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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
漫遊編
36/123

サラリーマン、親族との顔合わせを決める。

ガストンさんから寮の事を聞いた俺は社員食堂で遅めの昼食をゆっくり食べると、レイナさんに伝えに素材屋へ向かった。


素材屋に着くとソーヤさんが店番をしていた。

「こんにちはー。ちょっとレイナさんに話があったんですけど、彼女まだ来てないですかね?」

「もう来てるよ。今は裏で素材の仕分けをしている。それより聞いたよ?レイナと結婚するんだって?」

もう伝わっているのか。

「えーと、そう、なりました…はい。」

「若い内は良いかもしれないが、昼も夜も仕事なんてのは、ずっと続けられるもんじゃない。話を聞いて安心したよ。彼女を幸せにしてやって欲しい。」

仰る通りだ。30代になってもダブルワークなんて考えたくもない。

「それはまあ…はい。出来ることはするつもりです。」


ソーヤさんと話していると店の裏からレイナさんが出て来た。

「あ、ヤマダさん。妹と弟に話はしたので、近い内に会ってもらえませんか?」

「ちょうどいいかもな。商会の寮を借りれるみたいなんだけど、今晩4人で一緒にごはんを食べてから家を見にいかないか?」

「え、もう家が見付かったんですか?それなら是非お願いしたいです。ソーヤさん、2人にこのことを伝えてきたいのですが、少し抜けてもいいですか?」

「構わないよ。行ってくるといい。」

「じゃあお言葉に甘えて。ヤマダさん、待ち合わせはここでいいですか?妹と弟にも夕方来るように言っておきますので。」

「うん、それでいいよ。」

ということで、親族との顔合わせは今晩に決まったので俺は一旦帰って時間を潰すことにする。


家に帰るとエルクとカインがリビングに居た。

「お、ヤマダ、お帰り。昨日はありがとな。初めて行ったけどアレはいいもんだな。」

「そうだな。ヤマダ、ありがとう。」

「2人が楽しかったなら良かったよ。あと、俺、結婚することになってさ、近々ここを出ることになりそうだ。」

「「は?」」

2人にはレイナさんの借金と身請けについては若干ぼかしつつ説明した。


「えぇー、お前昨日は結婚を申し込みに行ったのかよ。一目惚れしたとは言ってたけど、ずいぶん手が早いな。」

「いや、昨日はそんなつもりは全然なかったんだけどね…。両親がいなくて、妹と弟の面倒をみながら苦労してるみたいな話を聞いちゃったから、勢いでね。」

「はえー…なんか、男らしいなお前。それで、あのねーちゃんの家に住むのか?」

「4人で商会の寮に住もうかと思っていてね。第一候補がお隣なんだ。」

「なんだ、マルセルさんが住んでたとこかよ。すぐそこじゃねーか。」

そういう反応になるよね。俺も聞いたときは拍子抜けしたんだよ。

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