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そういや、あの時会ってたな……
「プハァ! ごちそうさま♪」
三十秒間のディープキスをすると。彼女は満足したようで、解放される。
いろんな意味で凄い目に遭った。
けれどもゼロ距離で彼女を見て確信した。彼女は東山で撤退する際に助けた坊ちゃん刈りだ。あのような派手なカラーリングの髪色は、あの人以外有り得ない。
(そうか、あの人は女の子だったか……)
思い返してみれば、思い当たる節が結構あった。
華奢な体付きは、男性じゃなかったかラ筋肉の付きが悪かった。所々やわらかかったのは、女性特有の曲線美や丸みだった。
(触っちまったな……)
男だと思って雑に運んだために、佐知香さんのいろんなとこ触ってしまった。
しまった。
「うーん……」
思い出したら顔が熱くなってきた。自分じゃ見えないが、多分今の顔は真っ赤になっているだろう。
「さぁ、こっちに来て」
「あぁ……」
佐知香さんに手を引かれて、俺は起き上がる。
「「「「……」」」」
そんな姿を見た他のみんなの視線は、嫉妬や羨みの念の込められた冷たいもの。
「ハッ、ハッ、ハッハァ……V!」
だが、何を思ったのか、俺は苦笑いしつつもVサイン (笑)




