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聖女様は貧乏性  作者: ぶらっくたいがー
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第30話 閑話 囚われました

3連続で閑話です。次回本編戻り。

リンちゃん視点

あれから、私はとらわれの身になりました。

あの時のことはあまり覚えていません。

思い出そうとすると体が震え上がって頭が白くなります。

私の心に刻まれているのは

聖女様には絶対に逆らってはいけない、どんな理不尽なことでも受け入れる。

ということだけです。

自分が強いなんてうぬぼれもいいところでした。

小さい者達も私も、聖女様の前には塵芥も同然です。

どんぐりの背比べという奴ですね。

そんな聖女様から、小さい者達の紹介を受けました。


「私の友達のローズは怒らせるととても怖いから絶対に怒らせないようにね」


聖女様が怖い!?


「あ、あの、聖女様でも怖いのですか?」

「うん、ローズだけは絶対に怒らせたらいけない、すごく怖い」


そ、そんな、あの聖女様が恐れる相手…がくがくぶるぶる

ローズ様は絶対に怒らせないようにしよう


聖女様は不思議な力をお持ちでした。

聖女様が出した変なドアを潜り抜けると、

涼しくて快適な部屋にでました。

小さいですが、この体のままでいる分には不便はありません。


「リンちゃんって6歳なの?」


聖女様に尋ねられました。

機嫌を損ねないように、間を置くことなく答えます。


「はい、今年で卵から孵って6年目になります」


すると、聖女様が悩むような様子になります。

え?私、なにか粗相をしたでしょうか?


そう思っていると、突然聖女様が


「私のことはお姉ちゃんって呼んで!」

「え、でも…」


そ、そんな、聖女様をお姉ちゃんと呼ぶなんて恐ろしいことを…


「呼んでくれないの?」


聖女様が私に再び尋ねてきます。

しまった、まずいです、ノー、の返事なんてしてはいけませんでした。

機嫌を損ねてしまいます。

死ぬよりもつらい目に合わされてしまいます。


「は、はい、ミツキお姉ちゃん?」


私は恐怖で声が震えてしまって、うまくいえませんでした。

だ、誰か助けてください。

と、思っていたら誰かに抱きしめられました。

暖かいです。


「こら、光姫、リンちゃんをいじめないの」

「ローズひどい、私はリンちゃんと仲良くなりたいだけなのに」


え?この人がローズ様?


「この方が…ミツキお姉ちゃんが恐れる相手、ローズ様…」


た、助けてください、もう怖い目も痛い目も嫌です。




怒られたり、痛い目には合わされなかったので落ち着いてきました。


「そういえば、ドラゴンの姿と話し方が違うけどどうしてなの?」

「はい、あの姿では、話し方に威厳を持たせないと舐められてしまうので」


ミツキお姉ちゃんが、いろいろと尋ねてくるので私はそれに答えます。


「わふ」


そういえば、ミツキお姉ちゃんの周りをちょろちょろとしている生き物がいました。


「あの…その生き物は…?」

「この子?けるちゃんって言う名前のポメラニアンなの」

「わふ!」


ポメラニアンってなに?

と思っていたら、けるちゃんが私に近づいてきました。

近づかれると分かりました。

ミツキお姉ちゃんと同じ力だ!?


「ミツキお姉ちゃんと同じ力…!?」


ま、まずいです、体が震えます

これから私は何かをされるのでしょうか。


「く、くぅん?」


私が恐怖に震えているとけるちゃんがおろおろしはじめました。

震えている私の頭をなでてくれたり

変顔をしたり、不思議な踊りを踊っています。

…なだめようとしてくれているのでしょうか?


「えっと、ほら、けるちゃんは怖くないよ?もふもふだよー」

「わふわふ」


怖くない、のでしょうか?


「…怖くない?」

「わふわふ!」


けるちゃんがこくこくと頷いています。


「ミツキお姉ちゃんみたいにいじめてこない?」

「わふ!」


言ってから、私はしまった。と思いました。

ミツキお姉ちゃんのことを悪く言ってしまいました。

お仕置きされる…!?

でも、そんなことにはなりませんでした。

けるちゃんが私の前に仁王立ちして、

私のことを守るようにミツキお姉ちゃんとの間に立ってます。

けるちゃんは、私の味方をしてくれるのかな…?




けるちゃんは、ふさふさで抱いていると気持ちがいいです。

抱きしめていると安心して眠ることが出来ます。

それから、皆さん怒らせなければとても優しい方たちばかりだとわかりました。

でもローズ様はまだ怖いです。

絶対に怒らせないようにしないと!

書いてたらリンちゃんが不憫になってきた。

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