開戦
「ギャア!?」
「ぐわっ!?」
敵軍は我が義勇軍目掛けてマシンガンを発砲してくる。
見たところ数では互角。
義勇軍も懸命に応戦したが、義勇軍の武器は包丁や鍬などの接近戦用の物が殆ど。飛び道具相手では分が悪い。立ち向かっていった義勇軍の勇士は悉く返り討ちにあう。
しかも奴らは、負傷してまともに動けないような者ばかり狙ってくる。絵に描いたような弱い者いじめである。
この卑怯な戦法により、義勇軍の戦死者は更に増加した。
「グググッ!」
奴らの卑怯な戦い方に俺は怒り、自らの拳を握り締めた。けれどもまともに遣り合ったとことで犬死にするのが関の山。
「クッ!」
自分の不甲斐なさを呪いつつも。物陰に隠れて他の者達が戦う姿を見ることに。今の俺にできることは、それが精一杯だった。
その後、しばらく戦闘は続くと思われたが。
「撃ち方やめ!」
「「「「はっ!」」」」
何者かが命令すると銃声がやむ。
「?」
敵のことだが。あのまま攻め続ければ義勇軍を倒すことができたはずだ。にもかかわらず、なんで攻撃をやめたのか?
俺には全く理解できないで、上空に目を向けると。
「!?」
上空から巨鳥のような黒い翼を持った奴が舞い降りてきた。人間の頭と背中に生えた翼。一瞬鳥人かと思った。
しかしよく見てみると、顔こそもじゃもじゃ頭の人だったが、足はカンガルー、腕はゴリラ、そしてワニの尾……。てな具合に他の動物が入り混じっていて、何の生物か分からない。
コイツは何者なんだ?




