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ドラゴンズ&ドラゴン  作者: H氏
魔青島奇譚編
16/39

俺、金欠になる

かって友達だった故Y氏の話を始めよう、生前の彼は四十代後半で住宅販売セールスマンのトップセールスマンだった。


彼との共通の趣味はドラゴンズ&ドラゴンオンライン、通称、DONどおんで遊ぶ事だった。


このゲームは特に変わったゲームで、オープンワールドゲームであり、オンラインRPGであり、アクションゲームという、全ての要素が詰まっているが、基本無料ゲームのため全てが消化不慮になってしまった、とても残念なゲームでありまたバグが多い事でも有名なオンラインゲームだった。


彼はそのゲームと似た世界に『覚者かくしゃ』として転生し、何らかの方法で私たちの世界にメッセージを送ろうとしていた。


その世界での『覚者かくしゃ』は勇者や英雄ではない、ただ複数の職業ジョブに就けるのとステータスが見えるだけだ、勇者や英雄は『冒険者』と呼ばる存在であり、ラストニア大陸の『白龍神殿』で白龍の加護を受けると成れる。


加護を受けられないのは、犯罪者、異教徒、反逆者だ、それ以外の人々は加護をさずかって『冒険者』に成る事が出来る、ただし『冒険者』はゲームのように不死では無い、彼等も死ぬ、


『冒険者』は巨額の報奨の引換に命を賭けた者達である。


彼等は『冒険者組合』が発行する収納カードを所持して大陸全土を旅して稼ぐ、


そのカードは収納の他に各地にあるいしずえ間の移動も魔物から出るルーンを支払う事により可能となる、ただし必ず一度はその場所に行って登録しなければならない、


また、『冒険者』はゲームで言う、サポートNPCノンプレイヤキャラクタ該当がいとうする、『ビショップ』を仲間に出来る、『ビショップ』は親である『冒険者』の能力を引き継ぎ、時には親以上の能力を発揮する貴重な存在で、

ビショップを得るには『ビショップの郷』で八十万Gの高額な資金が必要である。


そうゆう世界で活躍?する、我等がY氏事、レイから私に再び一通のメールが来た、其処そこにはあの有名な『魔青島まあおとう討伐バグ事件』の真相と、イベントコードが記載されていた、


そして、彼の手記には、全てのDONどおんユーザーに対して感謝の謝辞の記載があった。 


これは、彼の遺言なのだろうか、それとも真実なのだろうか、その判断はこの手記を呼んだ方々にゆだねる事に、再び私は決心をした。




以下は、彼の手記となる。




よぉ、H氏元気にしてるかぃ、俺は相変わらず元気だ、やっと君にメールが出来る位俺もステータスが上がった、だから、高い対価を白龍様に支払ってこのメールを君に贈る、


事の起こりは、ドゥナン深林層のエルフ族の廃墟、『ディア・ドゥナン』で俺がキメラに喰われた事から始まる、キメラだよキメラ!あのDONどおんで有名な、頭と体が獅子、背中に山羊の頭が乗っかっていて、尾が大蛇、


俺は見とれたねぇ、でっ飛びかれて俺はキメラに前足で押さえ込まれて獅子の大きな口がせまり、俺の土手っ腹をガジガジガジ血はドバドバ!


その痛い事、痛い事、俺は悲鳴を上げた、生命力のバーはグングン減ってレッドゾーン、


我が愛しのウォーリアにジョブチェンジしたマリーさんはあわてて、キメラの背に登り、山羊の頭を手にした大剣で串刺しにし、スキル『大牙抉り』を発動させた!


グシャっと潰れる山羊頭と獅子の口から放り出されるのが同時で、


放り出された俺は急いで腰のボーチから十本の『癒しの薬・上』を取り出しがぶ飲みをする、


うぇーつ!きくぅー!


大量の薬の効果で俺の腹は光輝き、えぐれた腹がみるみるうちに復原ふくげんし、俺は薬の副作用で目の前がぐるぐる回る薬酔いを起こしていた。


心配して駆け付けて来た、マリーさんは「大丈夫ですか?御主人様」と俺に声を掛けてくれたが、俺は薬酔いで、歯をガチガチ鳴らすだけで返事が出来ず、


この何時いつもの光景にれているマリーさんは、「仕方ないですねぇ。」と嬉しそうに腰のボーチから『ガラナエキス・上』を取り出し、びんふたを開けてその液を口に含みながら、


俺に重なり、ゆっくりと俺の頬を両手で押さえて、唇を重ねてマリーさんはたくみに舌を使いながら、その濃度の濃いエキスを俺の喉に流し込んでくれた、


マリーさん、舌使いうますぎ一体いったい誰から習ったんですか?あっ俺からか!と内心でフザケているうちに、俺の薬酔いが落ち着いてくると、


今度は、『ガラナエキス・上』の副作用で元気一杯!俺の下半身も元気一杯!、なんせ俺、そっちの世界では離婚させられた程の役立たずだったのに、此方こちらの世界に来てからは何故なぜか男盛り、我慢出来なくてマリーさんに飛び付き、


マリーさんは嬉しそうに「キャッ!」と言った後は目を閉じて、二人は十八禁。





『ディア・ドゥナン』で寝転がって見る大空の景色は美しかった、流れる雲は雄大で、風は気持ちよく、草木が揺れてさえずる音も心地好く、


俺の左腕を腕枕にして俺に抱きついているマリーさんは、「しかし、毎回此まいかいこれでは不味まずいですよねぇ、」とため息混じりにつぶやき、


俺は慌てて、「えっ!Hが不味まずいの!」と聞き返し、


マリーさんは真っ赤な顔をして、「そっちじゃなくて、薬、薬ですよ!あんな雑魚キメラに高価な薬十本ですよ!取れる素材は安いし完全に赤字です!」


うーん、マリーさんすっかり主婦だよね、まぁ、確かに無理無いかぁ、『癒しの薬・上』は一本500Gで十本で5000G、キメラの落とす素材、『魔獣のタテガミ』は今や暴落してバザーでは200Gにも成らない、もはや素材の人気は完全に新大陸産に切り替わった、


つまり、俺達は今日4800Gの赤字が確定し、更に儲かると思って『ディア・ドゥナン』に来たのだが、そのゲートは四人が同時に乗らないと開かない仕掛けで


俺達はゲートを開くためだけに初級冒険者二人を400Gで雇った、彼等かれら勿論もちろん開いたら即即そくそくと神殿に帰還した分けで、


こんな事を繰り返しているから、俺達のたくわえも底が見え初めていた。


何でこうなった!


当時の俺はここのつのジョブの呪いに悩まされていた、


かくレベルが上がらないのだ、


勿論もちろんこの世界にレベルと言う概念がいねんは無い、俺だけが見える強さの指標しひょうでありこの指標で新たなスキルが取得出来る、他の冒険者はレベルが見えないので、白龍様に魔素をささげた時の感じで自分が強くなった事を知る。


俺がこの事に気がついたのは、ジョブがファイターで、ワンレベル上がったらその後一向に上がらず、試しにハンターにジョブチェンジしたらまたハンターのレベルがワンレベルでストップ、


そして全ジョブが上がると、また一つ一つのジョブがワンレベルからの繰り返し、俺はこの事を知って愕然がくぜんとした、


だってそうだろ!


他の冒険者はワンジョブで自然に上がって行くのに、俺はワンジョブだけ見ると同じ速度でレベルを上げる為には、彼等の九倍努力しなければ成らない事に気がついたからだ、


俺の好きな言葉はのんびり気まま、嫌いな言葉は努力、努力の二文字はソチラの世界に捨ててきた、それなのにこの世界も俺に九倍の努力を要求するとは!


唯一ゆいつの救いは、『ビショップ』のマリーさんには、この縛りがなかった事だ、逆に他の冒険者より成長は速い、


俺はこの世界に来て、レベルが40だったが、三年掛けてようやく全ジョブがレベル45を越えた位だが、


マリーさんは、ウォーリアとエレメントアーチャ限定だが60を越えている、


流石さすがのマリーさんも、三年経つとのままではヤバイと思うようになり、


「御主人様、やっぱり『ビショップ』を増やすしか方法が無いように思うんですよねぇ、お金のあるうちに、」


と言うようになって来た、


「でもさぁ、マリーさん、俺のような何時いつまでも強く成らない冒険者を好きになってくれる娘いないし、『ビショップの郷』のジュリエッタさんに相談してもいないって断られるし、」


「別に、女の子にこだわらなくても、」


其処そこは俺のゆずれない一点、


「ダメダメ、俺の秘密を共有しそのために四六時中一緒にいてある意味お互いが監視状態なんだよ、それが同性だとお互いの考え方が分かるから凄く辛くなる、異性だと性が違うから相手の事が理解出来ないし、だから多生の我儘わがままも我慢出来る、」


マリーさんは不思議そうに、「そんなもんなんですか?」


「あぁ、だいたい、マリーさんだから俺より強く成っても許せるけど、野郎が俺より強く成るって俺は嫉妬で怒り狂うねぇ!」


マリーさんは嬉しそうに、「本当ですか!」


「あぁ、だって俺、マリーさんの弱い所知ってるから、」と言いながらマリー嬢の唇を俺の唇でふさぎ、


マリーは、「もごもご(それずるい)、アッ!」


と言って十八禁、第二ラウンド、


そんな、情けない日常を俺は送っていた。


これ、絶対ヒモだよねぇ。




株式会社カプコン ドラゴンズドグマオンライン開発運営のスタッフの皆様、ドラゴンズドグマオンラインを遊ぶ全てのユーザの皆様、ドラゴンズドグマオンライン シーズン3開幕おめでとうございます。シーズン3の開幕を心からお喜び申し上げます。



2017年8月17日

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