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軌道修正してくれた史さん
「……話進めていい?」
義勇軍の男衆からは嫉妬心のこもった死線を浴びせられるからこと1分。俺の情けない姿を見かねた史さんが助け舟を出してくれた。
「あ! そうだったわ」
「あ! 忘れてました」 と言わんばかりに、佐知香さんは本来の目的を思い出して俺から離れてくれる。
地獄で仏とはこのことだ (史さんありがとう)
「最強獣の軍団に対抗する手段を用意したの。みんな、城の外に出て」
「「「「なに!?」」」」
なんと佐知香さんは最強獣と戦う手段を用意したと言う。
この一言に皆が驚きの声を上げたのは言うに及ばず。
「対抗する手段とは、いったいなんなんですか?」
一人の男ががっつき気味に質問する。
「それは見てのお楽しみ♪」
これに佐知香さんは思わせぶりな態度で焦らす。
「それ見せてください」
「俺も見たい!」
「オイラも見たい!」
「我も!」
皆が食いついて来る。
「じゃあ僕について来て」
「「「「はい!」」」」
気になった皆は佐知香さんに言われるがままに城の外に出る。
しかし、あっという間に皆を手玉に取るとは、なんてカリスマ性だろうか。
この時点で魔性の女としての素質を持つなんて末恐ろしい女である。
俺は佐知香さんの優れたリーダーシップに感銘を受ける。と同時に彼女の狡猾さに少し恐怖感も芽生えたのだった……。




