええええ!


マリーさんは嬉しそうに、「知ってます!マーガレット女史の『冒険者と恋に落ちて』ですよねぇ、主人公の冒険者エドガーがかっこいいんですよ!」


メリーさんは感動して、「おおお!マリーさんも『冒恋ぼうこい』のファンか!私は初版のサイン本を全巻揃えているぞ、」


マリーさんは驚いて、「サイン本って、あの地獄の出版イベントに参加したんですか!」


メリーさんは胸を張って、「おぉ、夏冬年2回の『冒険者と恋に落ちて』フリーマーケット、通称『ボケマ』は三日前から徹夜で並ぶ。」


冒恋ぼうこい』って、マリーさんが俺に隠れてこっそり読んでいる、あの乙女系エロ小説。


俺は呆れながら、「じゃ、俺を強く出来るってのも嘘なのか!」


メリーさんは澄ました顔で、「あれは本当だ、実は薬が有るんだ、時々、金持ちの師弟で複数仕事人マルチジョブマンが生まれるんだが、私達は彼等の為に成長促進剤を作っているんだ、とても高価な薬で一週間分で古代通貨、2000イエンする。」


マリーさんは驚いて、「2000イエン!」


俺は別の意味で驚いた、此方こっちにも有るんだ、DONどおんで有名なオプションバスポート『成長バス』、ゲームでもある一定のレベルになると成長が鈍化する、それだと余りゲームが出来ない人は不利なので、経験値が倍入る『成長バス』が販売されていた。


メリーさんは、「まぁ、『錬金術師組合』はラストニアのゴールドを信用して無いから、素材だけなら30万Gゴールド位じゃないのかなぁ、素材を用意してくれるなら、『組合』に内緒で作ってあげるよ、バレると『組合』うるさいから。」


俺は心配して、「副作用とか無いのか?」


メリーは不思議そうに、「副作用って何?」


「それ飲んだら頭おかしく成るとか、体がデカクなるとか、」


メリーは笑いながら、「あははははは、無い、無い、普通に強く成るだけだよ、」


マリーさんは探偵助手気取りで、「御主人様!後は『ゴールドウェイ家姉妹誘拐事件』の謎を解決するだけです!」


ええええっ!何、その立派な事件名!愛の逃避行じゃないの?


メリーさんもその気になって、「マリー嬢、しかし手掛かりが地下道で消えたんだ!奴等やつらは確かに彼処あそこにいたんだ、だが忽然こつぜんと消えた!」


ええっ!あの研究室に地下道なんてあったの?誰かいたの!


マリーさんは嬉しそうに、「知ってます!『冒恋ぼうこい』第2巻、第7章、『消えたラディウスの謎』でエドガーが弱音を吐き、女主人公ヒロインのイザベルが名推理で彼を支えて、二人の中が急接近した場面ですよねぇ!」


冒恋ぼうこい』の話かい!


メリーさんも嬉しそうに、「いゃあ、マリーさんとは話が合うなぁ、でも、実際に、姉達は絶対あの廃墟の研究室にいると思ったんだけどなぁ、だから私は今姉達が何処どこにいるのかは知らないんだ、」



マリーさんは右手を横Vして、「大丈夫!この白き百合に掛けて、私が答えを見つけます!」


ええええ!マリーさん百合なんて無いんですけど!


「マリー嬢!知っているぞ、第4巻、第9章で女主人公ヒロインのイザベルがした『白百合の宣言』だ!」


冒恋ぼうこい』勘弁してくれ!


「でも、マリー、この後どうする?」とメリーさんはマリーさんに質問して、


マリーさんは元気よく、「はい、御主人様、出番です。」


俺、「えっ?」



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