第17話 邪神様の敗北
馬鹿な、初期設定では無敵だったはずの邪神様が負けた…
主人公最強のタグに偽り無しです。
実はいろいろとスキルを試していたときに気がついた。
邪神様にフリーダイヤルしてあの水柱の消し方を聞けばいいよね!と
さっそくかけてみると
『おかけになったでんわばんごうは、げんざいつうわをきょひしているのです。
なのでつながらないのです。ざんねんなのです。』
『うーさー』
「繋がってるよね!?」
『もう、みつきおねえちゃんのことなんてしらないのです、ぷい』
え?邪神様なにか拗ねてる?どうして?
『…どうして、コンビニでなにもかわないのですか、
せっかくつくったのに…ボクはぷんぷんなのです』
「え?だって、コンビニって高いし、買うならスーパーのほうがいいよね?」
『…みつきおねえちゃんのどけち度合いをあまく見すぎていたのです…』
どけちって…節約家って言って欲しいなあ。
『しかたがないので、コンビニじゃなくて、スーパーの価格にしてあげるのです』
「スーパーってことは広告で、日替わりで特売とかやるの?」
『…ちょっと待つのです、設定するのです。』
「例えば夜遅くに買うと、お弁当やお惣菜、
それに生ものが安くなっていたりするの?」
『…なんでそんなにむだに細かいところにこだわるのですか…』
邪神様…分かってないんだね、だったら教えてあげる、スーパーの恐ろしさを
「なんでって、邪神様はわからないの?スーパーは戦場なんだよ!かけひきなんだよ!
値引きの札が貼られたら、いか早くに手に入れるかは戦争で、
30%引きから50%引きになるまで待っていたら、
30%引きのときに他の人が買っちゃったりするんだよ!
それを予測して、30%引きのときに籠の中に入れて、
50%引きの札を張りに来たらこれにも貼ってくださいっていうような、
高度な戦略も必要なんだよ!それが、スーパーなの!」
私は一息でスーパーのことを語る。ふう。
『わ、わかったのです。』
「ううん、ぜんぜんわかってないね、まだまだあるんだよ!
例えば、お1人様一つまででとても安くたまごとかが売られているときがあるの
こういうのはね、何歳でもお一人様って数えられるの、
輝夜みたいな歳でも立派な戦力なの!
つまり、スーパーでは、歳なんて、関・係・ない!!!!」
それからも私はスーパーについて語った。
『…ボクがわるかったのです、もうゆるしてくださいなのです…』
『うさうさ』
うん、邪神様にもスーパーの事をよく分かってもらえたみたいだし、よしとしよう。
ところで、何の話だったっけ?
『水柱のことなのです!!!』
あ、そうだった、忘れてた。
『魔法は込めた魔力がつきるときえるのです』
「あ、じゃあ、放っておいたら消えるんだね、どれくらいで消えるの?」
『こめられた魔力からぎゃくさんすると、おおよそ1000年ほどできえるのです。』
長すぎた。
「えと、なんとかならないのかな?」
『ディスペルマジックという魔法を使って魔法のこうかをけせばいいのですよ』
「ディスペルマジックを使えばいいのね、わかった、ありがとー」
ガチャン
『…ボクとしたことが、じらいをふんでしまったのです』
『うーさー』
『スーパーこわいのです…』
『うさ…』
『ガクガクブルブル』
さて、消しに行こう。
私が水柱を見に行くと、大勢の人が集まっていた。
まずい、大事になりすぎだこれ。
ローズが私の仕業であることを黙ってくれているので、
私が犯人だとは誰にもばれていない。
持つべきものは友達だとはよく言ったものだと思う。
なので、私はそしらぬ顔で水柱へと近づく
「…聖女様だ」
「聖女様、ここは危険です、お下がりになられたほうがよろしいかと」
私に気づいた人たちが声をかけてくる。
どうしよう…
とにかく、消さないと!
私は目を閉じ、祈るようなポーズをとりながら、スキルの検証結果を思い出していた。
スキルの名前の前に聖女ってつけたほうが確か威力自体は高かったから、
ちょっとくらいなにが起きても、確実に消したほうが絶対いい。
なあに、演出が増えて、少し恥ずかしい思いをするくらいだし、問題ない!
(聖女ディスペルマジック!!!)
まさか、この話までで一番長い台詞がスーパーについて語ることになるだなんて思ってなかった。
スーパーについて語る台詞の部分は一瞬で悩むことも無く書けたという




