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三下、迷宮に入る

 陽が昇り、俺の部屋は窓から陽が差し込み、陽気に満ちる。

 俺はそれと共に目を覚ます。

 部屋は心地よい空気に包まれており、二度寝をしてしまいたくなる。


「いけないけない。

 今日は遠征だった」


 俺は立ち上がり、皮の鎧を着る。

 やはり、まだ慣れなくて着るのに数十分掛けてしまう。

 いつもの訓練時間集合なので、朝ご飯を食べる時間はありそうだ。

 俺は部屋を出て食堂に向かう。


「おはよう、威堂君」


 俺が食堂に向かうと生徒会長(元)の木葉 瑠花が俺を見ると同時に挨拶してくる。


「おはよう、木葉生徒…」


「い・ど・う・く・ん?」


 何かを少し強調するように俺の名前を区切って言う木葉生徒会長。

 あぁ、名前か…


「おはよう、木葉」


「よろしい」


 全く、面倒な人と仲良くなってしまったな…。

 まぁ、石凪と比べたら地下と宇宙程の差(天と地程の差)だ。

 この人は楽しいし、面白いからいい。


「んで、あの人達はいいんですか?」


 俺は先程まで木葉と一緒にいた人達に視線を送る。


「いいの、ちょっとしたメンタルケアだったし、そういえば昨日、遠征だって言い忘れていたから気になって…」


 木葉は俺の姿を見てホッと胸をなで下ろす。

 どうやら、大丈夫か心配だったらしい。


「故ノ河に教えてもらってな…」


「なるほど、君だったのか故ノ河君が言っていた誘った人って…」


「てことは、木葉も同じパーティーなのか?」


 木葉は笑顔で頷く。


「いや〜意外だな。

 まさか、故ノ河君が信頼するなんて」


「信頼?あいつが俺に?」


 何のことだろう、あいつとは気安く話しかけられるタイプだが、あいつは基本的にみんなにあんな感じじゃないのか?


「うん、だってほら、故ノ河から話しかけるなんてある程度故ノ河が信頼していないとできないんだよ」


「そうなのか?」


「うん、面倒臭いことにね」


「そうか…」


 俺は少し嬉しくなり、視線を逸らすと一人の男子生徒に目が付いた。

 あれは…とりあえず声を掛けてみよう。


「木葉、少しいいか?」


 木葉は頷いて俺の目線を追う。

 どうやら、気になっているようだ。


「おーい、後藤」


 俺は手を振って後藤に呼びかける。

 一瞬、ピクッとした後、恐る恐る振り返る。

 俺と目が合った瞬間に安心したように力を抜いて、こちらに歩いてくる。


「よう、どうしたんだ威堂」


「いや、見かけたから挨拶をしようと思って」


「そうか、そういえば威堂、みんな皮の鎧着ているけど何かあるのか?」


「え?」


 俺は少し驚いてしまう。

 それを見ると後藤は慌てだす。


「あちゃー、君には連絡が回ったいなかったのか…」


 木葉はこめかみをつまんでため息を吐く。


「あれ?

 えっと木葉生徒会長…」


 後藤は木葉に気付いて、別の意味で慌てだす。


「とりあえず、落ち着け後藤。

 はい、深呼吸」


「お、おう。

 スー、ハー」


 俺の合図とともに後藤は深呼吸をして落ち着く。


「ふふふ、君達は面白いね。

 あと、ごめんね。

 どうやら君には連絡が回っていなかったみたい。

 今日は遠征で迷宮に行くんだって」


 迷宮に行くのは初耳だな。

 確か、迷宮というのは一種の異空間らしい。

 とある書物から引用して言うと


『迷宮とは高度な空間結合によって出来るものである。

 入り口などと比べて中は大きく、裏から掘って見たが決して繋がることは無かった。

 巨大な迷宮程、強い魔物が現れ、宝箱にあるものの価値が高い。

 時折、巨大な迷宮には数カ所程入り口を作る。

 それらは離れた所に作られることが多く、迷宮は交易に必要なものともされている。

 故に、迷宮の最深部を見たものはまだいない』


 と書かれていた。

 それを知っていれば疑問に思うことがある筈だ。

 木葉は知らないので何の疑問も持たないが、俺と後藤は同じ疑問を持っていた。


「そ、そうか」


「それは初耳だな」


 俺達はここで言っても意味がないのでそう言って食堂の飯をもらう。


「そういえば、後藤君だっけ?」


 木葉はいいこと思いついたというのは表情でニヤリと笑う。


「え、はい…」


「パーティーって誘われてるの?」


「いいえ、そんな人あまりいないので…」


 あははと苦笑いしながら言う後藤の目は少し死んでいた。


「なら、うちのパーティーに入らない?

 確か、6から8人でパーティーを組めと言われてるし」


「いいんですか?」


 少し嬉しそうに後藤は顔を上げる。

 そこには驚きも含まれているだろうが、おそらく嬉しさの方が大きいのだろう。


「ダメだったら言わないよ」


「ありがとうございます」


 そういった感じで俺達は朝飯を食べて、各々時間まで部屋で準備するのだった。


 ************


 俺達は集合場所で軽く集まり、軽く挨拶をして時間になるのを待っている。

 後藤、木葉、進藤、須田と俺がもう既に来ており、故ノ河達がまだ来ていなかった。


「遅れてすまない、清水がトロくてな」


 故ノ河が頭を掻きながら、申し訳なさそうに言う。


「うるさいな、仕方ないだろあまり着けないのだから…。

 おい、故ノ河」


「どうした?」


 清水は深刻そうな顔をして俺を睨んでくる。


「どうして、こいつがいるんだ?」


「お前な、昨日言っただろ?

 お前が少し嫌いな奴が来るけどいいか?

 って言ったら別にと言っていただろ?」


「いくらなんでも限度があるだろ!

 こいつは…」


 清水は藍川の方を向く。


「別に私はいいですよ。

 この前の件で彼を石凪と同義にするのは間違っているということがわかったので」


 藍川が嬉しいことを言ってくれる。

 知らず知らずのうちに評価が変わってくれていたことは嬉しいことだ。

 あれ?

 なんか、藍川に違和感を覚える。

 しかし、違和感の正体に気付かずに放っておいた。


「な、何で?

 進藤、お前は…」


「この前、話した所噂ほど酷い奴ではない。

 寧ろ、真逆の人間で驚いているくらいだ」


 進藤の言葉を聞いて、まだ納得してないようだが、渋々と引き下がった。

 これ以上、自分が何か言ってもただの我儘になるから何も言わなかったのだろう。


「にしても、意外だね。

 まさか、霞ちゃんが反対しないなんて」


「何を言ってるのですか木葉さん」


「瑠花って読んでくれていいんだよ」


「お断りします」


 藍川と木葉が何か言い合っているが誰も触れない。


「ちょっと、離れるな」


「行ってこい」


 俺は少しきになることがあり、一旦、離れることにした。

 後藤が緊張でガチガチになりながら言葉を交わしてくれるのはありがたい。


 俺は少し歩き回り、一人一人の役割を見ていく。

 ざっと、10人くらいの人がおそらく今日死ぬと思う。

 何とかそれを食い止めたい。

 ある程度、やる気がある人が多くて何だか寂しい気分になる。


 ドンッ


 と誰かとぶつかってしまった。


「すまん」


 俺はヤベッと思い、謝る。

 しかし、返って来た反応は予想外のものだった。


「いえ、こちらの不注意でもあります。

 こちらこそ、すいません」


 そう言って頭を下げてきたのだ。

 今までに見たことない反応だった。

 大抵の奴は舌打ちするか、怖がって必死に謝ってくるかのどちらかであった。


「君は…」


 俺はこの女の子を知っている。

 黒髪が真っ直ぐと伸びて大和撫子とはまさにこのことだろうという容姿を持った少女がそこにはいた。


「あ、はい。

 私は丹逢 美由紀といいます」


「あ、いや、君は俺を怖がらないんだなと」


 丹逢はキョトンとした表情になると納得したように手を叩いた。


「いや、怖がる必要がないですよ。

 だって、石凪さん達以外の別の学校の不良に絡まれている時に助けてくれたじゃないですか」


 うーん、と俺は考える。

 そんなことあったような無かったような…。

 そもそも、石凪は他校にも恐れられている奴だった。

 昨日、俺がボコしたけど決してあいつが弱い訳ではないのだ。

 まぁ、他校のやつから見たら俺はあいつと対等に話す化け物に見えたのだろうな…。


「うーん、すまん。

 思い出せないや」


「いえ、無理してもらわなくても結構です」


 彼女は慌てたように手を振って俺を安心させようとする。


「美由紀、何やってるのよ」


 向こうの方から話し声が聞こえてくる。


「あぁ、ごめん。

 ちょっと話をしていて…」


「話って誰とよ…」


 俺はその間に丹逢に解析を行った。


 ーーーーーーーーーー

 丹逢 美由紀 LV1

 職業 魔導師

 MP490/490

 str26

 vit124

 agi73

 int368

 men269

 luk33


 スキル

『棒術LV2』


 レアスキル

『全属性魔法LV4』

『魔力増強・強化LV3』

『攻撃・防御・回復・補助系魔法強化LV2』


 ユニークスキル

『精神統一LV4』

『魔力眼LV3』

 ーーーーーーーーーー


 魔法特化タイプで正直少しだけ羨ましい。

 俺は目を閉じて再び丹逢を見る。

 そこにはもう一人少女が立っていた。

 俺はその少女のことも知っている。

 茶髪で少し気の強そうな目をしているが、顔は整っており、かなり可愛いと一部では定評がある。

 まぁ、俺から見てもかなり可愛いと思っている。


「え?」


 少女は少し驚いて固まっていた。

 それもそうだろう。

 俺は石凪といつもいて最低な野郎として有名なのだから…。


「美由紀、話相手って威堂君?」


「そうですけど、どうかしました?」


 あーあ、俺が傷付く言葉がまた放たれるだろうな…。

 いつものことだ。


「どうして、私に言わないの!

 話をする時は私に言ってって言ったじゃない!

 しっかり、二人でお礼を言おうと言ったじゃん!」


 えっ⁉︎


「あ、あの、ちょっとそこでバッタリと偶然というか何というかで成り行き的に話しただけで…」


 丹逢がオロオロしだす。

 それを見て少女は溜息を吐いて、俺にしっかりと向く。


「えっと、はじめまして、でいいのかな?

 私は琴吹 紗香といいます。

 あの時はありがとうございました」


 あっ、思い出した。

 少し、人通りの多い駅前でかなりタチの悪いナンパされていた時に少し相手を脅して追っ払った時のか…。

 俺が思い出したと思い、手を叩く。


「思い出して頂けたのですか?」


 丹逢がおずおずと聞いてくる。

 それに対して俺は頷く。


「あぁ、あの時の二人か。

 確か、追っ払う為に技を見せた時の…」


「あの時の技は今でも頭に残ってるの。

 もう一度見せてください」


「え、紗香ちゃんそれは流石に失礼ですよ」


 琴吹がやけにくいついてくる。

 どうやら、あの技を気に入ってくれたのは嬉しい。

 あれは色々とあって作った独自奥技であるから少し照れくさくもある。

 しかし、やってあげたいのも山々なんだが、今と昔とでは体のスペックが少し違うからどうなるのか分からない。


「そうだな…今はちょっと無理だから今度見せてあげるよ」


「本当にいいんですか?」


 丹逢が少し驚いたように聞いてくる。


「大丈夫だよ。

 別に秘技というわけでもないし、いろいろな事情で少し調整が必要なだけだし」


「そ、そうなんですか」


「やっぱり、すごい」


 二人はそれぞれの反応を見せる。

 しかし、俺の中では二人の役割が引っかかっていた。

 見せるなら早めに見せられるようにしたいな…。

 今回の遠征はどことなく嫌な予感があった。


「なぁ、二人共」


「どうしたのですか?」


「どうかしたの?」


 二人は同時に俺の方に向く。


「出来るだけ早めに見せられるようにするよ。

 それと、今日の迷宮はくれぐれも気をつけろよ」


「「はい」」


 俺はそう言って故ノ河達のところに戻る。


 ************


「はい、全員注目‼︎」


 騎士団の団長さん?が手を挙げて注目するように呼びかける。

 俺達はそちらを向いた。


「これより、遠征訓練を開始する。

 全員、くれぐれも注意するように」


 と完結に言葉を放ち俺達は馬車に乗った。


 その時、故ノ河達が気に入られている関係上、団長さんと乗ることになった。

 因みに男女別である。


「君達二人は確か、無能者と呼ばれている子だったかな?」


 馬車で数十分揺られたある時に団長さんが呟く。


「はい」


「そうですけど…」


 俺達の返事に団長さんが苦笑いする。


「すまないな、もう少し訓練に付き合えたらいいのだが、今は勇者達を先にやれと言われていてな申し訳ない」


「いえ、いいですよ」


 俺はそう答える。

 後藤もうなずいていた。

 それを見て団長さんはホッとした表情になっていた。


「そうだ、聞きたいことがあったんでした」


「なんだ?」


 俺は後藤が先に言い出すのを制止する。

 これは一人で話した方が結構スムーズにいく話かでもある。


「迷宮で訓練というのは無理があるのでは?

 人が多くて、少なくなる場所は強力な魔物が多くてまだ俺達には早いと思うのですが?」


 俺の問いに団長さんは驚いた表情を浮かべるが少し考えた後に納得の表情をする。


「そういえば、君達二人はよく書庫に出入りしているのだったな。

 そこにある本に間違いは無い。

 たしかに、その通りだ。

 しかし、あえて間違いがあると言えば、最深部を見たものは何人もいる」


 どういうことだ?

 分からんという表情で俺と後藤は首を同時に傾げていた。


「要するにまだ一般的に知られていない迷宮が複数ある。

 それを一時的に管理を行っているのが国という訳だ。

 もし、国益にならなければ廃棄処分としてその迷宮を取り壊すことになっている」


「あれ?どうやって壊すのですか?」


「最深部には迷宮の大本となるコアがあり、それを壊すだけだ。

 今から行く迷宮も廃棄処分予定だから好きな暴れろ」


 俺達二人はうんうんと頷くが一つだけ疑問がある。

 それを言おうとした時に後藤が俺の聞きたいことを聴いてくれた。


「あの、何故廃棄処分にする必要性があるのですか?」


「そのことか、それは場合によっては魔物が溢れかえって迷宮から飛び出すことがあるんだ。

 人が少ない迷宮ほど飽きやすいから、使わない迷宮は極力廃棄処分にするんだ」


 なるほどね、それは廃棄処分になる迷宮が残っていてよかったと思うか…


「ふーん、そんな風になっているのか」


 故ノ河達はそれを聞いて勉強不足だという表情をしていた。

 まぁ、俺達二人は余った訓練時間をそっちに費やしているだけだから仕方ないと思うけどな…。


「しかし、人が入っていない分何が起きるか分からないから気をつけろよ」


『はい』


 全員で元気な返事をする。

 そうして、数時間ほど馬車に揺られて迷宮に着くのだった。


 ************


「なんか、拍子抜けだよな〜」


「だよな〜」


 とそんな話し声が聞こえる。

 どうやら後ろの方の人達の会話みたいだ。

 迷宮に入って約四時間くらいだろう。

 大体、今は18層くらいだった筈。

 殆どのパーティーはオーバーキルにもほどがある技を使いまくっている。

 戦闘が終わった後に魔力回復薬が貰えるのが彼らの暴挙の原因にもなっている。

 俺達は普段訓練に参加していない俺や後藤を前に出させて戦ったり、単純なMPを殆ど使用しない戦闘を行ったりしていた。


 それをしている理由としてはいつも簡単に倒せる相手とは限らないという意見からくるものだった。

 それなら相手が弱いうちに連携などをするべきだということでやっている。


「ねぇ、威堂君」


「木葉どうかしたのか?」


 木葉の表情は青ざめている。

 大分、辛そうだ。


「大丈夫か?」


「大丈夫、これはちょっと驚いただけだから…。

 それで、本題だけどこの先は危険だって精霊達が言ってるんだ」


 危険か…おそらく本当のことだろう。


「団長さん」


「おう、イドウか何だ?

 あと、俺の名はイルデイクと何度も…」


「団長さん!」


「…」


 団長さんが、何か言おうとしたが俺はとりあえず話を聞いてもらえるように訴えかける。

 決して、名前を覚えるのが面倒とかでは無い。

 無いったら無いのだ。


「それで…何だ…」


 団長さんは何か諦めたような表情で言う。

 因みに団長さんにここまで話すのは俺しかいないらしく、何か団長さんに用がある時は俺を通している。


「木葉が精霊からこの先は危険だと言われたそうです」


 その言葉を聞いて、団長さんは考え出す。

 それでやっと結論が出たらしく顔を上げる。


「よし、今日はこの辺で…」


 その瞬間、俺達は寒気を覚えた。

 殺気、それも濃密な…。

 俺は次の階層に行くための階段を見た。

 そこには一体の黒い人型がいた。


「あれは…」


 団長さんが呟く。

 俺はあいつを知っている。

 あいつは…


闇死神ダークリーパー…」


 その言葉に反応したのか闇死神ダークリーパーは動き出す。

 後藤も目を見開いて驚いている。

 こいつは…。

 その直後見たのは闇死神ダークリーパーの腕に腹を貫かれた団長さんの姿だった。

読んで頂きありがとうございます。

団長さんの役割が出ていませんが、威堂が気にも止める必要が無いと判断したので出ていない設定です。

決して面倒では無いです。


次回はいつできるかな…(遠い目)

読んで頂きありがとうございます。

面白いと思って頂けたら幸いです。

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