表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
65/123

義弟、料理に励む。

オレはイル。

家の″ダイドコロ″を任されている。

ハヤトが言うにはキッチンの意味で、それを任されているのは家族の食を管理する大事な役目らしい。


姉ちゃんとべナも料理をするから、1人でやっている訳じゃないけど。

朝飯と弁当は姉ちゃん、昼飯はオレ、夕飯はオレとべナ、というのが最近の分担だ。

ハヤトとべナは弁当を持って行くから、昼は姉ちゃんと2人分だけだけど、1人で全部作るのは楽しい。


夕飯をべナと作っていると、隣のカインが仕事の後に色々教えてくれることがよくある。

カインは料理の事を色々知っていて、臭み消しの葉やダシが取れるキノコ、肉の筋の取り方なんかを教えてくれた。


夕飯はウチと隣が交互に作って皆で食べるから、2日に1回はカインの料理を食べるけど、同じ料理でも俺のとは全然違って本当に美味しい。


ハヤトとエルクはどっちの料理も「うまいな。」と言って食べるから、味にはあまり敏感じゃないみたいだ。

美味しそうに食べてくれるから、悪い気はしないけど。


逆にカインは「下処理が微妙だ。茹でた後冷やして無いだろう。」とか、ズバっと言ってくる。大体は当たってるので、それはそれで助かるが、どういう舌をしているんだろう。



前は義務的にやっていた料理だったが、最近は作るのが楽しくなってきた。

カインに助言を貰ってどんどん上手くなってるから、ってのもあるけど、色んな食材が使える様になったのもあると思う。


姉ちゃんがハヤトと結婚するまで、ウチはかなり貧乏だった。

毎日疲れて帰って来る姉ちゃんにとても文句なんか言えないが、安い食材しか買えなくていつも同じ様な料理だった。


オレにとって料理は「いかに安い食材を食えるものにするか」だった。

そんな物を食べて楽しい食事になるはずもない。


それが今じゃ「いかに美味いものを作るために食材を選ぶか」だ。

最近は姉ちゃんとべナも楽しそうに食事をするし、作るのが楽しくもなる。


ハヤトからは自分用の包丁を買って貰ったりもした。

かなり良いのを買ってくれたみたいで「ちゃんと研いで手入れすれば10年は使える。」と、カインに言われた。


それだけ期待されているのかとも思ったけど、ハヤトは金持ちだから、あまり値段を気にしてなかったのかもしれない。


こないだも「誕生日パーティをするぞ!」とか言って、1匹で何食か食べれる値段のホージンをバケツいっぱいに買って来てたし。めちゃくちゃ美味かったけど。


俺でも名前を知ってるスミナ商会やバース商会の商会長とよく仕事の話をすると言ってるし、給料いいんだろうな。

ハヤトは頭が良いから、それも当然かもしれないけど。


異世界の人だからか力は全然無いけど、怒った所を見た事無いぐらい優しいし、姉ちゃんの旦那がこの人で本当に良かったと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ