人選は大荒れなんだな
義勇軍が結成されたので 『さあ、出陣だ!』 なんて思い浮かべる人もいるが。現実はそうはいかない。
戦うには、戦う前の準備というものがあるからだ。
では、具体的に何をするかと申しますと。
まずは人選。
戦える勇敢な男を選ぶ。
これは大川武男さん (前回のお話で義勇軍結成がに関与した人物) が 「なんとか女性と子供達だけでも助けたい」 と、提案したからだ。
確かに女性と子供を戦いに巻き込むなど、紳士のすることではない。
あの人の考え同様、女性と子供を戦わせたくはない。
幸いなことに、多くの者はこれに賛成してくれた。
んで、男衆だけで行こうとしたが……。
「女だからって、嘗めないで!」
「頼りない男よりはアタシ達の方がマシよ!」
勇気ある女性数人が義勇軍に入ることを志願した。
「ママ、僕も行くよ!」
「え!?」
「だって僕も男だもん!」
「すっかり男の顔ね……」
まだ幼稚園生ぐらいの子供が一人 「自分も戦う」 と、勇ましく前に出る。
「嫌だ! 嫌だよ~~!」
「俺は死にたくない! 見逃してくれ!」
その一方で勇気無き男達は、戦いに行くことをぐずる。
情けない男達。おまけにそういう輩に限って強そうな見た目だから、余計に情けなく見える。
「あんた達、それでも男なの!」
「チ〇チンついてんの!」
だらしない男達を気の強い女性達が怒鳴り、引っ張って連れて行こうとするも。
「行きたくないよ~~~~!」
「死ぬのはまっぴらだ!」
彼らの気持ちは変わらなかった (呆れ)
そんなせいで人選は大揉め。結構な時間を取られる。
なお、人選による義勇軍となったのは、蘇生した九百九十八人のうち四百五十二人となった。




