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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
コンサルタント編
59/123

サラリーマン、案を考える。

結局、タタンさんの仕事のやり方は超個人技能によって成り立っているもので、全く参考にならなかった。

だが、それが分かっただけでもとりあえずは良しとする。


タタンさんの仕事を見せて貰ってからは、1日おきに倉庫に出向いてはスネイルさんの仕事や解体員、配達員の仕事を眺めた。


倉庫に行かない日は「あーでもない、こーでもない」と、家のリビングでぶつぶつ呟きながら、アイデアを出した。


休日にそれを見たべナからは「今日は仕事じゃなかった?悩んでる様だけど、もしかしてクビになったの…?」なんて真顔で聞かれたりもした。

失礼な、これでも仕事をしているんだ。

しかも、工房で鉱石を砕くよりかはよっぽど俺に向いてそうな仕事だ。


家で思い付いたアイデアをメモしては、倉庫に行って実現できそうかを確認した。


そんな日々を1週間ほど送ると、それなりに満足のいくものとなった。

とりあえずは説明してみて、反応を見てみるべきだろう。



という事で、関係者を集めてさっそく中間報告だ。

ガロンさんと倉庫担当者全員はもちろんのこと、解体所と配達員からも意見を貰えないかと1名ずつ来てもらった。


「皆さん、今日は私が考えてみた倉庫運用のアイデアを説明しますので、是非ご意見を頂ければと思います。」


とりあえず詳しくない人向けに、倉庫仕事の流れを説明してから案の説明に移る。


俺からの提案はひとつだけだ。

素材のエリア管理をしましょう、と。


まずは倉庫内の棚やエリアをある程度区切り、素材の分類ごとに記録帳を作る。


解体員には素材を倉庫に入れる際、素材名と置いたエリアと数量を記録帳に記入して貰う。

倉庫担当者は記録帳を見て素材がどのエリアにあるかを確認し、取って来たらその行に線を引いて消す。


これだけだ。

素材のピンをミニマップに刺して貰ったりとか、ややこしいアイデアも考えてはいたが、やはり分かりやすいのが良いだろう。


サンプルとして、ネルソンさんと一緒に作った「牙」の記録帳も見てもらう。

牙だけでも各ページ30行ぐらい書かれたものが5枚にもなった。

ページは紐で綴じられているだけなので、足りなくなれば追加できるし、全部の行が消されたページは捨てればいい。


説明が終わるとすぐに、解体員からの発言があった。

「現状、倉庫で配達員が詰まっちまってるから、やり方を変えるってのは構わねぇ。だが、このやり方じゃあ絶対に記録帳の書き忘れや、書かないやつが出てくる。それだとマズイんだよな?」

「ええ、そうですね。せっかく解体しても記録帳に記入しなければ、倉庫に無いものとして扱われてしまいますから。」

「だからよ、解体員の方から倉庫に入れる奴を専属で1人用意するってんじゃ、ダメか?」

「あぁ、なるほど!その方が良いかもしれませんね。」

実際に彼らの手間が増える訳だから、解体員の意見も聞きたかったのだ。

来てもらって良かったな。


もっと色々と反対意見とかも出るかと思っていたが、意外にもそれっきりで、すんなりと俺の案は通ってしまった。


この案で問題無いならば、ここからは俺のお楽しみだ。

どこまでやりたい放題できるか試してみるとしよう。

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