表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女様は貧乏性  作者: ぶらっくたいがー
10/46

第9話 聖女ビーム

やっと戦闘ですよ戦闘!

「聖女様、準備が整いました」


私の心の準備はまだ整っていないんだけど!?

あれだよね、聖女ビームとか叫ばないとだめなんだよね。

まって、まだそんな羞恥プレイをする心の準備は整ってないよ。


「…聖女様?」


なにかよくわからないけど黒い石を台車の上に乗せて持ってきた人が

早く力を見せろと催促をするように私を呼ぶ。


「まって、力を見せると言っても、スキルの発動はその…

 スキルの名前を言うのが恥ずかしいというか、ちょっと心の準備が」

「スキルの名前を言うのが恥ずかしい…ですか?

 それでしたら、使いたいスキルを思い浮かべながら、

 頭の中で唱えればよいかと考えますが。」

「なん…だと…そんなので発動できるの?」

「ええ、発声するときに比べて力は落ちますが、

 基本的にスキルの使用に発声を行うか行わないかはその状況次第になりますし。」


発覚する驚愕の事実…邪神様はどう考えてもわざと教えていない。


「ところで、力というのは、

 スキルのことではなく浄化の祈りの力のことになります。」

「浄化の祈りってなんですか?」

「聖女様が聖なる祈りをささげることにより、

 瘴気を浄化することができます。その祈りのことになります。」


いや、だから聖なる祈りって何?

説明の説明が必要なんじゃないかなと思うけどいったんおいておこう。


「んー、よくわからないけど、持ってきたこの石と何か関係があるの?」


と、ひょいと黒い石をつまんで持ち上げると、

一瞬のうちに透明な綺麗な石に変化した。

人が手に持つと色が変わるなんて変な石だなあ

と、周りを見てみるとざわついている。

あれ?何か私、まずいことしたかな?

もしかしてこの石、すごく高いもので手で触れたりするとまずかったとか?

どどどどど、どうしよう、弁償とか言われてもお金ないよ私。


「まさかこれほどの力とは」

「神官10人がかりで1日かかる浄化を一瞬で…」

「それも祈りもなにもなしで、ただ手でつかんだだけで浄化されたぞ…」


うん、よかった、弁償しろとかそんな話ではないらしい。


「あの、ミツキ様、お体の方はなんともないのでしょうか…?」


王子が私のことを心配そうに聞いてくる。

いや、石を持ち上げただけで

体調が悪くなったりするわけがないと思うのだけど。


「えっと、特に問題はないですけど」


何が言いたいんだろうか


「皆の者、いまのを見たな、

 聖女様の力は本物だ、これで我らの国は、我らの世界は救われる!」


王様の言葉に、周りの人が反応し、なんか盛り上がっている。

私は1人おいてけぼりです。


「聖女様、なにとぞ、そのお力で我が国をお救いください」


王様が私に膝をつく。

いったいどういうことなの、流れについていけない。

誰か説明してください。


「ふはははは、見たぞ、それが聖女の力か」


あ、またなんかきた。

声のした方向を向くとそこには変な服を着た、

翼が生えていて頭に角を付けている男の人が宙に浮いていた。

こう、なんていうか、

顔はいいのにファッションセンスがないというか、

上半身ほぼ裸なんだけど。

というか、私が説明を求めようとしたときにでてくるな、空気読め。


「魔族だと!?いつの間に」

「俺は魔将軍グラナキア、魔王様の命により、

 聖女はいただいていくぜ、どんな手を使ってでもなあ!」


うん、将軍の前に魔とか闇とか付けるのって中学生くらいの子がよくやるよね。

悠里もついこの間までそんな感じだったなあ。


「く、魔将軍だとさせるか、皆の者聖女様を守るのだ!」

「「「はっ!!!」」」


王様の指示の元、騎士達が変な服の人に襲い掛かる。


「遅ぇよ!」


けど、変な服の人の剣の一振りで全員がなぎ倒される。


「つまんねぇな、フェルタニア王国の騎士ってのはこんなもんか」


まあ、子犬の一撃でノックアウトされるようなのが王子の護衛だし、弱いよね。


「…て、おっと、なかなかまともなのもいるじゃないか」

「ミツキ様を連れていかせなどはさせん!」


王子が剣を持って切りかかっていた。

さっきの騎士さんたちよりまともに何合か切り結んでいる。


「いきなり首を狙ってくるとは、なかなか殺意が高くていいじゃねぇか

 だが、まだまだ未熟、その程度じゃ俺には届きやしねぇ!!!」

「ぐあ!?」


王子様が吹き飛ばされる。


「ランスロット!?」


王様が私の前に出る


「聖女様、ここは我らに任せ、お引きください。誰か聖女様をお連れせよ!」


次は王様が変な服の人に切りかかる、

王子よりも剣速が早い。変な服の人を退かせている。


「さすが剣王の名を冠するだけある…近接戦闘じゃ俺の上をいくか、だけどな!」

「む、いかん」

「遅いんだよ、俺に距離をとらせたことが失敗だったな、スリープバインド」


変な服の人がそういうと、王様が突然倒れた。

いや、王様だけじゃない、周りの人も全員倒れていく。


「さあて、眠った聖女様を…って、起きてるのか

 さすが聖女様ってところかな、だけどまあ、

 一人じゃどうしようもねぇだろ、悪いようにはしないからおとなしくついて来い」

「わふぅ」


あ、けるちゃんも起きてた。

私の肩の上でおとなしくしてたんだけど、降りて変な服の人へ向かっていこうとする。


「こら、危ない人に近づいちゃだめ」


私はけるちゃんを捕まえておとなしくさせる。


「くぅん」


けるちゃんはいやいやするように

腕の中から逃れようとするけどそんなことをさせるわけにも行かない。


「はっ、おとなしくついてくる気はないってことか」


いや、私何も言っていませんが。


「だったら少々痛い目を見てもらうぜ、魔光弾!」


変な服の人がそういうと、黒い光の玉っぽいのが私へと向かってきた。

あー、なんか黒いのって服に染みとかつきそうでいやだなあ。

そう思いながら、私はその黒い玉を片手ではじく。

よかった、特に汚れとかは付いてない。


「な、なに、馬鹿な手加減したとはいえ俺の魔光弾を片手ではじくだと」


あ、手加減してたんだ。

そうだよね、女の子相手に本気で何かしてくるようなら犯罪だよね。


「ならばこれでどうだ、ファントムダークイレイズバースト!!!!」


無数の黒い玉が変な服の人の周囲に現れ、そして私に向かってきた。


「ふははは、ファントムダークイレイズバーストは

 先ほどの魔光弾の10倍の威力を持った光弾を100発同時に放つ技だ、

 何者であろうと耐えられはしない」


あなた私を生け捕りにするんじゃなかったの?

相手が耐えられないほどの魔法を放ってどうするの?

ちょっとお馬鹿さんなんだね。


「ふん、やったか?」


この人、わざとフラグ立ててないかな?

それにしても巻き上げられた煙がけむたい、けほけほ。

とりあえず、煙の外に逃げよう。

煙で見えない上に、靴も履きなれていないからゆっくりと歩いて

ああ、やっと煙が晴れてきた。


「…馬鹿な、無傷…だと」


はい、無傷です。女の子相手に本気で何かしてくる犯罪者でしたね、怖い怖い。

って、でもなんかいうほど怖いって感じないんだけど。なんでだろう。


「聖女に魔法は効かないということか、ならば…接近戦を挑むまでだ!」


変な服の人が今度は剣を振りかぶり私へと向かってくる。


「くらえ、斬光轟魔裂翔閃!!!」


そして、私に剣が振り下ろされ。

キン、その刃が床に落ちる。


「ば、馬鹿な、ありえない、俺の魔剣が折れただとっ!?」


剣のほうが折れました。

おもちゃだったの…?

いや、そんなことはないはず。

でも、おもちゃであったとしても、人に向かって剣を振りかぶってはいけません。

えーと、でもどうしよう?聖女ビームでも使ってみようかな


(聖女ビーム)


指の先からビームが出るようなイメージで頭の中で唱えてみた。

ピチュン

指の先からビームがでる、残念ながら狙いが甘かったため、

変な服の人には当たらず、扉を抜け、バルコニーから見える山にビームは着弾した。

カッ、ドンッ、ゴゴゴゴゴゴ


山が爆発した。

このタイトルがやりたかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ