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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
111/123

サラリーマン、風呂に浸かる。

念願の風呂の件だが、やはりと言うべきか、ガストンさんに聞いたら解決した。

作ろうとしている物を話したら、鍛冶屋と大工に頼めば大丈夫だろうと。


そして発注から23日、ついに我が家に風呂が備え付けられたのだ!


大工に風呂場を拡張してもらい、日本の一般家庭より少し広いぐらいにした。同時に大きめの木彫りの風呂桶も作って貰った。2人で入れるゆったりサイズだ。


風呂場の外に屋根を作って貰ったら、鍛冶屋に頼んだ金属釜を2つセットして準備は完了だ。釜からは四角いパイプが風呂に伸びており、焚いた湯を風呂へ流し込める。パイプの途中には木板を差し込んで湯を止められる窪みを付けて貰ってある。

そしてもう1つの釜には水を入れておく。この2つの釜から水を入れたり湯を入れたり温度調節ができる訳だ。


風呂に入る前に薪をせっせと燃やして湯を沸かすのが非常に手間ではあるが、そんなものは風呂に入れる事に比べたら些細な事だ。


総費用は95万コル…結婚指輪+新婚旅行より高くついちまった…。

すまぬ、すまぬ…。



さて、本日の夕飯が済んだら早速風呂だ。


今日はガッツリと大壺10個分の水を買ってある。

しかしこれを釜に入れる作業もあるのか…、あんまり考えて無かったぞ…。



腕がパンパンになりながら水壺から釜に水を入れること15分、ようやく湯沸かしだ。台所から種火を持って来て、釜の下で薪に火をつける。そして灰だらけになりながら、ひたすら扇いで空気を送る。


きつい。

疲れを取るために風呂に入ろうとすると疲れるとか、とんだマッチポンプだ。

だが、それもそろそろ終わりだ。釜から湯気が上がり始めている。50℃ぐらいまで温まれば、後は水を混ぜて温度を下げるだけなので、沸騰させる必要はない。


「そろそろいいだろ…。」

俺は焚き火を消して勝手口から家に戻ると、すぐさま風呂場に直行した。


ようやくだ。

ようやく2年近い年月を経て、まともな風呂に入れるのだ。


風呂場に入り木板を抜くと、金属製の取水口からドバドバとお湯が流れてくる。


今の内にこの灰だらけになってしまった体を洗っておこう。


「ふっふふーん、ふーろだぞー。」

上機嫌で体を洗う事約10分、風呂桶の7割程まで湯が溜まった。


一旦取水口に木板を挿して湯を止めると、今度は水の入った釜に繋がる木板を抜いて水を入れる。


木の棒で湯を掻き混ぜつつ適温になったら、ようやく入浴だ。

右足の先からゆっくりと体を湯に入れて、最後はザプンと腰を落とす。


「あっ、ああぁあアァ〜。」

素晴らしい。

あまりにも良すぎて、凄まじくおっさんな声が漏れた。


足、腕、腰がじんわりとして、疲れがゆっくりと溶けていく様だ。


これはやめられん…。

水代だけで千コル近くかかったが、それでも何日かに1回は入ろう。





なお、家族からもそれなりに好評だった。


ただ、それ以上に好評だったのがお隣のクロエさんだ。

彼女は週に1度は風呂に入りに来ては、ベナやレイナさんと一緒に長風呂に浸かっていく。


エルクと一緒に入りに来た事も1度ある。

俺もレイナさんと入るつもりだし、男女で入るのは構わないが、湯を汚す行為はNGだぞ。

風呂から出たエルクが妙に疲れて見えたのは、風呂に慣れてなくてのぼせただけだよな??

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