第三十話 誰のための戦い、ですか?
「強化されたモブは強いぞ、一発でもくらえば、終わりだ。そこにいた女のようにな」
赤の王の第一声。
確かに攻撃をまともに受け止めたら、消滅してしまう。
受け流さないと、、、、
しかし、攻撃を凌ぐには、足が限界だ。
「朱雀様、時間稼ぎなら、私にお任せを」
ロロジイが懐からお札を出し、俺の周りに障壁を作る。
同時に、緑の回復のお札を渡される。
「派手な戦闘になるので、外に出ないでください」
そういうと、地面にお札を円形に並べたあと、自分の周りに障壁を作る。
円形のお札は、障壁の外にある。
障壁の中で何か唱えると、円形のお札の真ん中の空間から、緑色の球体が出てくる。
よく見ると、太い蔦が絡まって、球体になっていた。
その蔦が周囲のモブを叩き込まれる。
モブは、一気に霧散していくが、新たなモブが無限に出現する。
「この私がいる限り、無力なモブでも、強くなり、戦力となりえる。実際、お前の結界もヒビが入り始めて長くは持たないだろう」
ロロジイは、壊れそうな結界の中で、自分の周囲にいくつものお札の円形を作る。
詠唱を始め、障壁が割れると同時に複数の緑の球体が地面から出てくる。
戦場で太い蔦が暴れ回り、無限に沸くモブを出現と同時に消滅させていった。
「私のモブたちに仕事させてあげなよ」
少し不満げに赤の王が言う。
「君はいらないんだよ。用があるのは、そっちの子なんだから。早く出してよ」
「お望み通り」
俺は、武装から粒子を噴出させ、赤の王の後ろから飛び出す。
「壁壊しの疾風!」
赤の王は、驚き、反応が遅れ、振り向きざまに、腹に攻撃が直撃する。
インパクトと同時に足の粒子が王に向かって飛び出し、
足から銀の光線のような風が出る。
王は、はるか遠くのビルに激突し、そのビルが崩壊する。
瓦礫が赤の王の上にドンドンと落下していく。
「、、、やったか」
場が静かになり、ロロジイと目を合わせて、確かめるように言う。
そしtr、二人でサムズアップして、歯を見せての満面の笑みを浮かべる。
しかし、長い静寂の後ーーーー
ーーー瓦礫の山が爆発する。
正確には、赤と白のオーラが瓦礫の山から吹き出したのだ。
瓦礫は、焼き肉を焼く焼け石のように、ジュージューと真っ赤になっている。煙もあがっている。
全身真っ赤で、瞳も真っ赤な王が瓦礫から出てくる。
(、、、、、ヤバい)
と思った矢先、ロロジイが見えない速度で吹き飛ばされ、ビルに激突、貫通する。
人が飛ばされたとは思えない風切り音がした。
貫通した穴からは、ボロボロのロロジイの姿が見えた。
思わず叫び声を上げてしまう。
腕と足が勝手に動き、ロロジイのところに走っていく。
(、、、、大丈夫、まだ生きてる、、、)
ホッとする。
そして、豹変した王の姿、いや、化け物の姿をジッと見据える。
瓦礫は溶けてマグマ化して、空気で再び冷えて超巨大な瓦礫の塊となっていた。
それを両手で持ち上げ、投げてくる。
冷えたとはいえ、表面は真っ赤で、考えるまでもなく触れたら身体の原型がとどまらなくなるだろう。
「生物の活動を活発にさせるということは、その生物の細胞、血液 、筋肉を素早く動かすということ。
つまり、厳密にいえば、私の能力は、原子、細胞レベルで、物体を動かせる能力。
それを原子の応用すれば、原子を素早く動かし、熱を発生させ、マグマを作ることも可能にする」
朱雀は急いで足に粒子を溜める。
ロロジイに守られ、桜鈴は自分を庇って、消えてしまった、、、
ここに逃げるという選択肢はない、、、っ
粒子を下に放出し、真上に高く飛ぶ。
下を見ると、自分がいたところに赤い王が立っていた。
そして、迫ってきている巨大な瓦礫を蹴り上げた。
空中にいる俺に向かって真っすぐにさらに速度を上げてやってくる。
「あいつの脚力俺よりもあるんじゃないか?」
粒子を使いながら、空中で身体を上下逆さに回転させ、地面に頭を向ける形になる。
その状態で、武装から粒子を出し、重力の力も借りながら、加速しながら落下する。
「反転の流星!!」
迫ってくる赤い塊に粒子を螺旋状に纏いながら迫る。
激突の瞬間、塊に大きなヒビが広がり、瞬後、砕ける。
塊が砕けると、その先に王が新たな岩を持ち上げているのが見える。
(、、、投げ込まれる前に、一気に攻める!!)
そのままの姿勢で、王に向かって落ちていく。
「辿り着けえええ!!」
朱雀の足は、赤の王の胸に当たり、粒子が周囲に風を起こす。
「これが、、、俺の全っ力の蹴りだあああ!!」
「これが全力?、、、フフ、準備運動レベルでしょう」
、、、王は、姿勢を一切変えず、痛がってる顔も、衝撃に耐えてる顔でもなく、ただ余裕の笑みを浮かべていた。
(嘘だろ、、これが効かないと倒す手段がない、、)
叫び声を上げ、粒子の勢いをさらに激しくする。
俺の出来る最大速度、最大火力の一撃を出す。
ーーーーだが、王は、再び笑みを浮かべ、手に持ったマグマ石をハンマーのように朱雀の身体にに叩き込む。
刹那、メキメキと全身の骨が軋む感覚と、肉が焦げる音と匂いがする。
朱雀は、勢いよくビルに衝突し、粉塵が派手に舞う。
「がああ、ああああああ」
打ち上げられた魚のように身体が痙攣する。意識もはっきりとしない。
ただ、全身が尋常じゃないぐらいに痛い。熱い。
口も開いたまま、涎が溢れる。もしかしたら、涎じゃなくて血かもしれない、、、
目の前のぼやけた空間をただ見つめる。
なんだろう、、、、自分の身体がボロボロなのに、他人ごとに思えてしまう。
これは、自分の身体なのか、、、、?
「本気を出すと、相手がすぐ立てなくなるから、楽しい時間が少なくなってねぇ、、」
正面から巨大な赤いオーラと赤い塊が近づいてくる。
ぼんやりとそっちを見る。
「かと言って、本気を出さないと面白さ半減でねぇ、、、」
ぼんやりと言葉が聞こえてくる。
ああ、、、そうだ。俺は、あいつと戦ってたんだ。
あの赤い塊は、マグマ石。地面に瓦礫がある限り、弾切れは来ない、、、
「武術が大好きなのに、武術が向いてないんだぁ、、、、、私」
立ち止まり、マグマ石を後ろに引き、投げる準備をするのが見える。
(、、、、逃げなきゃ、、いけない気がする、、、、)
立ち上がろうとするが、身体が動かない。
(あれ、、、身体が震えて、力が入らない、、)
、、、早くしないと、次の攻撃が来る。いや、ここで躱したとしても、第二、第三のマグマ石が来る。
まだマグマ化した瓦礫も残ってるだろうし、、、
周囲を見渡し、瓦礫を探す。しかしーーー
(ーーーマグマ化した瓦礫がもう、、ない、、?
もしかして、、、あのマグマ石が最後なのか、、、)
「まぁ、最初と比べて朱雀くんの成長率は、凄かったけどね」
(、、、躱せば、攻撃のチャンス、、、どうする、、終わってしまうのか?
何か手は残ってないのか?)
マグマ石が王の手を離れ、風切り音を生み出す。
身体に力を入れようとしても、震えるだけで、力が入らない。
マグマ石の灼けるような熱い熱風を感じる。
朱雀は、思わず目を瞑る。
、、、その瞬間、脳裏に王鈴が思い浮かぶ。
(クソッ!ここで諦めたらあいつに会えない。
妹の友達だから、家に遊びに来た時に心から迎えられないじゃないか)
朱雀は、足武装に力を溜め、マグマ石を蹴り返す。
赤の王は、避けずに、それを受け止める。
王は、呆れたような顔をして、話す。
「札使いが呆気ないから手加減したのに、やっぱり手加減するとつまらないな。飽きたぞい。
全力で行かせてもらうから、三秒だけじゃが、死ぬ心の準備をしておいてくれ」
王は、マグマ石を後ろに放ると、腰を落とす。
「一、二、三、バイバーイ」
王の赤いオーラがさらに大きく弾け、
周囲のものを、三秒の間にドロドロに真っ赤に溶かし、マグマかさせていた。
そして、俺の目を見据えると、こちらに凄い勢いで迫ってくる。
(反応が追いつかない、、、ッ!)
王の顔が目の前に来て、拳が振り上げられる。
過去の記憶が、走馬灯として見える。
(あと、コンマ数秒で、ロストしてしまう、、、、っ!)
ーーーーーーーそして、視界が真っ暗になった。
、、、急に真っ暗になり、重力に引っ張られる。
しばらくすると、ドンッとどこかに落下する。
「イテッ」
上を見ると、王がこちらを見下げていた。
(穴?まさか)
「おおおおおお兄ちゃんは、ロストさせないんだから!!」
「マイ!!?」
「私とシューちゃんの兄妹、いえ、家族の絆は、簡単に切れないわよ!赤の王!」
赤の王がマイの方をジッと見る。
赤の王の周囲のものは、ドロドロに溶け、その一部が穴の中に入ってくる。
「いや、穴開けて助かったのはいいけど、王のマグマが穴の中に入ってきてピンチなんですけどっ!?」
マイは、王の下に穴を空け、王がジャンプして回避する。
「シューちゃん!私のところにジャンプして!!」
朱雀は妹の声がする方向の毛べに向かって、思いっきりジャンプする。
叫び声と同時に、着地する地点にマイが銀色の輝きを放ち、半径は一メートルほどはありそうな
超巨大な底なし穴を空ける。
朱雀の目の前にあった壁が消え、辺り一面の急に明るくなり、急に明るくなった。
ジャンプした方向にマイがおり、マイに抱き着く。
後ろを向き、王が落下するのを見る。
「マイ、、どうやったんだ、これ?」
「、、私の能力だよ。偶然、昨日発動したんだけど、話すタイミングがなくて、、、」
「マジすか、、、」
「まだ発動回数は少ないけど、どうやら私の感情の劇的な起伏に応じて、穴が開いたり、隆起するっぽいの」
「奈落ってどんだけ気分落ち込んでいたんだよ」
マイの顔を見る。俺は、言葉を失った。
マイの目には、涙が流れていた。
「、、、、ごめん、ありがとう」
「ううん、いいよ。それと、執事さんは、スーちゃんが遠くに運んでるから安心して」
「良かった」
ーーー言い終わると同時に、ゴウゴウという音が穴からし始めた。
「なんだ?」
マイと目を合わせ、
「ちょっと待ってろ、見てくる」
一人で穴に近づく。
穴を覗くと、穴の底からマグマが湧き上がっていた。
「マジかよ、、、」
俺は、振り向き、足武装に粒子を溜める。
「嫌な感じがする。一旦ここから離れるぞ」
「わっ!」
マイを走りながら抱きかかえて、粒子を噴射して一気に飛ぶ。
、、、、が、能力の使い過ぎで、うまく飛べず、派手にマイを抱えたまま転んでしまう。
「もう、無理しないで!」
「すまん」
「ここは、また私の背中の出番だね」
「何だよ。背中の出番って」
マイは、一人で立ちあがり、数歩前に進むと、しゃがんで、オンブの恰好をする。
「もっと遠慮なく私を頼って。助けられてばっかりだったし」
「いや、自分で歩けーーー」
「いいから、いいから。歩けても、走れないでしょ」
「、、、じゃあ、お言葉に甘えて背負ってもらおーかな」
「そうそう、助け合いだよ」
ここで言い争ってる時間は、ない。何よりマイは、頑固だ。
背負われない限り、粘り続けそうな気がした。
俺が背中に乗っかると、マイは、走り出した。
後ろを振り向くと、穴からマグマが出てきていた。
(、、、マズイ。でも、妹に頑張ってもらっているのに、速くしろとは言えない。
だって、見るからに無理して、色々マズい横顔で、俺を支えている腕もプルプルしているもん。
そんな一生懸命やっているのに、催促するほど悪魔じゃない。
でも、このままの速度だと、間違いなくマグマに飲まれてしまう。
でも、もうマイは、全速力だし、、
でも、このままだとマイに、、、、)
「そうだ!」
「ハァ、、ハァ、、どうしたの?」
「マイ、どこか高い建物の中に入って、上を目指してくれ」
「うん、了解」
マイは、即答し、すぐに近くの建物の中に入る。
そして、エレベーターのボタンを押し、来るのを待つ。
ーーーーーチンっ
エレベーターの到着のベルの音は、すぐに聞こえた。
中に入ると、マイは、最上階より少し低い階のボタンを押す。
(なんとか、なんとか、、動き続けてくれ!)
ヴヴヴヴというエレベーターの小さな動く音が耳に響いてくる。
時間が長く感じた。
(ここでもし、、エレベーターが止まったり、落下した時点でThe end だ。
早く、ハヤク、ついてくれ、、ついてくれぇぇ、、お願いだからついてくれぇぇぇ、、、)
汗が出てくる。心臓がドクドクする。
、、、10、、12、、、14、、、、、、16、、、、、、、、、、18、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、20
ーーーーーチンっ
ベルの音と共に、ドアが開き、広いロビーのある部屋に着いた。
(うぉっしゃああああああああああああああああああああ!!)
ロビーに入り、マイに降ろしてもらい、そのままマイと一緒にロビーに力なく寝っ転がる。
二人とも息が上がって、大粒の汗をかいている。
(生きてる、、、恐らく普通に生きてたら感じない、その感覚を今、感じている。
ーーーー生きてるって素晴らしい。
いや、負けても死ぬわけじゃないけど、消えていく姿を見ると、分かっていても恐いものだ、、、)
その感情は、マイも一緒のようで、顔を横に向けると、ホッとした顔をしており、
マイもこちらを向き、目が合うと、笑みを浮かべた。
「とりあえず一安心だね」
「ああ、しばらくここで休もう」
「うん。この三日間で連続して大変なことがあって、休む時間もあんまりなかったもんね」
「本当に、、な。元の生活が懐かしく思えるよ」
たった二日間だけなのに、何年もここで時間が経過している感覚だ。
それだけ濃い経験をし、死を近くに感じていた。
でも、同時にマイとより心を開いて、大切にしたいという強い思いを確認できた気がする。
自分の中にあったマイを守らないとという気持ちが一方的なものではなく、
マイもそう思ってくれていたことが何よりも嬉しく、幸せだ。
「私もだよ。でも、場所は変わっても、ゴハンがあったのが心の救いだよね。スーちゃん、執事さん、それにバァちゃん。多くの人と一緒にゴハンを食べれた。あのゴハンタイムは、結構幸せだったなー」
「この何年かは、二人のゴハンだったからな」
「うん。一人じゃなかった。シューちゃんがいたからね」
「当たり前だろ。姉妹なんだから」
「え?兄妹の間違いじゃなくて?」
「俺は、姉だ」
マイのおでこにデコピンする。
「たっ!フフフ」
マイは、おでこを抑えて突然笑いだす。
「なんだよ、気色悪い」
「そうだね。でも、私の前でなら『俺』じゃなくて『私』にしてもいいんじゃない?
お姉ちゃんらしくさ」
「これは、わた、、俺が決めたルールなんだ。男を演じ切ろうって」
「ずっと演じるの?」
「進学して他の学校に行ったら元に戻るかもしれないな」
「ていうことは、後一年もしない内に、シューお姉ちゃんになるかもしれないんだね」
「かもな」
お姉ちゃん、、、そう呼ばれるのは、少し違和感があるが、同時に少し照れくさいものだ。
今、こうしてマイの隣にいられるだけで幸せだと思っていたが、
こうして実際にお姉ちゃんと呼ばれると、本来の家庭の形とはなにかを考えてしまう。
偽りのない家庭が本当の幸せの形なのではないかと。
「フフ、楽しみだなー。洋服のコーディネイトは、任せてよ。人生経験はシューちゃんの方が長いけど、女として生きた時間は、私の方がちょっとだけだけど、長いからね。女子力なら私の方が高いよー」
「女子力は認めざるを得ない事実だな。勝てる気がしない」
「何着せようかなー。雑誌で勉強しなきゃ。男みたいな見た目の人でも似合う女子のファッション」
「そんな矛盾してそうなジャンルがあるのか、、、?」
「勿論!ファッションは、人を別人に変える魔法なんだよ」
「それは、変装というんじゃないのか!?」
「性別さえ反転させるよ!」
「、、、凄いんだな。ファッションって」
「まあ、私もよく知らないんだけどね」
「知らないのかよ!!」
「だから、ここから帰ったら勉強するの!
私がシューちゃんを最高のお姉ちゃんにしてあげる!誰にも『文句』を言わせないぐらいにね!」
マイが俺を真っすぐな瞳で見る。
その瞳は綺麗で、瞳の奥には強い意志と自信が宿っていた。
小さな口元は、自身の表れか少し笑っていた。
「『文句』を言わせないぐらいねぇ、、、、結構難しいぞー」
「ふふ、でもシューちゃんも嬉しそうな顔してる」
「うっさい。お前も笑ってるだろ!それよりゴハンを探すぞ!」
思わず話題を逸らす。
「あー!私としたことが!大切なゴハンを食べるのを忘れるなんて!」
「たぶん探せば、インスタントのゴハンぐらいあるだろう」
「よしっ、探してくる!」
マイは、寝っ転がった姿勢で足を大きく上に振り上げ、その反動で上体を勢いよく起こす。
「じゃあ、俺もーーーー」
「だぁーーめっ!シューちゃんは、しっかり休んで!」
「いや、でもーーーー」
「ゴハンを作るのは私の担当だから!シューちゃんは、身体をちゃんと休めないとだめだよっ!」
立ち上がろうとしていたところを、両肩に手を置かれ、止められる。
「最高のインスタントご飯ををもってくるから!」
「インスタントに最高とかあるのか?」
「インスタントでも何でも、この世に全く同じ味のお米なんて一粒たりとも存在しないんだよ!」
「まぁ、マイがそういうならそうなんだろうな」
「そうです」
「お米探しをお願いします」
「うしっ!任された!!だから、ゆっくり休んでね」
「そうだな」
恐らく次の戦いが最後の戦闘になるだろう。
赤のチーム、緑のチーム、そして、俺たち灰色のチーム。
いずれも残った戦力は、王様か側近のみ。
マグマが街を侵食しているため、外は夜なのに赤い光に包まれている。
二日前に玄関で段ボールを空けたときには、予想もしていなかった光景だ。
でも、この景色ももう終わる。終わらせるんだ。
「よしっ!マイをロストさせないために絶対に勝つぞっ!!!」
俺は、拳を合わせて、気合を入れなおした。




