Enjoy Summer!! ―暑さにのせて―
なんというか、勢い? みたいなので作りました。
これはまぎれもない私の本心でもあります。
暑い。
とにかく暑い。
溶けるように暑い。
うだるように暑い。
熱い暑い熱い暑い。
プールサイドを裸足で歩くと熱い。
学校に行かんと上り坂を歩くだけで暑い。
鉄でできた階段の手すりが熱い。
体操服を着てるだけで暑い。
せっかくプールで体温が下がったと思ったのに暑い、熱い。
とにかく暑い。
体から止めどなく汗が滴り落ちまるで体が溶けているような感覚に陥る。
もしかしたら本当に溶けているんじゃないだろうか。
ひょっとして起きた時と寝る前で身長が違うのはこのせいなんじゃないだろうか、とかなりどうでもいいことを割と本気で考え始めるくらいに暑い。
脳みそも溶けてるかもしれない。
熱い暑い熱い暑い。
部室のドアノブが熱い。
白くぼやけるグラウンドが暑い。
突き刺さる日光が熱い。
トラックを走り回るのが暑い。
こんな夏にまでどうして外を走り回るのだろう、暑い、熱い。
とにかく暑い。
世界がまるで悪意を持って電子レンジしているんじゃないかと思える程に暑い。
もしかしたらわたしたち人類のあずかり知らぬところで本当に悪意を持ってして太陽光が降り注ぐのかもしれない。
そんな益体のないことを考えてしまうほどにわたしの思考回路はメルトダウンしていた。
神様って、意地悪?
熱い暑い熱い暑い。
向こうに沈もうとしている太陽が熱い。
今手元にある保冷剤が暑い。
きっと世界中がとっても熱い。
スクールバッグに触れるむき出しの腕が暑い。
神様が夏風邪をひいて熱を出しているからこんなにも暑いのかもしれない。それならばお大事に。
とにかく暑い。
今目の前にプールがあったら飛び込みたい。
扇風機があったら即座にプラグイン&スイッチオンしたい。
エアコンは……室外だから意味がないや。
団扇は、仰ぐ手が逆に暑くなってくるから嫌だ。友達に仰がせるか?
そんな友達がいなくなりそうな考えを思いつくほどに暑い、熱い。
熱い暑い熱い暑い。
外に放置してた団扇の持ち手が熱い。
走り出した背中に張り付く黒いTシャツが暑い。
疲れてふともたれかかった電柱がバカみたいに熱い。
日向は、暑い。
さて。部活も終わったし帰ろうか。いや、日の下に出たくない! 日が沈むまでここにいるぅ!
ああ、嫌だ嫌だとにかく暑い。
そういうわたしの口元は知らない間に笑顔を形作る。
わたしはこの暑さは嫌いじゃない。
暑い熱い言うのが好きなのだ、きっと。
それに暑いとプールに入った時に気持ちがいい。
熱いと家に帰った時にクーラーをつけた部屋に飛び込むのがたまらなく気持ちいい。
わたしは、暑い(熱い)ところから冷たい(涼しい)ところに飛び込むこの瞬間が最高に好きだ!
夏が、大好きだ!
暑いよぅ。
でも夏が好きだ!