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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
73/123

サラリーマン、休暇を過ごす。

次の日は休暇らしくのんびりだ。


午前中は家でゆっくり寝た後は、イルと日用品や食材を買いに行った。

午後は休みが重なったレイナさんと、彼女の服を買いに街をぶらぶらと。

これからどんどんお腹も大きくなるだろうし、特別手当も出た事だ。ゆったりめの服を数着買っておく。


「そういえば俺、半年後ぐらいに仕事でハンナさんやスミナ商会とランポートに行く事になったんだけど、服とかっていつもの感じでいいのかな。」

「あら…?私の出産と同時期ぐらいかもしれませんね。」

えっ、マジか。しまった!


「えーと、具体的には200日後ぐらいだけど、ちょうどそのぐらいの時期なのか。しまったな、えっ、どうしよう。」

「200日だと生まれてはいそうですね。心配しなくても大丈夫ですよ。ハヤトさんの稼ぎのおかげで腕のいい産婆さんも呼べそうですし、困ったら乳母さんにも来て貰えます。安心してお仕事してきて下さい。」

うーん、そうなのか?

人生初だし出来れば立ち会いたかったが…。


産後も大変だろうに、俺もレイナさんも手助けをしてくれそうな母親が居ない。

でも、家事はべナとイルが俺よりはよっぽど頼りにはなるか。

あれ?鉱石祭に行く間、べナはどうなるんだろ。


育児は睡眠不足になって大変だと聞くし、最悪は臨時でお手伝いさんを雇ってでも、レイナさんが楽できる様にして行こう。

幸い、そこそこの貯えはある。


今後の仕事の予定なんかを話していたら、あっという間に夕飯。

それが終わると、手を振るレイナさんに見送られて家を出て、エルクと夜遊びとなった。


夜遊びに出るのを妻に見送られる、というのも変な気分だ。

未だにこの辺の感覚はよく分からないが、自分が相手できない内にどこかで別の女性に浮気されないように適度にガス抜きさせるというのは、合理的と言えば合理的なのかもしれない。


エルクと2人で軽く湯に浸かってから娼館「夜の都」に来ると、受付は前と同じおばちゃんだった。

「俺はリーンさんで。ヤマダは?」

「あー、空いていたらクロエさんで。」

レイナさんおすすめの人にしておこう。


「どちらも大丈夫ですよ。お時間は?」

「2人とも明日までで!」


エルクがお祝いにと2人分の支払いを済ませると、店の奥から2人の女性が現れた。


ひとりは前にエルクが選んでいた女性だから、あれがリーンさんなんだろう。

とすると、もうひとりがクロエさんか。

若干青みがかったグレーの髪をショートカットにした、すらっとした美人さんだ。歳は俺と同じか、少し下ぐらいかな。


俺とエルクは違う小屋へ行くのでここで別れ、クロエさんに手を引かれた俺は5分ほど歩いて小屋へたどり着いたのだった。

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