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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
漫遊編
33/123

サラリーマン、同僚と遊びに行く。

ボーナスを貰って家に帰った俺は、夕飯を食べながらエルクに伝言を頼んだ。

「そういえば、工房の仕事は今日で終わりになったんだ。明日から3日は向こうで残ってた休みを取るけど、4日後からはスミナ商会に戻るってレジーナさんに伝えておいてくれないかな?もしかしたら、ガストンさんから既に伝わっているかもしれないけど。」

「んー、分かった。明日伝えとくよ。デンタク作りは上手くいったのか?」

「うん、いいものが出来たと思う。ガストンさんもそう言って結構な額の特別手当てをくれたんだよね。」

「へぇ、いいなぁ。何かおごってくれよ。」

「構わないよ。大分世話になってるしね。せっかくの臨時収入だ、明日あたりにまたレイナさんのいる店に遊びにでも行こうかと思ってるんだけど、一緒に行くかい?おごるよ。」


「行く。」

横から最速で答えたのは、今まで無言で話を聞いていたカインだった。

君、イメージに似合わずホントそういう店好きよね。俺も人の事は言えんが。


「え、そんな高い店おごってくれるのか!俺も行くからな。」

「ま、2人には色々と心配もかけたしね。明後日を休みにできるなら翌日までコースでもいいよ。あと、夕飯も何か美味しいものを食べに行こうか。」

「それならホージン焼きが食いてえな。カインも食ってみたいって言ってたよな?」

「ああ。美味いとは聞いてる。食ってみたい。」

「じゃあ夕飯はホージン焼き?を食べに行こうか。店は知ってるのかい?」

「場所は俺が知ってる。こっちの地区だから、仕事が終わったら家で集まってから向かおうぜ。」


そんな会話をした翌日。

俺は3連休初日を昼まで寝て過ごした後、素材屋でレイナさんに店に行く事を伝えて街をぶらついた。

仕事から帰ってきた二人は無事、次の日の休暇をもぎとっていた。


夕飯のホージン焼きは、「ホージン」という名の海老だかシャコだかみたいな甲殻類を串に刺し、たき火で焼いて食べる料理だった。

塩のみのシンプルな味付けだが、身がぷりぷりとしていて美味かった。

でも、たき火も熱々になったホージンの殻もクソ熱かった。

3人で汗を垂らしながら、はふはふと何匹も食べた。

そしてお値段は3人で4万コル。カンバー亭よりたけぇじゃねえか…。


お腹いっぱいになった俺たち3人はウキウキで娼館に向かった。

店に入ると以前来たときと同じおばちゃんが対応してくれた。

「本日の相手はお決まりで?」

「えーと、俺はレイナさんで。こっちの2人は決まってないです。3人とも翌日までのコースでお願いします。」

「ではお二人はこちらへどうぞ。待合室に居る女性から選んで下さいな。」


料金を払い終わった俺が待つこと5分、エルク、カインと3人の女性が現れた。

もちろん一人はレイナさんだ。他2人はエルク、カインとそれぞれ腕を組んでいた。

カイン、君は巨乳好きだったんだな。


そこで俺たちは分かれ、別々の小屋へ向かった。


小屋に入った俺はとりあえず2時間ほどレイナさんを堪能すると、2人並んでベッドに寝そべりひと休憩。

「前に来て貰ってからまだひと月ぐらいですよね?半年ぐらい先かと思ってたのでびっくりしました。」

「昨日、ハンナさんの所でしていた仕事が終わったんだけど、いい魔道具が出来たんだ。そしたら特別手当てだ、って商会長から結構な金額を貰ってさ。一緒に住んでて世話になってる2人も連れて遊びに来たってわけさ。」

「そうなんですね…。」

レイナさんがなにやら真剣な顔をしている。


「あの…、もし余裕があったら、なんですけど。私の事…身請けして貰えないでしょうか。」

いきなりだな。突然どうしたんだ。

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