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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
60/123

サラリーマン、真価を見せる。

「ここまでが私の案の基本的な説明です。」


何かを考えながら黙って聞いていたガロンさんが、ピクリと動く。

「まだ、何かあるのか?」

「ええ。まだ詳しく説明していない部分と、お金が掛かりそうな案がありまして。後者は後ほど説明しますので、まずは前者から。」


「先程、エリア分けをすると言いましたが、いくつぐらいのエリアに分けます?」

「私は10×10の100エリアぐらいで想像していましたが。」

ネルソンさんが答えてくれる。


他のエリアとの間に仕切りや通路を設けるとすると、それぐらいだろう。後はそのエリア内で探すだけなので、今までよりは大分楽だ。


「素材棚の小物の話もありますね。こちらはそれぞれの棚の中で各段10エリアぐらいに分ける形ですかね?」

「それぐらいでしょうね。」


まあ、大方想定通りに落ち着いたな。

さて、ここからだ。


「これから説明するのは第二案、というか追加案です。」


まずは各エリアの床を魔導性の良い木か金属に変える。

そして素材を置く際に、隣にポールを立てる。

ポールの先には共鳴石を付け、エリアの入り口で特定の魔素を床に流せばそれが光る。


共鳴石の種類は20種類ほどなら、ハンナさんの工房にストックがあるはずだ。数が余り気味な15種類ぐらいを売って貰い、10色ぐらいに着色して使えば、1エリアで150本のポールが使える計算だ。おそらく足りるだろう。


「こんな所です。ここまでやれば、タタンさんと同じぐらいの時間で素材を集められるんじゃないかと思ってます。でも、これは試作もして無いので上手くいくか分からないですし、お金がそれなりに掛かります。なので、どちらでいくかはガロンさんの判断に任せます。」


と、そこで今まで発言の無かった配達員の男性が呟いた。

「そこまでやってあったら、素材待ちの時に俺たちも素材集めを手伝えそうだな。その素材が合っているかどうかは、倉庫担当者にチェックして貰う必要はあるだろうが。」

「あ、確かにそうですね。注文が多い時には、倉庫担当者が素材チェックに徹するっていうのはアリだと思います。」


さて、ガロンさんの反応やいかに。

「ネルソン、今の話をどう思う?」

「実際に試作品でも見ないと分かりませんが、話を聞いた限りでは良さそうです。おそらく、倉庫を3人で回せるんじゃないかと。」

「分かった。やってみるとしようか。魔道具はレジを作ってる所に頼めばいいのか?」

「ええ。交渉の際は俺も説明係で同席しますよ。」


結構な金額が動きそうだし、責任重大だな。

こっちの案の方が楽しそうだし、やってみたくはあったんだけどな。

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