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猫蜉蝣6

作者: 夏目真七

百年前の夏、蜉蝣はふらりと姿を消した。


それから数年前の夏、蜉蝣は再びふらりと姿を現した。


黒猫のクロエはそれから命尽きるまで蜻蛉の束ねる河原の高架線の下の猫会議に参加していた。

始まる時間まで、土手で宇宙を眺めながら。


蜉蝣と関わった猫は不思議と奇妙な力が備わる。


ロージーという猫は少年の姿になれる。

茶色い髪の美しい少年だった。

ロージーは今もふらりと蜉蝣に会いに行く。


そして誰かは問う。


「うつろうは悲しみか」


世を渡るものたちは、この夏もここに集うのだろう。

世の理を知るための会議を開く為に。


太陽と月が交互に登り、天空を煌びやかに彩る星が白い弧を描きながら夜明けを待つ必然性にも似た使命感と暇つぶし程度の存在理由を持って。



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