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元の世界へ  作者: 玉來
1/1

許された世界

本編の・・・なんていうんですっけ・・?サイドストーリーか。

そんな感じになりそうな話です。

一応不定期更新予定です。私だって本編書きたいし・・・



シュンッ・・・


女神の試練をクリアした私たちはこれまでの貢献度を鑑みて”一時帰国”を許され、私が元々いた世界に帰ることになった。


実は私個人的には帰ることなど、どうでもよいのだが・・・


なぜかそういう話になってしまったのである。


パチッ・・・


見慣れた天井・・・


見慣れた壁・・・


(あぁ・・・私は帰ってきたんだ・・・現代(嫌な世界)に・・・)


そう思い起き上がると見知らぬ部屋。


「どこだここ?」


周りを見渡すも、全く知らない世界・・・


「は?どこここ?」


そう思い回りをきょろきょろしていると・・・


別部屋のほうから


”プルルルル・・・”と音が鳴る。


「電話か?」


重い体を持ち上げて、音が鳴る方へ歩みを進める。


部屋の扉を開けて廊下を進み、音が鳴る方へ進むと


居間にあるファックスから紙が印刷されている。


「これって・・・ファックスだっけ?懐かしい・・・」


紙が印刷され、ガガガと音を立てながら出てくる。


そこにはこう書かれていた。


~~~~~~~~~~~~~~


マジごめーんwww


ミキちゃんの世界に送るつもりが座標を3mm間違えてミキちゃんの並行世界に送っちゃったポイwww


つきましては、その世界で出る”帰還のオーブ”を使ってもらってこちらの世界に帰ってきてほしいぴょん。


それでは健闘を祈る。


あ、そうそう。アルトリア君もホムンクルス体でそっちに送っておいたから、後ほど確認してほしい。


~~~~~~~~~~~~~


と書かれていた。


ミキ・・・・?


「私か・・・」


そう思った瞬間頭に激痛が走る


(違う・・・!!!俺はミキオ!ミキなんて名前じゃない・・・!!!!)


壁に掛けられた小さな鏡を見て、自分を再認識する。


「これが私!?」


そこにはチー牛をさらに不細工にしたような顔が写っている。


「うあああああああああああああああああああああああああああああああああ」


現実を否定するように大声で叫び、気を失いそうになる。


女神の言葉から察するに、ここは並行世界の私なんだろうと推測する。



いわゆるパラレルワールドというやつだ。


現実を受け入れることができずに、鏡を見ていると・・・


「んだようっせーなぁ・・・」


障子をあけて腰まである髪を伸ばした金髪の美少女が頭を掻きながら居間入ってきた


「誰だよお前!?」


びっくりしてそう問いかけるも


「あぁ・・・?俺だよ。アルトリアだよ・・・?」


お互いに目を合わせるも互いに認識できない。


「「誰・・・?」」


なんせこっちはチー牛顔の不細工男に


相手は絶世の美少女である。


これは、いわゆる・・・ちんちんがフル勃起しても仕方ないシチュエーションである。


タンクトップに青い短パンのラフなスタイルで現れた美少女に興奮を隠せない、


「うほっ/////」鼻血出しながらガン見


「うん?」視線を下に向け、アルは自分の体を確認する。

「うおっ!?なんじゃこりゃ!?」


すると、目の前の不気味な男一言・・・


「ここここここんな美少女を見た日には勃起もんだぜぇ!!!!」


こんな言葉を放ちながら、ル〇ンダイブを決め込む。


しかし、それは彼女の綺麗な回し蹴りに阻止される。


「気持ち悪りぃんだよ!近寄んじゃねぇ!!!ていうか誰だよお前!」


彼女の小さな足が私の顔にクリティカルヒットし、ゴキッという嫌な音と共にそのまま畳に倒れこむ・・・


「ブッ・・・」鼻血


「あやべ・・・」


アルトリアは両手で胸を抱きかかえるように腕組みしてドン引きした表情で私を見下す。


「見下される視線も最高・・・」鼻血ブフー


鼻血を出しながら下から眺める金髪美少女は最高である。


「キモッ!!!」


もはや罵られるだけでもご褒美である。




……


………


「てか・・・お前もしかしてミキか?」


「そうである」鼻血ダラダラ


※なお、ミキからはアルの股間が丸見え。


現在のアルの恰好はオーバーサイズTシャツ。


下から見ると下着もつけてないし、何もかも丸見えである。


「こっちみんじゃねぇ!!!」ゲシゲシ


「ありがとうございます!!!」


反射的にそんな言葉が出てしまう。


多分この体の持ち主の美希雄の言葉だろう・・・


決して私の言葉ではないはずだ。うん。


アルに踏まれ続けても、興奮しながらアルの股間を凝視している私に段々違和感を覚えてきたのか、急に股間を両手で抑えてあとずさり。


「なっ!?お前見てるだろ!!!」


「そりゃもうばっちりと・・・」フル勃起


「死ね!このクズ!」


そう言うと、思いっきり私の顔を踏み込んで、またゴキッっと嫌な音が聞こえて無音になった。


~~~


そうすると、目の前に前の世界でよく見た女神?がこう言うのだ。


「おぉ・・・死んでしまうとは情けない・・・」

「この変態野郎め!ダボが!!!」


「えぇ・・・」(ドン引き)


「なんで相方のおま〇こを覗いて死んでだよ!お前元々女だろうが!!!」


「あまりに綺麗だったので・・・つい・・・」

「それに死にそうになってるのはアルに踏まれたり蹴られたりしたからだ」


「つい・・・で死なれてたまるかボケェ!!!踏まれたのも蹴られたのも自業自得じゃないか」


「「・・・」」


「はぁ・・・」

「そちらの世界に送ったのはこちらのミスでもあるし・・・今回は深く追求(・・)しないでやる。」


「深く追求も何ももう全部(痴情)知っとるやないか」


「おぉ・・・金髪幼女の蹴りぐらいで死んでしまうとは情けない・・・」


「男としては本望である。」


(イラッ・・・)


「我が力で蘇生してやろう・・・」

「だが・・・ただ蘇生するのも癪だからな・・・アルトリア君・・・を見てもインポになるのろ・・・祝福を授けてやろう・・・」


「いらねぇよ!!!呪いじゃねぇか!!!」


「元の世界のミキ同様・・・男同士にだけ興奮するがよい・・・」


「おいふざけんな!ぶち犯すぞ!!!!」


「さらばだ元勇者・・・その世界でもハッピーライフを・・・」


「最後だけ適当にしてあああああああああ」


意識が異次元のかなたに吸い込まれる


・・・・・


・・・


・・



「おい!お前まさか死んじゃいねでよな!?」涙目


意識が戻ると、金髪幼女が涙目で私を抱きかかえている。


「俺を一人にするなよ!!!」


(幼女の胸あったけぇ・・・)

(子供の体温って大人より高いんだっけ・・・)


金髪幼女はわんわん泣いて私は彼女の胸に抱かれる・・・


(実に良いにおいだ・・・クンカクンカ)


うえーん・・・うえ・・・ん?・・・


「お前起きてるだろ・・・」


「・・・」スーハースーハー


「オラッ」全力エルボー


「ギャーーーース!!!」


それから状況をまとめることにした。


名前:美希雄♂ (童貞)38歳ヒキオタ


こんなご時世のため、両親は人生最後の思い出に世界旅行中。

妹は別の県に嫁ぐ。


両祖父母はすでに他界。


現在は祖父母が残してくれてた築100年超えの和風住宅にて引きこもり生活を送っている。


ちなみに食べる分ぐらいは両親から振り込んでもらってる模様。


アルトリア♀たぶん13歳ぐらい


女神の作りし肉体・・・ホムンクルスにアルの魂をコピーしてインストールされた結果この世に存在している。


魔核かマナポーションでホムンクルスの体を動かすことができる。


ホムンクルス故に生殖行動は不可。でも一応穴はある。


「で?お前がミキなのはわかったけど、そのナリはなんなんだよ?」


「知るかよ!並行世界の私だってこの紙が言ってるぞ。神だけに」


・・・


・・



「なるほど。で?ここはどこなんだ?」


「少なくとも私の知る世界じゃないね。」


「でもお前の元居た世界に似てるんだろ?」


「似てるけど・・・似て非なる世界というか・・・」


「なんで?」


「私元々女な?」


「あれだけ下から俺の裸を覗いててか?」


「そっ・・・それは・・・あまりにも美しかったから///」


「キモ。死ね」


「ありがとうございます!!!」


「うわぁ・・・」(ドン引き)


「それで?今度は俺たちに何しろって?」


「いやなんだろう・・・?」


紙をもう一度読むと、


”つきましては、その世界で出る”帰還のオーブ”を使ってもらってこちらの世界に帰ってきてほしいぴょん”と書かれている。


「「・・・」」


「・・・」


「あの女神・・・」


とりあえずこのままだんまりしてても何も埒が明かない。


時間は夕方4時ぐらい。


これからどうするかを考えなければいけない。


「最終目標は”帰還のオーブ”の入手か?」


「まぁ・・・アルが元居た世界に戻りたいというのなら・・・だけどな。」


「戻りたいか?」


「そりゃ戻りたいさ」


「そうか・・・」


「お前は戻りたくないのか?あっちの世界楽しいって言ってたじゃねーか」


「まぁ・・・理不尽に世界を跨ぐのもこれが初めてじゃないしね・・・」


「・・・」


「何より、超絶美少女を目の前にして元の世界に帰りたいかといわれると正直微妙じゃん?」


「こっちみんなハゲ」


「な!?ハゲてねーわ!」


「「・・・」」


「え?ハゲてないよね?」滝汗


慌てて壁にかけてある鏡を見る


「不細工だけどハゲてはねーな・・・ギリギリ・・・」


「ハゲって言っても別に間違っちゃいないだろ。ハゲつつ(・・)あるじゃん」


「うるせ!ハゲ散らかしドリルかますぞ」


そう言ってアルの両手首を握り頭頂部をこすりつけるようにアルの体にぐりぐりする


「やめろ!うわくっさ!汗くっさ!!!」


ふと頭を上げると、マジで嫌そうな顔をしながらこちら見ている。


「え?そんな臭い?」


「かなり・・・てか放してくれ。」


手を放して、アルは私にこすりつけられた部分を指でつまんでにおいをかぐと・・・


「くっさ・・・」


「すまんて・・・」


とりあえずその辺にあったファブ〇ーズをアルの服に振りかけた。


「くさいのなくなった。一瞬で」


「そういう商品だからな」


「まじか・・・これすごいな・・・しかもいい香りだ・・・」


(ファブ〇ーズに感動してワクワク顔でボトルをのぞき込む美少女は最高である・・・)

もしいいな!と思ったら本編はながーいので読んでくれたらうれしいな!

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