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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
120/123

サラリーマン、焦る。

アスツール-キース間の通信整備の進捗報告会にて、急に代表?に指名された俺は困惑していた。


「えっと…、俺がトップってのは何故…?」


そして真っ先に回答を放り込んでくれたのはガストンさんだった。


「なんでも何も、ヤマダが『新たに商売を始めて、余った配達員を雇う』ってガロンに言ったのが始まりなんだろう?」


えー、言ったか?言ったのか?

あの日は割と泥酔してしまったから、あまり覚えていないのだが、俺はそんな事言ってたのか?

何かガロンさんに8割ぐらい捏造されてない?


「そもそも、ここに居る他の面子は商会長と工房長だぞ。新規事業の代表を兼任する程の余裕は無いだろ。」

ガストンさんから続けて挙げられた理由だが、こっちの方がまだ納得できる気がするわ。


しかし、俺にも魔道具職人という仕事が…。

救いを求めてハンナさんを見ると、彼女は首を縦に振った。


「ヤマダくん、頑張ってね!」

違う、違う。

違う、そうじゃなぁい。


「ヤマダくんを手放すのは惜しいけどウチの新製品を使った商売だもん、上手くいくと良いよねぇ。あ、時々でもいいからまた、魔道具開発を手伝ってね。」

ハンナさぁん…。



どうやら、既に退路は無いらしい。

他人事だし、と気軽に構えていたんだが、俺が代表やるのかぁ…。


そうなると急に不安になってきたな。


結構初期投資は嵩んでいるんだよな。

店舗も2件確保してるし、ケーブル作りにしこたま人手を投入している。3000万コルぐらいいってるんじゃないか?


人力で手紙を運ぶこの世界では送料が非常に高いとは言え、そこまでの高価格にしたら誰も使ってくれないだろうし。


ていうか、俺含めて19人も店員が居て本当にプラスになるのか。


いや、改めて考えると本当にやべぇな。

技術的な意味合いでは、おそらく世界初の通信網を作ろうとしてるんだから凄い事だとは思うが、商売としては微妙かもしれない。


念の為に確認だけはしておこう。


「これ、もしもずっと赤字だったらその分って俺個人の負担になったりは…?」

そもそも、初期投資分だけでも我が家の貯金じゃ払い切れないんだが?


「そんな事にはならんと思うが…。まあそうなったら、利益分配と同じ比率で赤字を負担すればいいんじゃないか?」

ガストンさぁん!神か、あなたが神か!

であれば、事業が失敗しても俺の個人負担はゼロという事だ。

手を抜く気は無いが、それなら伸び伸びとやれる。

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