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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
118/123

サラリーマン、囲まれる。

バース商会で無事に通信機が使われ始めて10日が経ったある日、俺は工房の応接室で2人の職人と3人の商会長に囲まれていた。


職人はまだいい。

我らが工房長のハンナさんと、通信機の共同開発者のカジャさんだ。


問題は商会長達だ。

「おうヤマダ、それじゃあ″デンポウ″とやらについて説明して貰おうか。」と言うバース商会長のガロンさん。

そして、「ヤマダ、何で新しい商売を思い付いたのに俺を呼ばないんだ。」と言いながらジロリと俺を睨む、スミナ商会長のガストンさん。

最後に、「カジャと共同開発した魔道具で一儲けという話なら、ウチも入れて貰わんと困りますな。」と言う男性。この人はキースの街でサント商会長をしているタムさんと言うらしく、通信機完成後に1度キースの街に戻ったカジャさんが連れてきた。



で、何故俺が囲まれているのかと言うと、酔ってガロンさんに電報について話したのをマズイと思った俺は、翌日にハンナさんとカジャさんに電報について話した。

すると、2人はそれぞれ付き合いのある商会長を連れてきた。

そして、ガロンさんが突撃して来た。


いや、整理してみたけど意味わかんねぇな。

どうしてこうなった。


しかし考えても分からないので、とりあえず俺は考えていた事を自供した。

「いや、あの。あのですね、この世界の手紙って、届くまでに時間かかるじゃないですか。それでですね、キースの街でサント商会に手紙を出すと、その内容を通信でアスツールのスミナ商会に伝えてくれて、それをバース商会の配達員が紙に書いて届けてくれたら凄い早く届くじゃないですか。」

3人の商会長もふむふむと頷いている。

うんうん、そうだろう。そうだろう。


「まあ、それだけなんですよ。それじゃあ、ちょっと用事を思い出したんで帰りますね。お疲れ様でした。」

と言って脱出しようとしたら掴まれた。

ダメか。


その後はとりあえず通信機の実物を知らないガストンさんとタムさんを連れて、唯一実稼働しているバース商会の通信機を見に行った。


工房に戻ると商会長達は「とりあえずキースとアスツールを2ヶ月でケーブルで繋ぐぞ」との結論に達した様だが、何十キロのケーブルを作る必要があると思ってるんですかねぇ…。しかも双方向の通信するなら2本要るんですけど。



「まあ1年計画ぐらいで考えときゃええやろ」ぐらいに思っていたのだが、翌日工房に出社するとバース商会とスミナ商会からケーブル作りの為だけに貸し出された商会員が5人ずつやって来た。うそだろ、あの商会長どもマジだ。


なお、それを見てタムさんとカジャさんも大慌てでキースの街に帰って行った。もう1本のケーブルはサント商会とカジャ魔道具工房の人員をフル稼働で作るらしい。



いやぁ、いずれ街同士をケーブルで繋ぐ話にもなるだろうとは思ってたけど、随分早かったなぁ…。

お酒で口を滑らせて適当な事を言うのは怖い事だと、改めて認識してしまった。

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