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さんしょくし!  作者: 赤井つばさ
一日目
1/33

プロローグ

「シューちゃん、朝ご飯出来たよー!」

「待ってましたー、今日の朝ご飯は、何?」

「ライスかけごはんだよっ!」

「―――いつも思ってたんだけど」

「なに?」

「ライスかけごはんって、大盛りご飯と何が違うの?

っていうか一緒だよねっ!並盛のご飯の上にご飯のせて大盛りにしただけだよねっ!」

バンっと机を思わず叩いて、俺、高梨朱雀たかなし しゅざくは、妹に問いかける。



「分かってないなー、シューちゃんは。大盛りご飯は、単にごはんの量を増やしたもので、ライスかけごはんは、固めのあっさりしたお米の上に水っぽくてやわらかーいお米をのせた画期的な料理だよ。」


妹、高梨マイがトレーに「ライスかけごはん」もといホクホクと白い湯気を挙げている大盛りご飯を二つのせて、俺の座っているリビングのテーブルにムッとほっぺたを膨らませながら運んできている。湯気ができたてごはん独特の食欲をそそるお米の香りを俺のところまで運んできて、グーっとお腹が鳴る。



「――――――り、料理だったのか。これは。」

ごはんを盛るだけで料理というなら、確かにすごい簡単料理だ。

3分クッキングでも時間が余る手軽さだぞ。

キャッチコピーは、たぶん「誰でも簡単っ!ごはんを盛るだけ、ライスかけごはん!」

―――――よく考えたら、レシピも何もないよな、これ。。。。



「シューちゃん、どうしたの?ぼーっとして。もしかして、このごはん好きじゃなかった?」

「いや、大丈夫だよ。マイ。」

俺に妹のマイほど、このごはんもあのごはんも、ごはんの違いを判別できるほどの能力は、備わっていないし、

「マイの作る料理は、どれもおいしいよ。」

「ありがとう!シューちゃん!あと、トッピングも色々あるから」

ごはんといえば、トッピングが重要だ。梅、たらこ、しらす、たまご、とレパートリーが豊富で、トッピングによって、ごはんは、様々な顔を見せる。

そう、例えば、たまごがあれば、このライスかけごはんだってタマゴかけごはんというメジャーな普通の料理に変わるのだ!いや、別にこのライスかけごはんが嫌だっていってるわけじゃないよ、ホントに本当。トッピングって大事。

 

 

「トッピングって何があるの?」

俺は、テーブルにごはんを置き、再び台所に行き、トレーにたくさんのトッピングのお皿をたくさんのせて、テーブルに戻ってきたマイにワクワクしながら聞く。


すると、マイは、俺よりも興奮したワクワクした顔で、トレーを机に置き、笑顔で言う。



「ごはんだよっ!」

「どう考えてもそれは、トッピングじゃないだろっ!

 ただのおかわりのごはんだろっ!」

俺は、バンッと、本日二度目の、机を叩きながら思わず叫んでしまう。

「違うよっ!色んな品種のお米をごはんの上にのせることで。口の中に入れたときに色んなお米の甘さ、食感、風味を融合させることが出来るの!想像しただけでも、じゅるり。」



 マイは、恍惚の笑みを浮かべ、口を拭きながら言う。

「それに、炊くときの水の量を調節して柔らかいのと普通と固めの三種類用意したから、

シューちゃんも食べてれば、お米の風味とか食感の違いが分かるよー。」

フー、フフ、フフーンと、何かの曲を鼻歌で上機嫌に歌いながら、俺には、同じにしか見えないお米の入ったお皿をトレーから机に並べていく。



「違いかぁ。」

目の前に並べられたお米たちを見て、つぶやく。

もしかしたら、じっと見つめていれば、お米ごとの違いに気付けるかもーーーー

ジーーーーーーーーーー。


うん、分からない。


グゥ――――――

お米の甘い匂いがリビングの中を満たし、お腹の音がより一層大きく鳴る。



「じゃ、食べようか。」

「そうだね。」

なんだかんだ言っても、目の前のごはんがおいしそうで、俺も早く食べたかった。

ごはん以外のものも欲しいのは、本音だが、ごはん自体が嫌いというわけじゃない。

むしろ、大好物の分類だ。



 俺とマイは、手を合わせて、お米の甘い香りを鼻いっぱいに吸い込んで、

「「いっただきまーす!!」」



「「おいひぃーーー!」」

噛めば噛むほど、口の中に広がる何とも言えない甘い味。

「おいしいな」

妹は、頬を抑え、顔を紅潮させて、味をじっくり楽しんで、自分の世界に入っている。

幸せのお花畑オーラが妹を包んでいるようにみえる。



いつもの幸せな食卓。

「おいしいね」

マイがゴクンとお米を飲み込んで言う。

「ほら、シューちゃんもどんどんごはん食べないと、お腹すいて学校で倒れちゃうよ。」

「心配しなくても大丈夫だよ。朝は、そんなにお腹に入らないから。」

「もー、そんなこと言って。体大きいんだから、たくさん食べないとだめだよ。ほら。」

マイがトッピングのごはんを俺の皿の上にのせる。



そのとき、目の前にマイの大きな胸が迫ってくる。

我が妹は、身長は、十四歳女子の平均だが、バストは、明らかに平均を大きく上回っている大きさだ。きっと、毎日食べるこの大量のお米の栄養が、全てこれを育てるために使われたのだろう。



その証拠に膨大なお米をブラックホールのごとくお腹に吸い込んでいるにも関わらず、激太りすることなく、細すぎず、太すぎず、程よく体に肉がついていて、スタイルも悪くない、いや、むしろ良い方だろう。



また、おっとりとした性格もあって、包容力を感じさせる。中学でも何度も告白されたらしい。そのことを本人に聞くと、

「あー、それなら全部断ったよー」

と、言う。



人の好き嫌いは、人それぞれだから、告白してきた人の中に妹のタイプの人がいなかったんだろう。



「そうなのか。」

「うん、ごはんが私の恋人だから。私の愛は、全て一滴も残らずお米に捧げるのっ!」

と、言っていた。

・・・・・・・・・・今、さらっと凄いこと言わなかったか?

お米に愛を注ぐから、人間とは、恋愛しないってことか?

今さらながら、妹の過剰なお米愛が心配になってきた。



「それにーーーーーー」

マイが頬をほのかに赤らめ、少し恥ずかしそうに言う。

「私には、シューちゃんがいるもん。シューちゃんがいれば十分。」

などと、言う。だから、俺も

「俺もマイと一緒にいれて幸せだよ。」

と言ってみる。その後、すぐに照れくさくなって、顔がすごい熱くなるのを感じる。



勢いで、すごい恥ずかしいこと言っちまった。

マイをちらっと見てみると、マイも照れくさそうにして、少し顔をうつむせて、ごはんをパクパクとさっきよりも早いスピードで食べ、大量にあったごはんが全てきれいになくなる。



「ごちそうさまでしたっ!」

マイは、手を合わせ、いそいそと食器を片付ける。

「ごちそうさまでした。」

俺も食べ終わったので、食器をマイと一緒に台所に運ぶ。



「朝ごはんも食べ終わったし、学校行くか。」

「うん、そうだね。」

食器を台所に置き、食器の中に水を入れた後、二階の自分の部屋に戻る。



俺たち家族の家は、一軒家の二階建て。一回にリビングと和室があり、二階には、

俺とマイの部屋がある。

俺は、自分の部屋に入り、部屋に置いてある全身鏡を見る。



髪は、少し長めで肩にぎりぎり触れないぐらいの長さで、頭の上にクセ毛が一本立っている。試しにクセ毛を手で押さえて、しばらくしてから離すと、ピンっと元の位置に戻る。

 なんで、倒れないか自分でも分からない。だから、もうだいぶ前に考えるのを止めた。

身長は、中三男子の中では、少し高い方だ。スタイルは、まぁ、普通だ。

運動神経も平均的。顔もどこにでもいそうな男の顔。

―――――本当にアホ毛以外何の特徴もない中学三年の男子だ。



俺は、制服に着替えるため、クローゼットを開ける。

そこには、私服と共に制服が置いてあった。

制服のワイシャツを取ると、後ろの制服が目に入る。



逆三角形の紺の襟に、銀色のタイが付いた白いシャツに、視線を下に移すと、白いスカートが見える。俺の通う中学の学校指定の白のセーラー服だ。



しばらくじっと見つめーーーーーー

「―――――ーークッソーーーーーーーーーっ!!!!!」

腹の底から声を張り上げ、四つん這いになり、バンバンと床を叩く。

目から滝のように涙が出てきて、止まらない。



「セーラー服着て学校に行きてえよ。女子トイレにだって入りてえよ。」

心に溜まった鬱憤が止まらない。



「何だってんよっ。中学に入学して、セーラー服着て登校したら、周囲から変な目で見られて、女子トイレに入ったら、女子に「変質者がいるーー!」って、叫ばれて、近くにいた教師に生徒指導室に連行されて、挙句の果てに校長室に呼ばれてーーー」

今でも、鮮明に覚えている。白髪のよぼよぼの校長先生に半笑いで言われた言葉。



「――――君、学校に女装してくるなんて。勇気があるね。」



俺は、渾身の力を込めてバンッと床を叩く。

「俺は、女だああああああ。」

頭を大きく振り上げ、床に思いっきりヘッドバットする。今思い出しても怒りがこみあげてくる。




「あの、私、女装じゃなくてーーー」

「女装じゃない?ははっ、冗談が過ぎるよ、君。どっからどう見たって男子が女装しているようにしか見えないよ。嘘をつくなら、もっとましな嘘をつきたまえ。」

「嘘じゃなくて、本当にーーーー。」

「若い頃に色々なことに挑戦することは、大事だと思うけど、場所を考えないとダメだよー、君」



校長先生が席を立ち、こちらにゆっくりと歩いてくる。

「あの、だから、本当にーーー。」

俺は、この時、手がプルプルと震えていたのを覚えている。

「まぁまぁ、失敗も経験の内だから。もう二度とセーラー服を着てこないようにね。

 君は、男の子なんだから。」

「だからーーーー」

そのセリフを聞いた時、頭に一気に血が上った。



「私は、おとこじゃなああああああああああああああああああああああぁぁいっ!!」



頭が真っ白になり。気がついたら、校長先生の顔面を全力で殴り飛ばしていた。

「き、きみ落ち着きたまグボラァ。」



そこからの記憶は、ほとんどない。ただ、気がついたら、俺が生徒指導の厳つい男性教師に抑えられていて、目の前には、ボロボロの校長がいた。

それと、俺の顔が涙と鼻水で顔がグショグショになっていた。



このとき、ここには、俺を受け入れ入れる場所なんてないと思ったんだ。

そう思ったら、何か、学校で女子だって主張するのも馬鹿らしくなって、それ以来。

一人称を俺にして、言葉遣いも完璧に男のそれにして、制服も男子の制服にした。学校のトイレには、極力行かず、どうしても行きたくなったときは、誰もいない授業中に女子トイレに入った。



さすがに、男子の姿をしていても、男子トイレに入る勇気は、なかった。



そういえば、俺が本当に女だと知った校長先生が謝りに来たこともあったな。

そのとき、女子の制服で来てくれないか。と言われたが、断った。

 男子の制服を着ていれば、周りから白い目で見られることが少なくなったからだ。

 男装している方が、楽だった。

 


 でも、それも時間が経つと、状況が変わった。

 クラスの人に女子なのに男子の制服を着ていると言われ、変人扱いされた。

 変態に近寄る人は、もちろん、いなかった。話しかけても、みんな去っていく。

友達も出来ず、学校だと、いつも一人だった。


 

寂しかった。でも、この状況をどうにかする方法を思い付かなかった。


 

 唯一の心の支えは、たった一人の妹だった。

家に帰れば、一歳下の妹がいた。両親は、俺が中学に上がる前に仕事先に向かうための飛行機が墜落して、還らぬ人となった。突然のことだった。



祖父のところに妹と一緒に行く、という話が上がったが、この家に思い入れがある俺たち姉妹は、必死にお願いして、頭を下げて、泣きながら、祖父に頼み込んで、この家にいることを許可してもらった。

本当に嬉しくて、許可が下りたときは、妹と抱き合ったのを覚えている。



 「―――ちゃん、―――シューちゃん、大丈夫?」

 マイに肩を叩かれ、現実に戻る

 「・・・・あぁ、すまん、すぐ準備する。」

「どうしたの?準備遅いから、シューちゃんの部屋に入ったら、

シューちゃん四つん這いになったまま動かなくて、心配したよ。」



確かに、四つん這いでずっと動かない人がいたら、心配になるよな。

 「すまん、すまん。下で待っててくれ。すぐ行くから」

 「うん、分かった。もし体調悪かったら、学校休んでよ。」

 マイは、そう言って、こちらを心配そうに見ながら、部屋を出た。

 「ぱっぱっと準備するか。」

 俺は、男子の制服にすぐ着がえて、一階の和室に向かう。



 「お待たせ。」

 和室に入り、部屋を見渡す。といっても、家具などは、何も置いておらず、

 部屋の一番奥に小さな仏壇と写真が二枚置いてある。

 部屋の中は、お香の匂いが漂っていた。

仏壇の前にマイが静かに正座して座っていた。

 マイが、待っている間にお香を焚いてくれたのだろう。



俺は、マイの隣に正座して、チーンと鳴らして、手を合わせ

「「行ってきます」」

 両親に挨拶する。

今日も暖かく見守ってくれ。と心の中で思う。

 


「あ、シューちゃん、シューちゃん。時間時間!遅刻ギリギリだよっ!」

和室から出て、壁の時計を見たマイが慌てた様子で言う。

「げっ、もうこんな時間。走るぞ、マイ!」

「え、ちょっと待ってよー。私走るの苦手だから、先行かないでよー。」



 後ろを振り向くと、マイが、ゆっくりと走ってくる。

ぶるんぶるん、と大きな胸を揺らしながら。

 俺は、自分のまっ平らな胸を手で抑えて、

「走るのが苦手?なら、その胸にある大きなモノをむしり取れば、いいんじゃないかな?」

「シューちゃん、目が怖いよ。・・・・冗談だよね。」

マイは、まるで天敵に睨まれた小動物のように、俺を怯えた目で見て、

自分の身体を抱きかかえるようにして、ブルブル震えていた。

「・・・・・・冗談だよ。」

「その間は、何!?今、ちょっと間があったよね!」

マイが叫ぶ。別に血がつながっているのに、この格差は、理不尽じゃないかとか、

思ってたりは、、、、しなくもないけど。俺と違って、女の子らしい体を持っている

妹が死ぬ程うらやましいとか、うらやましいとか、ねたましいとか思ってるけど。



「マイは、大事な妹なんだ。何があっても、妹の身体を守るのが、お姉ちゃんの役目なんだ。ここで二人で暮らすと決めた日に、そう決めたんだ。」

「・・・・・・うん、信頼してるよ、お姉ちゃん。」

 マイがじっとこちらを瞳を揺らしながら見る。



「でも、その格好でお姉ちゃんって言われると、ちょっと違和感を感じるよ。」

 気まずそうにボソッと呟く。

「え?」

自分の格好を見る。

「男装してるの忘れてたー。」

「わ、私は、どんな格好してても、シューちゃんは、私のお姉ちゃんだとおおおもってるから1」

わたわたと手をバタバタさせながら慌ててフォローするマイ。

「そ、それよりも時間!遅刻するよ!」

「そうだった!学校に行かないと!」

遅刻ぎりぎりだったんだ。



玄関に行くと、見知らぬ段ボールが玄関のど真ん中に置いてあった。

きっとマイが宅配便の荷物を玄関にそのまま置いたやつだろう。

「まったく、学校から帰ったら玄関に放置するなって、注意しないと。」

中身が気になったが、今は、学校に行くことが最優先。

遅刻して、クラスの人に注目されるのは、嫌だからな。

いや、もう注目は、されていると言えば、されてるが。



「あれ?」

玄関のドアを開けようと鍵を開けようと思い、鍵を捻っても、ビクとも動かない。

「ふんっ!」

全力で捻ってみても動かない。なんで、こんな時に限って、鍵が壊れてるんだ。

今日は、運がついてないな。

「マイっ!鍵が壊れてるから、ベランダから出るーーーーーー」

後ろを振り返った俺は、目を見開いた。



モクモクと、濃い白い煙が玄関を覆っており、玄関の真ん中の段ボールの近くで

妹のマイがグッタリト倒れていた。



「マイっ!マイッ!しっかりしろ!マイ!」

俺は、マイに駆け寄り、マイを抱きかかえ、呼吸をしているのを確認する。

段ボールを見ると口が開いており、段ボールの中から煙が出ているようだった。

「くそっ」

俺は、マイをお姫様抱っこして、ベランダに急いで向かう。

「マイの身は、何があっても俺が、お姉ちゃんが守るって決めたんだ。」

 煙をだいぶ吸い込んだため、体に力がうまく入らず、ふらふらとした意識の中、



リビングのベランダが見える。

リビングも白い煙で充満していて、視界が悪かった。

「あと、もうちょっとあともうちょっと・・・だ・・から・・・な」

意識を保つのが限界だった。全身が鉛のように重かった。

このまま睡魔に身を任せて、楽になりたいと思った。



でも、それだけは、ダメだ。

たった一人の妹を守らないと。

思考がままならないなか、それだけは、本能的に思っていた。

それだけが、俺の身体を動かしていた。

ベランダの扉まであと数歩。あと、数歩で外に出られる。

「・・あと・・・・あ・と・・・・も・・う・・・・・すこ・・・・・・・・」

そこで、俺の意識は、途絶えた。


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