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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
70/123

サラリーマン、バース商会への出向を終える。

結局バース商会の素材倉庫で丸一日様子を見ていたが、問題らしい問題は無かった。


夕方になると、今日の注文票を捌き終えたネルソンさんに声を掛けられた。

「ヤマダさん、お疲れ様です。見ていたとは思いますが、良いですよ、これは。これならタタンさんにも勝てそうだ。」

「あはは、まあタタンさんは記録帳と魔道具無しで同じ事ができるので、適うか分かりませんけどねぇ。いい勝負にはなると思いますよ。それより、運用ルールも考えて頂いたみたいでありがとうございます。」

本当は魔道具を発注したら、その辺もネルソンさんと相談しながら考えるつもりだったんだけどな。


「いえいえ、どんな素材に魔道具を使った方が良いかは現場の感覚が頼りですから、任せて頂いて大丈夫ですよ。」

まあ、その通りではあるな。


ネルソンさんから感想を聞いていると、事務所の方からガロンさんが入って来た。


「ネルソン、どうだ?」

「良いですね。今日の分はもう終わってます。今の人数で夕方に配達員を待たせる事はまず無いと思いますよ。」

「ほう、そこまでか。」

「ええ、身をもって体験した本人ですから良く分かります。他の倉庫担当者も同じ意見でしたよ。」

他の人にも聞いといてくれたのか。ありがてぇ。


「ふむ、じゃあヤマダの出番はここまでだな。ありがとよ、助かったぜ。」

ガロンさんにポンと背中を叩かれる。

「え、もうちょっと様子を見なくて大丈夫ですかね?」

「大丈夫だろ。魔道具に不具合があればハンナ魔道具工房に言いに行くし、ヤマダはしばらくあそこに居るんだろ?」

「はい。鉱石祭用の新製品を考えなきゃいけなくなっちゃったので…。」

ほんと、どうしようかね。


「″ヤマダ倉庫″でも十分だと思うんだがなぁ。」

確かに便利だが、市販品としては需要が薄そうなんだよな。

キラキラと光る共鳴石がイルミネーションみたいでキレイだったりはするんだが。


ん…?え、待てよ?

これ、もしかしたらいけるのでは?

「えっ、嘘。凄い事を思い付いたかもしれません!ガロンさん、ありがとうございます!」

「いや、礼を言ってるのは俺なんだがな…。まあ、何か思いつく切っ掛けになったならいいか。それより、これは今回の報酬だ。持って行け。」

ドサリと、お金が詰まった袋を渡される。

お、おう。と…特別手当てですか?期待しちゃいますよ?


ひっ、200万も入ってる…。

レジを作った時は半年でスミナ商会から300万を貰ったが、今回は44日で200万だ。

流石は大商会様、ステキ!


「こんなに、いいんですか?」

「元々は解体員から無理矢理1人引き抜いてくるつもりだったんだぞ?魔道具代と合わせたって2年もありゃ元は取れるだろうよ。」

まあ、それもそうか。

それなら遠慮なく貰っておくとしよう。


「ありがとうございます。何か問題があれば工房に来て下さい。」

「おう。また″ヤマダ倉庫″が見たくなったら来いよ。ネルソンにでも一声掛けてくれりゃ、好きに見てっていいからよ。」

「ええ。ヤマダさん、是非またいらして下さい。」

「あはは、それなら時間が空いた時にでも息抜きに顔を出しますよ。」


いやー、バース商会の仕事は楽しかった。

好きに考えたアイデアが上手くいったのもあるし、細かい部分はネルソンさんが助けてくれた。


後は何度か連れ回されたりはしたが、ガロンさんのパワーでぽんぽんと物事が進んだってのもある。


新製品のアイデアとボーナスも手に入ったし、今日は意気揚々と帰るとしようじゃないか。

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