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英雄演戯 ~演劇部の俺が世界を救う?~  作者: 山桜
第1章 新しい日常
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01 プロローグ

※処女作になります。かなり稚拙な文章表現、セリフや辻褄の不一致などあると思いますので、長い目で見守ってくれると嬉しいです。目に付いた点は、ご指摘を是非お願いします。

 

 ここ都立桜乃丘高校は、校則により生徒全員が何らかの部活動に所属している。

 その為、文化祭ではクラスではなく、部活ごとに催し物や出店を出すことになっている。


 衣替えを済ませ、虫の音に近づく秋を感じる頃ではあるが、サクラノ祭という校名から名づけられた文化祭の準備に生徒達は追われていた。


 サクラノ祭の2週間前である今日は、主催である生徒会による何度目かの文化祭準備会の打ち合わせを行っていた。

 出し物がかぶらない様に調整する他、配置決めも行うので、今日ばかりは文化祭に参加する全部活の代表者が集まっていた。大半は部長や主将が代表者として参加しているが、中には代理をたてている部活もある。


 高校三年生になるコタロウの所属する演劇部も、代理として何の役職にもついていない彼が出ている。

 公演の2週間前に、何時間も時間をとられてる余裕はない、元々催し物が他所とかぶる事も、場所の心配もいらないのに、今回の脚本・演出と大忙しの部長が参加するほどの事もないという理由からだ。

 演劇部が公演している中、芝居をする部活は他になく、演劇部が公演する舞台は体育館の舞台上と毎年決まっていた。

 吹奏楽部の公演や軽音楽部のライブの時間がかぶらないかという問題はあるが、動員数の圧倒的な大差により、彼が高校に入学する前から条件の良い午後の時間は吹奏楽部、夕方は軽音楽部と、毎年決まっていた。


 職員会議にも使われているこの会議室の教室には50人以上の生徒が集まっている。

 都内有数のマンモス高校として知られる我が校にはそもそもの部活の数が多い。

 文科系の部活やはもちろんの事、体育会系の部活や同好会も、出店を出す。配置などは必然的に人数のいる部活が優先され、人数の少ない同好会クラスだと扱いも後回しになってしまう。


 コタロウは教室の隅っこで落ち着かない様子でいる生徒の席札を遠目で確認する。

 漫画同好会に、科学研究会、囲碁・将棋同好会といった文面が並ぶ。


(無線同好会ってのもあるな。この携帯マンセーな時代に何の意義があるのだろうか。

 クイズ同好会?ああ、NYに行きたい連中なのかな)


 配布されたサクラノ祭実行委員会名簿と書かれたプリントを見てみると、まだ聞いた事のない同好会の名前が連なっていた。


 黒板に書いている配置予定図を見上ると、落胆せざるを得なくなってしまう。案の定、というかやはり集客の望めそうな場所は、運動部が独占している。


(……文化祭こそ文科系部活動の見せ場なのに)


 たしかに部員数でみたら、人数の多い運動部の立地を良くするのは当然だ。しかし、彼らにはそれぞれの試合や大会があり、文化祭はおまけにすぎないのだ。


 文科系の部活動にとって、サクラノ祭は大事な年内行事のひとつだ。

 もちろん、吹奏楽部や書道部、放送部、コタロウの所属する演劇部にだって大会や外部での発表の機会はある。けれども、他の生徒が注目してくれるような事は全国大会出場でもしない限りそうはないだろう。全国大会だって応援や鑑賞に来てくれる事は、よほど親しい友達でもない限りまずないだろう。


 体育会系は違う。全国大会に行けば試合毎の結果は話題になるだろうし、甲子園に出場が決まれば、学校を挙げて全校生徒が応援に行く事になるだろう。


(これは我が校だけの問題ではなく、日本全国どこの文科系が抱えている問題なんだろうな。もちろん、全国高等学校クイズ選手権の最後の決勝チームに残れば、彼も時の人となるだろうが。けど、うちの学校偏差値からみても絶望的だろうなぁ、多分……)


「眉間にしわが寄ってるわよ、コタロー」

 ずっと黒板をみつめたまま考え込んでいたら、彼の隣の席に座っていたナナネが話しかけてきた。


 ナナネは、目鼻立ちの整ったかなり美少女であることは間違いなく、気取ったようなところはない。成熟した女性の優美さと同時に童女のような可憐さが、その姿には漂っているのだ。やや癖のある少し茶髪がかった髪を、きちっと結い上げている様が、彼女の活動的な印象を強めていた。

 小学校からの腐れ縁である彼女だが、コタロウとは違って、れっきとした吹奏楽部の部長である。

 それもそのはず、彼女は部活だけではなく、小さい頃からトランペット奏者である父の英才教育を受けてきた。ソロでの演奏だけで数あるジュニアコンクールで入賞を果たしている桜乃丘高校吹奏楽部のエースだ。

 一体どこで差がついたのか覚えてもいないが、弱小演劇部の3年生最後の公演で、最後まで主役を張らせてもらえなかったコタロウとは大違いだ。


「まあ、二時間たってもまだ終わる気配がないものね」

「それでもこれだけの連中を全員集めて、誰も帰させないでまとめているあいつは、やっぱりすごいよ」


 教壇に立ちながら、何人もの生徒からの質問に同時に受け答えしているユウトを見上げる。


「ですから、水泳部はE−1、バレーボール部の位置はこちらのB−3に変更になります。いえ、剣道部はD−5になります。それと、陸上部の食品取り扱いの際の仮設食品販売の届出書は一昨日斉藤コーチに渡してあります。それと、華火同好会のこの報告書の打ち上げ花火の量ですと消防署の許可が必要になります。ですので、指定の書式をダウンロードしてから生徒会室まで来てください。ええ、家庭科部の料金設定なのですが、」


「おいおい、聖徳太子かよ」

 思わず息を呑む。

 みんなの早く帰りたいオーラを受けてか、ユウトの受け答えの速度も上昇している。


 生徒会長兼、サクラノ祭実行委員会委員長でもある。ユウトとは、ナナネ以上の長い付き合いであった。中学校では同じ剣道部で馬鹿やっていた仲だった。

 ユウトが高校二年の秋に剣道部を辞めて生徒会立候補してからは、忙しくなったようで最近は話をする機会も減っている。今では、文武両道を地で進み続けているユウトとは元々次元が違ったのだと割り切っている。


 教室の外を見ると、昼過ぎからずっと雨が降り続いている。じっと雨雲を見つめていると目の前で透明な青群の光が輝き、大音量の雷が鳴る。

 思わず耳を押さえる。


(おい、かなり近くで鳴ったぞ、今)


 避雷針があるから、大丈夫だとわかっていても、本能的に怯えてしまう。


 横のナナネも驚いてるかと思って振り向くと、彼女は腹の辺りをしっかり両手で押さえていた。

 フリなのか、つっ込むべきなのか対応に困る。


(たしか、雷が鳴る=気温が急激に下がっている→お腹を冷やさないようにヘソを隠すらしいから、別に間違った迷信ではないんだろうけど……)


 いわゆるナナネは天然が入っている子なのだ。彼女の様な美少女がそういった仕草を真剣にしているのを見たら、コタロウくらいの長い付き合いじゃない限り、ころっと落とされてしまうだろう。


 ユウトも、さすがに限界を感じたのが、渋々と今日のまとめとしての連絡事項を伝え始めていた。

 傘持ってきてたっけかな、と考えていた時に、それは起きた。


 雷音が耳元で鳴ったかのように響きわたり、一瞬の光に目が眩む。 落雷が直撃したのか、と非科学的な考えが浮かぶ。

 やがて、真っ黒な闇に覆われ、なにも見えなくなる。

 逃げなくては、と立ち上がろうとした瞬間、床が抜けて急降下していく感覚を覚え、すぐに意識は遠のいていった。









ーーーーーーー「コタロー、起きて!コタロー!」

 声が聞こえる。


「……うーん、あと五分寝かせて……」

「なにベタな事言ってるのよ!」

 はたかれて起こされる。

 どうやら気絶していたらしく、頭がずきずきとして働かない。


「良かった、目が覚めて」

 ナナネが涙目を浮かべながら、肩に抱きついてきた。


 ここはどこだろう、と頭をおさえながら周りをみると、日本では見たことがない樹木に囲まれていた。林というよりは森の中のようだ。

少し離れているところには、さっきまで座っていたと思われる教室の椅子と机が転がっている。その周りには、ぶら下げていた通学用鞄や配られていたプリントが散らばっている。

 しかし、教壇の上で取り仕切っていたユウトの姿も、後ろで気まずそうにしていた同好会の姿も、教室いっぱいにいたはずの生徒は誰もいない。


「気がついたら、ここにいて。私たち、誘拐されたのかな」

 状況だけみると、そうと考えられるが、だとすれば誘拐犯はなぜこんなところに拘束もしないで放置していたのだろうか。それにあの時感じた感覚は人為的なものではない気がする。

 軽い筋肉痛を感じながら起き上がり、通学鞄の中を確認してみると、やはり自分の鞄だった。


「とにかく、移動しよう。ここにいるといつ誘拐犯?が戻ってくるか分からないし」

 本当に誘拐されたのか。空を見上げると、快晴で雲ひとつない。あれだけ降っていた雨の形跡すらない。


 ここは本当に日本なのだろうか。もしかしたら、自分はあの時に死んでしまって、ここはあの世なのか、との考えも頭をよぎった。ただ、考えても仕方ないと割り切る。

 2人はお互いの鞄を手に取り、少しでも歩きやすそうな方角に向かって歩き出した。








 1時間程歩いた位で、ようやく道らしい場所に出れた。歩いていけば、人のいる場所には出れるだろうとい希望がわいたが、非常に目立つ場所でもある。


(しかし、こんなところまで運んでくる誘拐犯だから、移動は車だろう。車をみかけたら、すぐさま森の中に逃げ込むべきか)


「ねえ、コタロー。一度何処かで休む?」

「いや、疲れてきただろうけど、出口は近いのかもしれない。歩けるところまで行きたい。大丈夫?」

「うん、まだそんなに疲れてはない」


 強がりではないが、中学3年で剣道部を辞めて以来、ばりばりの現代っ子らしい高校生活を送ってきたコタロウは体力はすっかり落ちてしまっている。しかも慣れない森の道を、登山靴でもなく学校の上履きで歩き続けている。

 疲れてない事はないはずなのだが、不思議と体が軽い。どういう事だろう。

 それも考えても仕方ない、とにかく人が住んでいるところまで助けを求めに行かなくては、とコタロウたちは無言のまま再び徒を進めた。








「「「ガウウウウゥ」」」

 しばらく歩いていても変わらない景色の中で精神的な疲労を感じ始めていた頃、それは森の中から突然現れた。

 狼……のようだが、目が4つあり、牙が胸元まで伸びている程長い。光沢のある真っ白な毛並みで、1本1本が鋭く尖りながら外に広がっている。

 そんな狼はテレビでもネットでも見たことがなかった。

「なんだ、この化け物は……」

 30メートルくらい離れているが、異様な姿だとすぐに気付く。狼は狂犬病でもない限り、人に襲いかかる事もなく、逃げるという。が、それは違った。

 遠吠えをあげると、コタロウ達に向かってまっすぐに歩いてくる。突然の出来事に頭が真っ白になる。


(逃げるんだ。 いや、相手は狼?だ。

 走られたら、逃げきれる訳がない……!)


 それに、体が震えて動かない。気がつくと、目の前まで狼はきていた。

 

 じっと目が合う。動いたらやられる、本能的にそう悟らせられる。

(武器も何もない。仮にナイフや包丁があったとしても、こいつに効くだろうか。せめて、木刀でもあれば。)


 やはり、取るべき道はひとつしかないか、と後ろのナナネに対して振り向かずに告げる。


「ナナネ、ここは俺が囮になるから全力で走って逃げるんだ。」

 この化け物相手に囮として抑えられる間に逃げきれるかは分からなけど、と心の中で付け足す。


 しかしナナネからの反応がなかった。


 ここは

「貴方を置いて私1人で逃げるなんて出来ない。」

「馬鹿、このままじゃ2人とも死ぬぞ!」

「それでもいい、1人で生き延びるくらいなら!」

 と、定番のやり取りを期待していなくはなかったのだが。

 それとも、一世一代の名台詞の前に、感動して声も出ないのかと、ゆっくりと後ろを振り向えると、ナナネは狼の化け物ではなく、その先の方向を見つめていた。


「あれ、ケイタ君だよね?」

「え?」

 振り返ると、先ほど狼が現れた地点よりも更に向こうから走ってくる男がいた。距離にしてまだ100メートル以上ありそうだが、確かにサッカー部の代表として文化祭準備に参加していたケイタの姿だと確認できた。


「うおおぉぉぉぉぉぉ」

 叫びながら全速力でコタロウ達に向かって走ってくる。


 速い。

 あれだけ離れていた距離だったのに、もうはっきりとその姿が確認できるところまで来ていた。

 狼も既にコタロウ達に背を向けて、自分に向かってくる男に対して威嚇の姿勢を構えていた。

 怯む事なく、速度を緩めずに走り続けるケイタに対して、狼が襲いかかるべく飛び上がる。それを避けて、着地した狼の真後ろで止まる。あまりの勢いに砂埃が舞う。

 そして、狼が相手に向き合おうとふりむいた瞬間ーーー


 蹴った。


 頭部を蹴り上げ、浮いた胴体の背中に再度蹴りをいれる。狼の身体は勢いよく、近くの大木に飛んでぶつかっていく。一瞬の出来事に、見てるコタロウ達は唖然となる。


「今だ、早く!」

 ケイタの呼びかけに、ナナネと顔をあわせて頷く。ぴくぴくと身体を震わせて倒れている狼を横目に、走り出す。


(ケイタはサッカー以外にも武道かなにかやっていたのだろうか。しかし、あの身体能力は俺の知っているオリンピック選手でも見たことがない。いや、とにかく逃げないと)


 全力で走っている間、今までの人生の中で感じた事のないスピード感を感じた。こんなに速く走れるなんて、これが火事場の馬鹿力ってやつなのだろうか。


「ここまで逃げれば、とりあえず大丈夫かな。」

 あれから10分程走り続けた頃、コタロウたちは倒れるように木に座りこんだ。

 道はほとんどまっすぐ続いていて、見渡しも良い為、狼が追って来たら見えるはずだ。この木に囲まれた森の中、律儀に道を走ってくるかは確証はないが。


「いやー、遠目にうちの制服きたのが、犬みたいなのに迫られてるぽかったから助けにいったんだが、間に合って良かったなぁ。もしかして俺って命の恩人ってヤツ?」

「もしかしなくても、君は命の恩人だよ。ありがとう、ケイタ君」

 息を整えながら、お礼を言う。

「おう。とりあえず、他のやつが見つかってなりよりだ。ナナネさんと、、えっと、演劇部の……」

「コタロウだ」

「そうだそうだ。わりい」

 二年生の時に同じクラスだったのに名前を覚えられてなかった事は、高校に入ってから運動でも勉強でも目立った事のないコタロウにとってはそれ程ショックな事でもない。


「でもケイタ君、すごいんだね。あんなに速く走れるなんて」

 ナナネがフォローするかの様に、話題をすぐに変える。

「いや、俺もびっくりなんだわ。何だかさ、あの落雷の後、目が覚めてから異常に身体が軽く動けるんだよね」

 確かに、あれだけ速く走れるなら、サッカー部ではなく、陸上部に入るべきだろう。現にあれだけ走り続けたはずなのにたいした息切れもしていない。

「お前らも走ってついてこれたじゃないか?」

 言われてみれば、あれだけのスピードで走れた長いこと走り続けられ事は今までない。マラソンは苦手だったのに。分からない事が増えていく。

「この先に、広めの場所を見つけたんだ。ひとます、そこに移動しよう」

 ナナネと頷き、ケイタの後に続く。

 空はすっかり夕暮れ模様になっていた。あんな化け物狼がいると分かった以上、暗くなる前に寝場所を確保したい。





 広場に着いた俺たちは交代で火の番をして夜を過ごし、明日の朝早くに再び移動しようという話に落ち着いた。

 あれからここまではかなりの距離を歩いた。歩いていても、疲れを感じずにどこまでも歩いていけそうな気分になる。  


 焚き火の火がついたのはケイタの持っていたライターのおかげだ。煙草までは出してなかったが、知らなかった一面に気が付く。

 彼の鞄には、おやつとしてかスニッカーズのチョコレートが入っていて、貴重な食糧のはずだが、三人分に分けてくれた。また部活用に用意していたポカリを一口ずつ飲ませてもらう。

 ケイタに出会えて良かったと心から感謝する。

 飢えを知らない世代のコタロウにとってこの空腹感と渇きは何よりも辛い。明日中に何とか人の居る所まで移動しないと。

「さっきの狼がまた襲ってきたとしたら、どうなるかしら」

 落ち着いたところで、ナナネが不安をあらわにする。 

 焚き火がさっきの狼に対して有効かどうかは分からない。

「また俺が蹴り倒して、逃げるしかないな。誰かが起きて見張りはしないと。まあ、集団で襲ってこない事を祈るしかないが」

 それでも真っ暗の暗闇で襲われたら絶望的であるから、焚き火があるだけマシなのだろう。


ナナネが鞄の中から、フルートを取り出して、手入れを始める。こんな時だけど、日々の日課なのだろう。

「それ、フルートでしょ?俺も小学校の時リコーダー結構上手かったんだぜ」

ケイタが鼻をかきながら、ナナネに話しかける。

「えー、そうなんだ!意外かも」

「リコーダーと言えば、ほら定番の、放課後に好きな女子のリコーダーを舐めたりしたなぁ」

 懐かしそうに夜空を見上げる。

「変態ね」

 ナナネは引いたらしく少し距離を離す。

「小学校の頃の苦い思い出話だってば!今は違うって!ほら、さっき助けた時なんか紳士的だっただろ?」

 両手を挙げ、慌てて否定する。

「変態という名のね」

「紳士だよ、変態という名の紳士じゃないよ!」

「お巡りさん、こっちです」

「居ないよ!居て欲しい状況だけどよ!」


 笑いがこぼれる。しかしそんなくだらない会話が続くも、やはり不安が募ってか、やがてまた静かになる。

 元々、焚き火をしていると、人は無口になるという。日頃やいのやいのと口数の多い者ですら黙々と焚き火と戯れる。薪をくべ、それを扇ぎ、燃え崩れた薪を寄せる。炎が衰えると、また薪をくべ、扇ぎ、燃え崩れた薪を寄せる。そんな事をうとうとしながら繰り返しながらコタロウ達は熟睡は出来ずに、気の休まらない一晩を過ごす事になった。

第1章までは続けて投稿します。

そこまでは、流し読みでも読んで頂ければ幸いです。

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