第一話始まりだよ
『わぁ~凄く綺麗な白銀ね』
思わず感嘆の声が出る。
長かった林道を抜けた先には、広い平原と陽の光を眩く反射させた城壁が視界の奥にそびえていた。
さて、景色に感動ばっかりせずに、まずは自己紹介をするべきよね?
わたしの名前はシャーリンドリアだよ。
自分自身の容姿を説明するのは、恥ずかしいけれどそこは我慢我慢。
髪は白に近い金色で背中までの長さがあって、瞳は淡い翠色をしているよ、背は高くもなく低すぎる事もない位かな
何で分からないかって?、だって測ったことないんだもん。
着てる服装はみんなお揃いで、緑と紫のローブで外套が黒の一般的な魔法使いの服。
そして、さっきまでのわたしと同じように景色に見惚れているのは、短めの黒髪にパッチリした目に漆黒の瞳でピンクの頬、背はわたしと同じぐらいの同い年のミリアリス、私達はミリって呼んでいるよ。
最後に、腰より長く自然と縦巻きが入った金髪で、優しくてカッコイイ顔立ちをして蒼の瞳が目を引く一つ年上のフェミスコート。
背がスラッと高めでスタイル抜群、私やミリはフェミ姉って呼んでいるんだ。
わたしたちが、なぜお城が見えるところにいるかと言うと、話は少しさかのぼるのだけどね。
私達には小さい頃から魔法を教えてくれる先生がいたんだよ。
でも、その先生が病で亡くなってしまった。
そのすぐ後に16歳になった。
私達がいるこの国も含めて、世界各国ではある程度の年齢になると、魔力診断試験を受けないといけないのよ。別に強制ではないけどね。
まあーそれで三人で世界各地五ヵ所にある魔力診断試験所の一つ、わたし達の住む国であるルブルロワール王国王都アリスミールに向かっているのよ。
「さすがはセビリアル大陸一、とうたわれているだけあるわね」
うんうんとっても素敵な眺め、噂以上かもね
「へぇ~そうなんだフェミ姉ハクシキ~」
なんだかミリが、とってもウキウキとはしゃいでいるみたい♪。