戦いは終わったが、悪いのは最強獣だけだったようだ
さて、小牧山での戦いが終わった後、どうなったか説明しますと……。
「「「「うーん……。俺達はいったいなにしてたんだ?」」」」
最強獣が死ぬと、彼の手下共は、自分達が何をしてたかしてたか分からないと言い出す有り様。
始め 『記憶喪失のフリでもしてるのでは?』 と、思ったが。彼らの顔を見ると、とても嘘を言ってるようには見えない。それに同じようなことを言っている人数が多過ぎるのも引っ掛かる。
義勇軍で独自に調べた結果、彼らは最強獣に操られていたという結論に至った。
◇
「ふむふむ」
「どうですか、横井先生」
一方、佐知香さんは義勇軍唯一の医者である横井内可先生に最強獣を解剖して調べてもらっていた。
「こりゃあすごい! 最強獣の右肩には、脳と心臓と胃が混ざり合ったような臓器がある」
「なんと!?」
驚いた佐知香さんは、目をパチクリ。
たが、
「……なるほど。それでか」
弘法様に治療されながら、俺は横井先生が解剖する様子を見てたが 「どうして最強獣が頭に致命傷を負っても倒れなかったのか?」 そして 「なんで右肩を撃たれただけで絶命したのか?」 その謎が横井先生のお陰で分かった。
最強獣の右肩には、重要器官が集中してた。だから右肩が最強獣のウィークポイントとなっていたのだ。なので、如何に強靭な肉体を持つ者もウィークポイントを突かれたら脆いものと言える。
事実、そのウィークポイントを撃ったお陰で、俺は勝てた。
「う~~む……」
しかし、なんだか勝った実感が沸かず、俺は唇を噛みながら、小難しい表情になっていた。




