言えない
ルーク視点
「……俺は、もう、行くから」
そう言って走り去って行くクラルの後ろ姿を見つめ俺は何も言えなかった
言わせてもらえなかった、と言ったほうが正解だろう
当たり前だ。俺はこの六年間アイツに何もしてこなかった、裏切り者だと思われても仕方なかった
でも俺は何度も彼に会いにいこうとした
心配でしょうがなかった
部下がアイツの家族を殺した事を知った時は本当に頭からアイツが離れなかった
兄弟のように育って共に時間を過ごしてきたからどんな気持ちでいるなんて想像できた
手紙だって書いた
書いて書いて書いてでも今更なんだと思われるのが怖くて書いても送ることができなかった
俺がこんなに心配しても結局何もできていないのなら裏切られたと思われても仕方なかった
俺に発言権などない。わかってるのに…
「待ってくれ!クラル!」
俺はクラルの後を追いかけた
ダメだとわかっても足が勝手に動いていた
その足を俺は止める事はできないと悟った
「クラル‼︎」
大声で彼の名前を呼ぶ
それに気づいたクラルは今にも涙を流しそうなほどうるうるとさせた瞳で振り返った
だが俺はごめんのその一言が出なかった
はえー台詞少なっ!
そろそろ最後の方だなぁ
クラル「早いなぁ」
それなぁ…
最近後書き書くこと困ってるんですよね〜
あ、最近いちごオレ先輩と言われます(これを書いてる時のお供はいちごオレの飴)
それだけです。
ルーク「他に書くことはなかったのだろうか、」