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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
119/123

サラリーマン、就任が決まる。

あれよあれよという間に一気にスケールの大きい話になってしまった魔道具″通信機″だが、俺の予想に反して準備はそこそこ順調に進んでいた。


アスツールとキースの街を100km弱の通信用ケーブルで繋ぐ。目標2ヶ月で事で始まったケーブル作りだが、折り返しの1ヶ月となる今日、ハマダ魔道具工房では関係者が集まり進捗の中間報告が行われていた。



まずはアスツール側の進捗報告という事で、ハンナさんが状況を説明する。


「こっちは今朝で58本仕上がったよ。スミナ商会の人も、バース商会の人もホント良く頑張ってくれてると思うよ。」


ちなみに″58本″とは、ケーブルを約1kmずつ作っているので、その本数である。最後に繋ぎ合わせる予定だ。


続いて、頷きながら聞いていたカジャさんがキース側の進捗を報告してくれた。


「ウチは街を出る時の状況を見る限り、今日で53本ぐらいでしょうね。間に合うとは思います。」


ケーブルは大丈夫そうだな。


あとは通信用の建屋だが、キースではサント商会が、アスツールではスミナ商会が、それぞれ購入済と商会長達から報告された。



全て順調だ。

順調なのだが、未だに詳細の協議をしていない事がひとあある。

俺は嫌々ながらも、そのパンドラの箱を開ける事にした。


「あの…、ところで電報事業が上手くいったら、利益配分とかってどうするんですかね…。」

俺がそう言った瞬間に、全員の目が光った気がした。

そりゃそうだ、全員儲けるためにこんな事をしているのだから。


こりゃ修羅場だなぁ、と思ったのだが、意外にも大してモメる事もなく決着した。


まずは売り上げから、必要経費と各商会からの出向者へ給料を払う。出向者の内訳は、アスツールの通信店にスミナ商会から6名、キースでも同様にサント商会から6名、そしてバース商会は手紙の配達員としてそれぞれの街に3名ずつだ。


そして残った利益から、まずはケーブルの原価や通信店の家代などの初期費用を現在立て替えている商会や工房に払う。

それも終わったら、バース商会・スミナ商会・サント商会がそれぞれ利益の25%を貰い、魔道具開発者であるハマダ魔道具工房とカジャ魔道具工房は12.5%ずつを貰う。


工房としては人も出さずに利益の12.5%ずつが入ってくるわけだから、そこそこに美味しい気はする。



その時、利益の配分も無事に決まり、ほっとしていた俺にガロンさんからお声が掛かった。


「ヤマダ、店?の名前を考えておけよ。お前がトップなんだからな。」


え?なにそれ?

俺、初耳なんですけど。

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