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生き残った者達
「クソ! なんたる有り様だ!」
「田口、なんでお前が死ななきゃならないんだ!」
「義男さんなんで死んじゃったのーーーー!」
生き残りの確認が終わると。多くの者は自分達の不甲斐なさと仲間達を殺した敵軍に激怒。
事態の理不尽さに悲憤慷慨し。悔し涙に暮れた後、頭を抱えてすっかり無気力感に陥ってしまった。
「俺は一人殺したぞ」
「オイラだって三人倒した」
「甘いな。俺は五人殺した。これが戦利品だ!」
「「おぉ!? スゲー!」」
義勇軍の多くの者が悲しみ、泣き喚いたり、無気力感からぐったりと横たわる中。小数の者は自身の活躍や戦利品を自慢していた。
東山での戦いは、義勇軍が一方的にやられているところばかりが目立つが。全く敵軍に被害を与えることができなかった訳ではない。僅かながらも敵兵を倒した者がいたのだ。
正直 「ナイフや鍬なんかで、飛び道具を使う相手によく勝てたな」 と思った。
彼らは自慢顔で誇張気味に話してはいたが。勇敢に戦ってたことには違いない。今は好きなように言わせとくのがいいだろう。




