怪しいメールを開く前の、前日譚のようなものです。
初めまして、明流と申します。
まずはこの小説を見てくださって有難うございます。
この話はもともと別の所に書いていたやつを、こちらに持ってきたという経緯があります。
それなので、もしかしたら見たことあるという方もいるかと思いますが、「いや知らないわ」と言う方々の方が大多数いそうなので、話は前のと少し変えています。
今後はこちらがメインに書くと思いますので、よろしくお願いします。
『ネトゲの中ではモテる』と言う噂をご存知だろうか。
所詮ただの噂だが、私はその噂に踊らされた一人だ。
昔から人前を歩くごとに自分の方を周りが見てきた。私はそのときこう思っていた。(そんなに私の格好が可笑しいのか)と。
一応私にも友達はいた。
ただし男友達は皆無に等しかった。
話しかけても、顔を赤くし、逃げていった。
何故だろうと友人の一人に聞いても、『気づきなさい』と言われてしまった。
何故に。女は来るのに男は来ず。これなんて無理ゲー?
そして、私が中学2年生の頃に、前述した噂を聞く。
今考えてみれば、こんな噂信じる方がバカだったのだ。
しかし、当時の私はバカだったので試しにやってみようと、MMORPGを始めてしまった。
だが案の定、私にキャラクターメイクのセンスは無く、とりあえずかわいく見せようと、可愛いと思ったものを片っ端から詰め込んだのだ。
そして出来たのが、猫耳ポニテフリフリゴスロリハート&キラキラエフェクト満載で、髪の色がピンク、目の色ピンク、頬にチークを付け口紅を塗り、目のなかにハートマーク入れて、こんなんリアルにいたら気持ち悪いと思ってしまいそうなキャラが完成した。
……今思い出しただけでも気持ち悪い。
私の自業自得であるが、結局モテず、話しかけてくることすら無かった。
教訓、噂を信じるな。むやみやたらにつぎ込むな。この二つである。
これで成功するのはリア充もしくはファッションデザイナーだけだと思うわー。
まぁその後に、噂がその通りにならなかったので、悔しくなり滅茶苦茶育てまくったのだが、それについては後ほどで。
その後私は高校一年二学期までやっていたが、高校生で何やってんだと思い、ゲームから離れた。
そんな私にとあるメールが来たのは、高校一年の三学期末のことである。
そのメールはネトゲの勧誘メールだった。
でも辞めたばっかりなのに、すぐに復帰と言うのも嫌だったので、メールはゴミ箱に捨てた。
ベタではあるが、これがこの後訪れる非現実の始まりだった。
あぁ、何でこんなことに……。
最後まで見てくださり有難うございます。
この主人公、名前は結構後で出てくるのでひとまず私ちゃんと命名します。
ここでは作中の補足をいたします。
まず、私ちゃんの踊らされた噂は、この話を考えてるときに思い付いたものなので、本気にしないでください。
本当だったら、今頃私はゲーム内でうはうはのはずです。
次に、私ちゃんは滅茶苦茶美人という設定です。滅茶苦茶美人なので男が逃げていってしまう状態です。不細工ではないです。
最後に、私ちゃんのゲームライフは次から始まります。皆さんの知っているMMORPGの要素や設定と違う部分もあるかと思いますが、気にしないで見てくださると嬉しいです。
それでは次の話で会いましょう。
ありがとうございました。