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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
114/123

サラリーマン、誕生日パーティの準備をする。

最近は相も変わらず延々とケーブル作りをしているだけの日々だが、それでも月日は流れるもので、俺がこの世界に落ちて2年が経った。


そうすると俺は31歳になり、べナは15歳、イルは12歳になった。3人の誕生日が近いので、昨年同様にまとめて誕生日パーティをする事にした。


レイナさんの誕生日は息子の鷹也と近いので、そこでもまたお祝いをしよう。去年はレイナさんの出産と鉱石祭が近く、バタバタしてたせいであまり盛大にはやれなかったしな。



次の休日はべナとイルの誕生日プレゼントを買いに、レイナさんと一緒に店を回る事にした。


「あうー、だぁー。」

もちろん俺の腕の中でもがく鷹也も一緒だ。

生後9ヶ月になり、大分夜泣きもしなくなった。

そろそろ立って歩く頃かな?早いもんだ。


「しかしとりあえず家を出たものの、何を買おうか。」


日本で言えば、べナは中学3年生、イルは小学6年生って歳か。2人とも既に働いているから、自分じゃ買わない様な物がいいだろうけど何がいいのかなぁ。


「私、べナについてはちょっと候補があるんです。可愛い服なんかどうでしょう。」

「いいと思うけど、服が欲しいって言ってたの?」

「そうじゃないんですけど…、ハヤトさんはべナが休みの日にいつもどこに行ってるか知ってます?」


どこだろう。

服の店でも見に行ってるのかな。


「うーん、知らないなぁ。あんまり休みも被らないし。」

「ふふっ、あの子ったら可愛いんですよ。」

そう言って、レイナさんが話した内容には衝撃を受けた。


なんと、休みの日は決まってカインの店に行ってお昼を食べて来るそうだ。

それだけなら「ふーん」とは思う。お隣さんで料理を教えてくれている先生?がやってる店だし、弟も働いている店だ。


だが綺麗な服を着て、新婚旅行のお土産に買ってきた髪飾りを付けて、おめかしして行くそうだ。流石に俺でもそこまで聞けばピンと来る。


「えぇー、そうかぁ。カインかぁ…べナがなぁ…。」

「最近はカインがお店の片付けとか明日の仕込みで遅くなって、料理を教えて貰ったり、一緒に夕飯を食べる機会も減って焦ってるんじゃないですかね。照れ隠しに『イルがちゃんと働けているか見てくるわ。』なんて言いながらお昼を食べに行くんですよ、ふふ。」

あらやだ、かわいい。

そりゃあ応援してやらんといかんだろう。


しかし、カインは22歳だったか?

7歳差ぐらいはこの世界じゃよくある事らしいのでいいとしても、カイン本人は歳下は有りなんだろうか。


あまり女性の好みの話をした事は無いが、娼館では巨乳のお姉さんを選んでいたのは覚えてる。直接見た訳では無いがべナはあまり大きくはないし、姉であるレイナさんも大きい方では無いので将来性もお察しだ。

カインがそれをそこまで重視していなければいいが…。


その後俺たちは服屋をせっせと回って、べナが自分で買わなそうなコテコテに可愛い服を購入した。


ちなみにイルには錆びにくいというお鍋セットを買った。

本人が欲しがっていたそうだからいいんだけど、小学生への誕生日プレゼントとしてはどうなんだ…?

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