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わりとどうでもいい地球侵略。  作者: もじ
四章ーわりとどうでもいい宿命ー
39/41

わりとどうでもいい結末

わりと37-1


「それって、どういう意味です?」

「さて? どういう意味でしょうね……(わたくし)は貴方の覚悟を伺っただけですの」

そこまで言い終えると、秋華さんはゆっくり壁に触れた。

「……よろしいかしら?」

「……」

この先に待ち受ける光景。皐月と、おそらく桜花が……どちらかが。二人揃って、気絶しているだけ……なんて、ないかな? って! こんな事考えてる間にも、二人の命に危険は迫ってるんだぞ!? ……よしっ!


「お願いします」

「では」

秋華さんが言葉を発した瞬間、俺がどれだけ押してもビクともしなかった扉が……小さな粒子となり、消え失せた。

……嘘だろ。

って! そんな事に感動している場合じゃない!

「皐月っ! 桜花ーっ!」

「……」

俺は全速力で、大広間へと飛び込んで行った。何だここ……若干、霧に霞んでいる。それに、焦げ臭い様な、そんな異臭が漂う。

俺は目を凝らして辺りを窺う。


そして……。

ぐしゃり。

そう、音がした。

「何か、踏んだか?」

そのまま、足元を見下ろす。

……?

……。

……そんな。

「嘘、だろ……」

その場に跪き、必死に霧を払う。そして、それを確認した俺は。


吐いた。





わりと37-2


 そこにあった物。それは真っ黒に焼け焦げ……最早原型すら留めない、死体だった。

何だよ?

何だよこれっ!?

これ……誰の……。

「うっ……」

もう気付いている。皐月の技は光、皐月に殺された相手はこんな姿にはならない。

「うううぅぅ……!」

では、桜花の技は?

「うあああぁぁぁああああ!!」

炎。

「皐月いいぃぃぃいいい!!」

何で、皐月がこんなにならなきゃいけないんだよおおお!?

俺はその場に顔を埋めて泣いた。

泣いて。

泣いて泣いて泣いて。

「……」

傍に見つけた、赤いリボン。それを拾い上げ、その先を見つめる。そしてゆっくり。

ゆっくりゆっくり、前へ進む。

「桜花……」

心の中で、彼女に問い掛ける。

お前は……これで、こんな結末でホントに満足なのか? こんなっ!

「……いる」

寝息……? 眠っているのか? まあいい。叩き起こしてでも……!?


「全く、煙たくてたまりませんわ」

背後からそう聞こえたかと思うと、次の瞬間……俺の視界は晴れた。

そして、そこに眠る人物も明らかになった。

……え?

「さつ……き?」


「……すう……す……んん……」

「ん、だよ……」

全身の力が抜けてしまって、その場にへたり込んでしまう。目からは、何故か涙が溢れでて……。

「皐月……良かった、俺……てっきり、お前が……」

「んっ……きょう、じ……」

「ははは……」

寝言かよ。

「……すき」

「!?」

やばい……赤面してしまう。


ん?

あれ?

それじゃ……さっきの、アレは?


「おめでとう」

パチパチという拍手。

俺と皐月を見下ろす、秋華さん。

「秋華、さん……」

「正直予想外でしたわ。それでも、皐月さんが相手なら、本望でしょう……」

「あの、何言って……」


「……桜花も」

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