サラリーマン、嫁に絶句される。
投稿を初めて1ヶ月が過ぎました。
思っていた倍ぐらいのペースで書いて来ましたが、これもひとえに読んで頂いてる方のおかげです。
特に、投稿初期からブックマーク、評価、いいねを下さっていた数名の方にはこの場を借りてお礼申し上げます。
また、今週じわじわと増えた新規ブクマ者の方も楽しんで頂ければ幸いです。
俺はバース商会での魔道具の動作確認が終わると、ハンナ魔道具工房へやって来た。
「ハンナさーん。」
「あ、どうだった?」
「ばっちりです。問題無さ過ぎて、確認は今日だけでいいって言われちゃいました。」
あと3日ぐらいは通って動作確認する予定だったんだけどな。
「それなら良かったよ。バース商会の仕事はもう終わりって事でいいの?」
「ええ。なので、明日からここで鉱石祭用の新製品開発って感じでいいんですかね?」
「あー…、ヤマダくんの手が空くまで2,3日はかかるって聞いていたから、通常通り生産する準備をしちゃってるんだよねぇ。だから、ヤマダくんは3日後からで良いよ。」
バース商会の魔道具をねじ込んだから、その分を取り返しておく必要もあるんだろうな。
そういうことなら遠慮無く2連休を頂くとしよう。
さて、帰るとするか。と思った所で工房からベナが出て来た。
「ベナ、今日の仕事は終わりかい?俺も帰るところだから、一緒に帰ろうか。」
「うん。ハヤトは何か沢山作ってたのは終わったの?」
「ああ。もうバース商会に納品して、動作も上手くいったし、終わりだよ。」
二人並んで夕暮れの街を歩いて帰路に着く。
早くに結婚して娘が居たらこんな感じだったのかもなぁ。
いや、16歳差じゃ歳が近すぎるか。
でもベナとイルは妹と弟ってよりは、結婚相手の連れ子って感覚に近いんだよな、俺の中では。
「ただいまー。」
「ハヤトさん、お帰りなさい。」
お、今日はレイナさんの方が先だったか。
よーし、レイナさんに今日の稼ぎを見せてびっくりさせてやろう。
「バース商会での仕事が上手くいって、特別手当てを貰っちゃったんだ。はい。」
レイナさんの手を取り、ドサリと袋を置く。どや。
「えっ…。」
袋の中を見たレイナさんが真顔で絶句している。
と思ったら、後ろから覗き込んでいたベナも顔を引きつらせていた。
「ウッソでしょ…。なにこれ信じらんない…。」
あれ?なんか思ってた反応と違うな。
その…「ハヤトさんすごいです!」みたいなの、無い?
「ハヤトってバース商会で何してきたの?」
ジトッとした目のベナに問い詰められた。
「いや、その…。倉庫の運用に困ってるって言うから、解決方法を考えて、そのための魔道具を入れてきただけ、だよ…?」
なんで俺は悪事の言い訳をする人みたいになってるんだろう。
あと、レイナさんはずっと真顔で俺の事見るのやめよ?
「いや、そんな簡単にポンとくれる額じゃないでしょこれ…。」
と言うわけで夕飯までの時間、二人にバース商会でやっていた仕事を事細かに説明することになってしまった。
それを聞くと二人は変な事をして得たお金ではないと分かってくれたが、どこか納得のいかないような顔をしていた。
ちなみにイルは純粋に「すげー!!」と驚いてくれた。
うんうん、二人にもそういう反応を期待してたんだけどね…。




