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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
87/123

サラリーマン、カレルへ着く。

ランポート北西部の港街から陸路を往くこと4日、俺たちは鉱石祭の開催地であるカレルへと到着した。


丘の上から眺めたそれはもう、とても大きな街だった。

今までアスツールより大きい街は見た事が無かったのに、軽く2倍はありそうな規模だ。流石は世界最大国の首都といった所か。


トトさんが街の入口で衛兵に要件を告げると、鉱石祭の取り纏めをするイナリア商会で手続きをする様に言われた。

余裕を持って出発したので開催まで5日もあるが、既に何組か魔道具職人が到着しているのか、毎年だからなのか、衛兵の説明はやたら手慣れていた。

全員で訪ねる必要もないみたいなので、俺はトトさんとハンナさん一家と共に手続きへ向かい、スミナ商会員は宿を確保して馬車を置いたら商会前で合流する運びとなった。



イナリア商会ではトトさんの顔が知られていたのか、すぐに応接室へと案内されて鉱石祭の日程などを説明してくれた。

「招待状に記載の内容と重複する所もあるかと思いますが、ご容赦ください。鉱石祭は開会日が1日、本祭が10日、閉会日が1日の計12日間です。開会日と閉会日の午前中は街の西広場にお越しください。」

この辺は招待状に書いてあった内容そのままだな。


「本祭では各招待者様方には設定した5日は当方指定のブースで来訪者に選定品の紹介をお願いします。新製品や新技術等のご準備があれば、それも同様です。また、販売分をお持ちであれば、ブース横で販売して頂いて構いません。」

「5日だけでいいんですか?」

てっきり10日まるまる展示販売をするものだと思っていた。


「ええ。技術交流の場でもありますので、残りの5日は他の参加者のブースを回って頂ければと思います。一応、1日は他の参加者のブースが見れる様に日程は調整しておりますので、こちらの冊子を見ながら計画を立てていただければと思います。鉱石祭中は出店なども多いので、そちらを見て回るのも良いかも知れません。」

お祭りだもんな。

ブースを回るより、そちらの方が楽しみかもしれない。


「最後になりますが、優秀な作品には賞金もありまして、私どもの商会から審査員を用意しております。申し訳ありませんが、審査員がブースに来た際は優先してご説明をお願いします。審査員はこちらの腕輪を付けておりますので、それで判断頂ければ大丈夫です。」

銀色に輝く腕輪は目立つので、見落とすことも無いだろう。


「以上となりますが、何かご質問はございますか?」

俺は特にない。

ハンナさんとゲイルさんも質問は無さそうだ。


「それでは開催までの間、ごゆっくりカレルの街をお楽しみ下さい。」


さてさて、開催まで5日は観光を楽しめそうだ。

お土産やら何やらは先に買っておこうかな。

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