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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
スミナ商会勤務編
21/123

サラリーマン、出向辞令を受ける。

日々、言葉や仕事など新しいことをコツコツと頭に詰め込んでいると、初の給料日からもう10日が過ぎた。

2回目の給料日である。

結局、給料日に夜遊びに使った以外に目立った支出も無く、前回の給料はほとんど残ったままだ。今回と合わせて家具でも買ってみるのもいいかもしれない。


「今日の夕飯はどうしよう かなぁ。」などと思いながら仕事をしていると、レジーナさんに声を掛けられた。

『ヤマダ、今晩暇かい?暇なら夕飯に付き合って欲しいんだが。』

『ええ、良いですよ。ハンナさんも一緒ですか?』

『そうだよ。その事を伝えて来るからちょっと席を外すよ。あと、内容によってはハンナの旦那も来るかもしれないから、エルクから指輪を貰っといておくれ。』

仕事中に伝えに行くのか。この緩い感じの職場、嫌いじゃないが。


結局今日の分の仕事が終わってもレジーナさんが戻って来てないが、エルクに声だけ掛けておく。

『エルク、俺は今日の夕飯はレジーナさんと食べてくるね。娘さん夫婦も来るみたいだから指輪貸してね。』

『はいよ。俺は給料日に行った店で相手してくれた子と食べる約束してるから大丈夫だ。今日は手持ちで足りるだろうから、レジーナさんに給料は明日貰うって伝えてくれ。んじゃ、お先!』

前回の給料日にキャバ嬢のナンパに成功していたらしい。

お前、コミュ力の化身みたいな野郎だな。


10分ほど待ったところでレジーナさんが戻ってきた。

『途中でガストンに捕まっちまった。待たせたねぇ。』

『いえいえ。仕事は集計が終わった分がレジーナさんの机に置いてあります。あと、エルクが今日は予定があってもう帰りました。給料は明日で、と。』

『はいよ。そんならアンタの給料だけ渡しておこうかね。』

ありがたくお給料を頂戴して職場を出ると、レジーナさんが向かった先は…カンバー亭?


店に入るとそんな気はしたけどやっぱりガストンさんが居た。

あと、ハンナさんの隣に居る男性は旦那さんかな。

「ヤマダです。まだ言葉が上手くないので、会話はこれでお願いします。」

ふっふっふ、エルクに教えて貰った定型文だ。

『ハンナの夫のゲイルです。よろしくね。』

何とも優しそうな人だ。魔道具職人やってなきゃ、のんびりと牧場でも運営してそうなイメージが合う。

『それより聞いたぞヤマダ!何か凄い道具を持ってるとか!なぜ見せてくれなかったんだ!?』

え、えぇー…ガストンさん、少し仲良くなってからは何かグイグイ来るよね。

というかなんでここに居るの。

『お見せした〈スマホ〉の方がよっぽど凄いと思うので、そっちをお見せしたんですが…。』

『そりゃあ時間を保存する道具は凄いが、もう動かないんだろ?』

『あー、そうですね。何日も前からもう動いてないです。はい、これが〈電卓〉です。』

『ヤマダ、数字の早見表を貸しな。アタシが説明してやるよ。』

レジーナさんが説明してくれるらしいので電卓と早見表を渡すと、電卓の説明ののち、何やら4人で議論し始める。

盛り上がって口頭で話しており、内容はほとんど分からないが所々に「ヤマダ」って単語が入っているのだけは分かる。

とりあえず鳥肉の丸焼きを食うか。うめーんだ、これが。

皆さん、鳥肉冷めますよ…?


あーだこーだと話していた内容がまとまったのか、ガストンさんがウンと頷くと、俺を見た。

黙々と鳥肉食っててすいません。

俺がいるの忘れてなかったんですね。


『ヤマダ、明後日からハンナの工房で勤務だ。』

どうしてそうなった!?

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