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…陽向兄!?
「え、なんでここに…!」
陽向兄は、
「心配になって…スマホの位置情報見たらここだったから。遅かったね。」
雫先輩はというと…
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顔を見れば分かる。この人誰?と言いたいよう。
「先輩、この人僕の家族のようなものなんです。少しでいいので入れて貰えませんか?」そう言うと、先輩は頷いて、ロックを解除する。
「紅葉っ!あ、こんにちは。僕は曖堅 陽向。紅葉の親みたいなものです。」そう言って礼儀良く自己紹介する。さすが陽向兄。
先輩はというと…
「あ、こんにちは。菫無 雫って言います。紅葉とは…こーゆー関係です。」そう言って頬にキスをする。
「っっ!?!?!?」思わず紅葉は顔を真っ赤にする。…対して陽向兄は…
「紅葉にもそんな人ができるなんて、嬉しいなあ。」と言って笑っている。
(は!?!?!?…てか、それ(ほっぺちゅー♡)って恋人ですって言ってるようなもんじゃん…)顔を赤くしながら心の中で思う。…そうだ、陽向兄、心の中読めるんだった。…さいあく…
もう…誰か僕を守ってえええ!!!




