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配給
「それじゃあ朝食を分けます。一列に並んでくださいね」
「「「「はーい」」」」
少女が指示すると、皆はハモって返事しながら一列に並んだ。
「ヨイショ」
少女は担いでたでっかいリュックサックの中からパンを取り出す。
「はい」
そして包み紙を開けると。パンを二つに割ってにっこりと渡してくれた。
「半分か?」
しかし貰った男の方は少し不満そうな顔。それこそ 「ケチケチせずに一個くれよ」 とでも言いそう。
「ごめんね。人数が多いから一人一個あげると人数分ないの」
かなり減ってしまったが。それでも義勇軍の数は百五十人。それだけの人数の食料を一人でなんとかしようとするのも無理な話だ。
「それじゃあ仕方無いな」
「だな」
「うん……」
少々不満はあったが。事情が事情なので、皆は従った。




