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トライアルワンダーブラッド・改  作者: 土方ユウ
序章「はじめの一歩」/Prologue:From The New Start
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C-000-Section-001:STEP BY STEP&World View-Take It's Rise-

 ワンダラー。

 それは、ヒトとヒトの間に生じし、翼羽ばたかせた目には見えない者の名。

 そして、それを手に入れた存在は、絶対的な自由が与えられるという。

 手に入れたければ、堕ちない事だ。

 堕ちれば、再び…。


---------------


 リ・バースデイという現象は世界を一度滅ぼした。

 惑星モラトリアムはその破滅の後に再生した星だと言い伝えられてきたが、今ではそれを知る者は少ない。

 そして、惑星モラトリアムは二つの現生種族が歴史を作ってきた。


 ヒト。惑星モラトリアムの最初の生命。リ・バースデイによって滅び去った魂の残り香である精霊因子が、進化の過程でヒトとしての生命へと変わり、同時に魔法と呼ばれる力を兼ね備える事となった。


 魔族。ヒトとは異なる精霊因子によって新生を果たす。フォビドゥーンハートと呼称された能力によって強大な魔法と再生能力を可能とした。


 この二つの種族は嘗てこそ互いの存在を尊重しあう関係を築いていたが、次第に優劣に拘るようになり、いつしか双方が奏でる不協和音は戦争の旋律へと変わっていった。

 戦乱の時代に突入した惑星モラトリアムの多くの命が無益な殺戮によって血を流し、多くの犠牲を生んでいった。

 そして、阿鼻叫喚の現実を直視した人々の絶望が狂気の決断を選択する。

 神聖都ノイエス・ヤールフンデルトが旧世界の兵器を模した魔道兵器を開発。魔族達へと投下された。圧倒的な威力を誇ったその兵器によって大量の魔族は死に絶え、ヒトは勝利を得る。

 辛くも生き永らえた魔族は辺境の地へと追いやられ、人々は勝利に酔いしれた。双方を終戦で象った地をライヴ大地とエヴィル地下空洞と隔て、嘗て共存によって成していた世界を閉ざしていった。

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