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サラリーマン、異世界で働く。  作者: 雨崎 王助
世界のハマダ編
109/123

サラリーマン、開発に励む。

魔道具の共同開発が始まって8日が経つと、ようやく最初のテストが出来そうな所まで来た。

とうとうケーブルが出来たのだ、それも150m分。

これで通信出来れば、絶縁体で覆えば電波…では無く魔波?が空気中に拡散せずに、通信距離を伸ばせた事になるだろう。


ゲイルさんは新人の電卓作りの指導に付いた。

なんと新人を2人も入れたのだ。

20歳ぐらいの大人しそうな青年が1人と、30歳ぐらいのお姉さんだ。

青年は働いていた鍛冶工房が店じまいしたらしく、手先は器用に見える。お姉さんの方は子供が大きくなった専業主婦が働きに出たパターンらしい。その内に育児について教えて貰おうと思う。


そんな電卓生産組を横目にハンナさんとカジャさん、俺の3人は朝晩構わずひたすらケーブルを作った。


コイルを少し引っ張ってびよんと伸ばしたら、皮を巻いてピンで止める。この作業で70cmほどのケーブルができる。これを200本以上だ。


俺は午前中は鉱石素材研修があったから午後だけ参加だ。

地味な作業なので退屈するし、助かった。と内心で思っていたのだが、工房に帰って来て黙々とケーブルを作る2人を見ると申し訳ない気分にはなる。

退屈だとか考えてる様子も見せず、淡々と真剣な眼差しでケーブルを作り続けている2人はちょっとかっこよかった。

延々とケーブルを作る事に対して、話の段階ではハンナさんは面倒そうにしていたのに、作り始めると真剣ってのは職人だよなぁ。



3人で丸めたケーブルを担いで街の外へ出ると、草原でケーブルを伸ばした。150m離れた位置で″魔伝機″をセットしたらテスト開始だ。


入力は向こう側でカジャさんがやってくれるので、ハンナさんと出力側の共鳴石を見つめる。

「おおっ、光るじゃない。」

「いけましたね!ケーブル作りが無駄にならなくて良かったです!」


2人ではしゃいでいると、カジャさんが息を切らせながら走って来た。

「はあっ、はあっ。ど、どうでしたか。」

「いけましたよ!」

「おお!それならば、ヤマダさんの仰る様に都市間を繋いだりも夢では無い訳ですな!早くもっと長い距離で試してみましょう!」

ソーデスネー…。またケーブル作りの日々か…。


この後に逆方向の通信も同時に試して実験は終了となった。


予想はしていたが、同時に逆方向の通信を行うとケーブル内で混線?してしまい、まともな結果は得られなかった。

まあ発信機の横に受信機を置いてるんだから、そりゃそうだろうな。

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