第15話 激戦part1
戦いは混沌を極めていた。
もはや、赤日隊の兵たちはもはや正気の沙汰とは思えないほどに
「こいつら、死を恐れてないぞ!」
アリアスは馬を引きながらその行動理念に気がついた瞬間に、思わずゾッとしていた。
こういう奴らもいれば、兄たちを殺した畜生もいる。
「いったいなんなんだ、こいつらは?」
アリアスさ、双剣割り巧みに操りながら兵たちを葬り去っていく。
そして、思わずの敵に対して進行の速度を落とされてしまっていた。
「くそっ、」
アリアスは、剣をもう片方の剣で叩きながら威力を高めようとしていた。
その相手こそ、ディアスその人だった。
「またやる奴にあったな」
ディアスはそう呟いていた。
最後の防衛戦として、ディアスは激戦地の隊長として召喚されていたのだった。
両者は激しく火花を垂らしながら戦っていたが、徐々にアリアスが押されていた。
そして、何合目にして片方の剣を両断されてしまっていた。
「なっ」
アリアスは思わず、そう声を発していた。
まさしく、剣が入る瞬間にその進行を大鎌が防いでいた。
それを待つ奴こそ、ディンであった。
「ディンか!」
アリアスは思わずそう大声をあげていた。
「この後は俺の戦いだ、兄貴のそばにいてやってくれ」
ディンはそう言って、アリアスはベイルの元へと急いでいた。
「ディアスさんよ、再戦できて嬉しいぜ」
ディンは挑発していた。
「私もだ、豪傑」
ディアスもそう答えていた。
そして、次の瞬間両者の持つ槍と大鎌は激しくぶつかっていた。
ベイルもまた、ヴェイル•カサターンを振り翳しながら戦場を駆け巡っていた。他と同じく、想像以上の抵抗によって中々進める状況になかった。
「アリアスたちとも離れてしまった」
ベイルはそう痛感していた。
連戦しているために体力も中々に消耗の兆しを見せていた。
「ベイル殿!」
フリオスがベイルの元へときていた。
「フリオス将軍、いったいどうしたのです?」
ベイルは戦場の最中そう尋ねていた。
「キシルヴァ将軍からの伝達だ。私たちは、突撃型の陣形を組んで、強行突破を図る」
フリオスはそう答えていた。
「なるほど、それで私はどうすると?」
ベイルはそう聞き返していた。
「ここに留まっていてほしい。良いことに、君たちの部隊は強い奴らが大勢いる。私たちの援護をしてほしいんだが」
フリオスがそう言うと、ベイルは笑みを浮かべていた。
「お任せください」
そうして、ベイルは一刻も早く仲間たちとの合流を急ごうとまた、戦場を走っていた。
「私が、人頭に立つと?」
キシルヴァ将軍直々に紹介された、フォーレは思わず動揺を隠せなかった。
大将首を真っ先に狙えるほどの、絶好の機会だったからである。
「そうだ、フォーレ将軍。期待しておるぞ」
そうして、キシルヴァ軍、フォーレ軍、総勢4000騎は一挙にティラスト城へと進行を開始していた。
壮観な騎馬たちの行進には、さすがの赤日隊の兵たちも近づくことすらままならなかった。
そして、なんとか近づいた兵たちを斬るのがベイルらの役目だった。
「アリアス!アリアス!」
ベイルは片方の剣を失ったアリアスに詰め寄っていた。
「ベイルか、他の奴らは?」
ベイルは思わず落胆していた。
「途中ではぐれた、俺たちはこの騎馬隊を守るのが任務だ」
「なぜ?俺たちも行ったほうがいいんじゃないのか?」
アリアスは思わずそう聞き返していた。
「キシルヴァ将軍からの命令だ、俺たちはただ守ればいいだけだ」
そうして、二人はパーシヴァル、ディンを探しながら敵を斬っていた。
どうやら、俺たちは本当に厄介な存在になっちまったのか?
アリアスそう不安を覚えていた。
義勇軍という名目からすれば、俺たちの武功はそれなりにでかいはず。
上層部にとって、これは中々に好ましくない筋書きなのか?
アリアスは独白していた。
「アリアス、生きるぞ」
ベイルはそう答えていた。
「生きて、ラピドールに戻ろう。みんなが待ってる」
ベイルはそうして、笑みを浮かべていた。
アリアスはその行動を見て、ベイルは変わらないなと思わず心の声をこぼしていた。
そうして、二人はそうすると、敵兵たちを葬りながらディンらと合流を図るべく行動を開始した。
ティラスト城攻防戦
第1章において、最後にして山場となっている決戦。赤日隊の総数は四千騎、討伐隊は一万騎もの戦力を投入した。ヴァルタニア帝国末期における、最も有名な戦いかつ凄惨な戦いとされる。




