2-1※
「それっ、て…?
で、でも…分かり、ました。
何でもします、、!」
「じゃ、俺を好きにさせてみろ。難易度は高いからな?」
紅葉はドキッとして顔を赤くしてしまう。
「ど、どうしたら…」
「本気ならキスしてみろよ、こうやって。」
『ちゅっ』
「へっ、へっ…!?ちょ、あの、、!」
頬に軽くキスをされ、顔をさらにあからめる。
「俺が見本を見せてやったんだし、キスしたらどうだ?」
「そっ、そのっ、無理ですっ…!」
「してみろよ?俺に協力してくれるって言ってたよな?何でもしますって。」
「いっ、言ったけど…!」
「ほらほら、してみろよ。先輩の言うことは、ゼッタイ、だろ?」
紅葉の通っている学校では「先輩の言うことはゼッタイ」と言われている。
「そ、そうなんですけど…!」
「む、むり、ですっ…」
恥ずかしさで涙目になってしまう。
「泣くほど嫌か?」
「嫌じゃ、ない、ですけど…」
小声でそういった紅葉に言う。
「嫌じゃないならキスしてみろよ」
「も、もうっ、分かりましたよぉっ…」
「じゃ、どーぞ?」
「んっ…」
紅葉は覚悟を決めて、雫の輝く唇にキスをした。
雫の顔が思ったよりも赤くなり、こちらも顔を赤くする。
意外と気持ちいいことに気づいた紅葉と雫は、だんだんエスカレートしていくように。
「おい、キスできるなら、もっと過激でも出来るよな?」
「でき、ます…
でも、ちょっと休憩、させて、くださ、い…」
「もっとやりたい」
ボソッと雫が言った。
紅葉は聞き取れずに、ソファへ座った。
「休憩は1分な」
その言葉に驚く。
「えっ…」
「間違えた、10秒。
10.9.8.7.6.5.4.3.2.1.0
休憩終わり。続き。」
「えっ、と…?!
続きやるとしても、初めてなんで手加減してください、ね…///」
「りょーかい
じゃ、ベッド行くぞ」
「ベッ、ド…!?」
「出来るよな?」
「は、ぃ…」
「ウォーミングアップ。ベロチューから。」
「えっ…!?
わかり、まし、た…」
「んっ…」
初めてのベロチューに、変な声が漏れそうになるのを必死に抑えた。
「っ…ぅ…」
口の中に柔らかい舌が入り、舐め回される。
気持ちいいとは思ったが、恥ずかしさに押し倒される。
「あんしとのえんあいも…いい…あも…(だんしとのれんあいも…いい…かも…)」
どろどろの声でそう言った。
雫から返事が返ってきた。
「もっほ…やい、たい…(もっと…やり、たい…)」
まさかの返事がきて、嬉しかった。
こう言われて嬉しいと思うとは自分でも分からなかった。
雫を…誰にも…取られ、たく…な、い…
そう思って、気持ちよさのあまり眠りについた。