表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
62/123

サラリーマン、魔道具を試作する。

工房に試作を依頼した翌朝、俺は「今日はネルソンさんと倉庫のエリア分けでも相談しておくかなぁ。」なんて考えながら、バース商会の事務所へ出社した。


「おはようございまーす。」

「おう、ヤマダ。今日は工房へ行って、試作を手伝ってきてくれ。完成したら知らせに来い。すぐに配達員に取りに行かせる。」

「えぇ…、マジですか。」

俺の倉庫案に乗り気なのは嬉しいが、ホントに出来るだけ早くどうにかしたいんだな。


という事で、半日も経たずに再びハンナ魔道具工房へやって来てしまった。

「あれ、ハヤト?また仕事の話?」

「いや、今日は工房の雑用係として派遣されたんだ。」

「???」

そりゃ、べナもそんな顔にもなるだろう。

俺だってこうなるとは思っていなかった。


「いや…、そりゃヤマダくんなら共鳴石の事は分かってるし、助かるけどね…。」

ハンナさんの苦笑い、昨日も見たよ。


「まあ、いいか。ポール作りをお願いしようかな。そこの木材は魔素を通すやつだから、それを使ってね。共鳴石は余ってるやつを出しといたから、木材の先端に穴を空けて埋めればいいかな。ポールは何本ぐらい欲しいの?」

「試作なら10本もあれば十分ですよ。色分けのテスト用に塗料も借りますね。」

「うん、好きに使ってー。私は魔素を流す魔道具を作っておくね。床材はゲイルが買いに行ってるから、もうちょっとで戻ると思うよ。」

ゲイルさん、居ないと思ったらおつかいに出されていたのか。

申し訳ねぇ。


戻ったゲイルさんと3人で作ると、試作品は3時間程で仕上がった。

上部に3つのボタンが付いた、子供ぐらいの大きさの柱が1本。

傘ぐらいの長さと太さで、先端の四方には親指大の共鳴石が埋め込まれたポールが9本。スタンドマイクの様な足もある。

そして、50cm×2mぐらいの木板が20枚ほど。


べナをチラリと見ると、黙々とレジを組み立てていた。

へぇ、もう製品作りを任されているんだな。


「こんなもんでいいのかな?」

「え?あ、はい。大丈夫ですよ。完成したら急ぎで持って来る様に言われてるので、バース商会に行って運べる人を呼んで来ますね。」

「お客さんに取りに来させる訳にも行かないし、ウチで運ぶよ。お客さんに試作の手伝いを寄越されてる時点で、何を今更って感じではあるけど。」

納品までがお仕事か。

スミナ商会とは親戚が経営してるのもあって、多少緩いやり取りだったが、バース商会はそうじゃないもんな。


まあ、そういう事ならとべナも加えて4人で試作品をバース商会へと運ぶ事となった。


床材は俺では数枚しか持てなかったので、ハンナさん夫妻が10枚ずつ持った。そしてべナはひょいと入力用の柱を抱えた。当然、俺に残されたのは1番軽いポールが9本だった。


この世界の人、力強いよね。

ハンナさんに負けただけで無く、べナにまで気を遣われた節があるのは悲しい事だけども。


結局バース商会に着いたのは昼前で、午前中に納品が終わってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ