第21話 閑話 プレイヤーキャラクター
ローズ視点です。
何をやっているのかしら、あの娘は…
どうやら、王城の水柱は光姫が解決したらしい。
自分で出した水柱なのだし、
止める事位できても不思議ではない。
けど、不可解なのはその先だ、
どういうことなのか光姫が聖女を飛び越えて女神と呼ばれてる。
さらに、あの水柱は瘴気に汚染された水の大精霊様の仕業で
それを光姫が鎮め、救い、事態を収めたというのだ。
光姫がそんな言い訳でもしたのだろうか?
ありえない、あの子にそんな器用なことが出来るはずがない。
光姫に直接聞いてみても
「え?うん、よくわからないけど、ちゃんと解決させたよ!」
おそらく本当のことだ、きっとよく分かっていないに違いない。
数日後、アーサー様からの召集があった。
お兄様の姿も見える
ランスロット様の側近なのだから当然のことか
…あれは?まさかレク様!?
黒衣の魔剣士レクイエム、通称レク様といえば
最終番で仲間になるキャラで、ゲームでは一番の人気を誇っていた。
それに普通に強い、主人公、グラナキア、レク様がPC3強だった。
ちなみに、アーサー様や、ランスロット様、ダグラス様はNPCである。
お兄様はモブだ。私にいたっては出番すらない。
レク様vsグラナキアの一騎打ちは、良いイベントだった。
さらにグラナキアが仲間になるおかげで
レク様×グラナキアの薄い本が結構な数がでていたはず。
もちろん私も大好物でした。
わーい、生レク様だー。
…はっ!?これだと光姫と同レベルじゃない、
まずいわしっかりしないと。
そんなことを考えていると、
レク様が光姫のペットのけるちゃんにのされた。
え?
ちょっとまって、どういうことなの
理解がまるで追いつかない。
「ヒィ!?」
いや、まって、ひぃって、レク様はそんな事言わない。
そんな格好悪い悲鳴をあげたりなんてしない。
そんなのレク様じゃない!
「お、お許しください聖女様」
…ああ、そうね、これは偽者ね。
レク様は二次元にしか存在しないわ。
真理を得たおかげで私は冷静になることが出来た。
その後、光姫の希望で私も同行することになった。
これは都合がよかった、光姫とはあまり離れないほうが良いだろう。
それにしても、お兄様が私が同行することに不満そうだったけど
なにかあったのかしら?仲が悪いわけでもないし…
そして、私達は浄化の旅へと出発した。
「ねぇねぇ、ローズ、暇なんだけど」
まだ出発して2時間じゃない…?
耐性が無さ過ぎるわよ。
礼儀作法のお勉強を教えようかと言ったら
その後はおとなしく黙っていた。
なにか上の空で、たまに「おお、これ安い」
とか意味の分からないことを言っている。
大丈夫かしらこの子。
ローズは説明要員!




