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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
61/123

サラリーマン、交渉に立ち会う。

倉庫案のプレゼンも無事に終わり、ホッと一息ついていた俺の肩が、ガロンさんにガっと掴まれた。

「よし。ヤマダ、行くぞ!」

「ど、どこへ…?」

「魔道具工房に決まってんだろ。配達員が困ってるから、倉庫の件は早く片付けたいんだよ。」


もう夕方だが今から行くのか。

てっきり日を改めて、と思っていたのだが。


悲しくも残業が決まったらしい俺は、泣く泣く連行される事となった。



ハンナ魔道具工房に着くと、仕事が終わったのか、ちょうどべナが出てくる所だった。

「あれ、ハヤト?どうしたの?」

「べナ、お疲れ様。仕事の話があって来たんだけど、ハンナさんは居る?」

「ええ、中に居るわよ。」

「ありがとう。今日は遅くなるかもしれないから、夕飯は先に食べててね。」

「分かったわ。頑張ってね!」


手を振りべナを見送ると、ガロンさんがすごく微妙な顔をしていた。

「お前…、あんな若い子を捕まえたのか…。しかももう妊娠しているんだろう?ウチの孫と変わらんぐらいの歳だぞ…。」

「ち、違いますよ!あれは、妻の妹ですよ!」

そんな勘違いをしていたから、変な目で見られていたのか。

確かに、会話だけ見ると夫婦みたいだったかもしれんが。


「あれ?ヤマダくん、どうしたの?べナならさっき帰ったよ?」

入り口で騒いでいたからか、ハンナさんが出てきてしまったじゃないか。


「あ、どうも。仕事の依頼で来ました。こちらはバース商会長のガロンさんです。」

「ガロンだ。ウチの倉庫で使う魔道具を作ってもらいたくて、話をしに来た。」

「バース商会長て…、また大物を連れて来たねヤマダくん…。まあ、とりあえず中に入って下さい。」

すいません、大体ガストンさんのせいです。


工房に入り、テーブルに案内されると、俺はハンナさんに魔道具について説明した。


「うーん、確かにレジに使う共鳴石は余ってる種類も多いし、それを使ってくれるなら助かるかな。魔素を流す魔道具もレジの流用でいけそうだし、試作だけならそんなに時間はかからないかなぁ。」

まあ、やってる事はほぼ同じ様なもんだしな。


「それなら急ぎで頼みたいんだが、どれぐらいで出来そうだ?」

「作るだけなら半日もあれば。けど、スミナ商会に渡すレジも作らないといけないので、2日貰えますか?」

「大丈夫だ。ガストンの野郎は俺が黙らせるから、明日で頼む。」

大丈夫なのか?それ。

黙らせるって、その太い腕を使うんじゃないだろうな。

「まあ、ウチとしては叔父さんが良いって言うなら構わないんですけどね…。」

ガロンさんの圧に、ハンナさんも苦笑している。


結局、俺はそのままスミナ商会本部へとガロンさんに連行され、ハンナさんに許可を取った事を伝えてからようやく解放されたのだった。


明日の夕方には試作品を試すつもりらしい。

早さを売りにしている商会らしく、凄まじい早さで事が進んだなぁ。



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